喪われた産業遺産資料

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ソース:敗北宣言。大阪の産業遺産資料は廃棄完了しました。(凡才中村教授の憂鬱)

 2009年3月26日に、大阪の万博公園の鉄鋼館に保管されていた産業遺産資料が、救い出された一部を除いて廃棄されてしまったということを今更ながら知りました。この重大なニュースを知らなかった自分を恥じます。
 これらの資料は「国立産業技術史博物館」を設立する構想のもと、30以上の企業や個人から寄贈されたもので、武庫川女子大学の三宅宏司教授が研究費を投じて維持、管理されてきたものでしたが、鉄鋼館の改修などの理由から3月6日に廃棄が決定しました。
 その後、長か産業労働資料館(エル・ライブラリー)の呼びかけによる搬出作業が行われ、紙資料については何とか救い上げることができたという話ですが、時事ドットコムの関連記事によれば「産業史上貴重なものが多い」数々の産業遺産資料がスクラップになりました。
 先のエントリにも書きました経済産業省の無理解が象徴的ですが、戦前戦後を通して百年近くに渡り、日本という国を支えてきたのは優れた科学技術だったのではないでしょうか。歴史を顧み、大事にすることができない国に、未来の発展はありえません。「"アニメの殿堂"必要」に盛り上がるのも良いですが、目先のオタク産業に気をとられて、大事なことを置き忘れてしまっているようにも思えます。

関連ページ:
幻の産業技術史博物館(ある経営コンサルタントのブログ)
産業資料2万点余を廃棄へ=博物館建設構想の頓挫で-大阪(時事ドットコム)

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このページは、RetroPC.NETが2009年6月12日 19:48に書いたブログ記事です。

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