2011年7月アーカイブ

関連リンク:30年前の今日はビル・ゲイツが人生最高の買い物をした日 (GIZMODO)

 MS-DOSの30回目の誕生日だったそうです。
 正確には、IBMからOSの開発をオファーされたマイクロソフト社のビル・ゲイツが、シアトル・コンピュータ・プロダクツ社から16bitOS、86-DOSの全権利を購入した日から30年目ということになります。リンク先では、その御値段は25000ドルとありますが、これは非独占的ライセンス契約を結んだ1980年12月の時の金額だと思われます。1981年7月27日、マイクロソフト社はシアトル・コンピュータ・プロダクツ社から、50000ドルで86-DOSの全権利を買い取ったと言われています。
 この時、IBMが当初、採用を考えていたCP/Mの開発元であるデジタルリサーチ社と、開発者であるゲイリー・キルドールの対応にまつわる話は半ば都市伝説化していて、キルドールがIBMの重役を待たせたまま趣味の自家用飛行機を飛ばしていただの、キルドールの妻がNDA(機密保持契約)へのサインを拒んだなどと、様々に伝えられています。当時、それらのエピソードは雑誌や書籍で紹介されていましたが、実のところそのいずれも信憑性に欠けるようではありますね。
 インターフェースのみならず、様々な点において86-DOSはCP/Mを模倣したOSでした。後にキルドールは、MS-DOSをエミュレーションするCP/M-86ベースのOS、DOS Plusを1984年に発表。更に、MS-DOSの互換OSのひとつ、DR-DOS(DR DOS)をリリースしました。このあたり、マイクロソフト社対する、意趣返しのようなこともあったのかも知れません。

 アスキー(現アスキー・メディアワークス)の「蘇る」シリーズを覚えておいででしょうか? 2004年刊行の『蘇るPC-9801伝説 永久保存版』を皮切りに、NEC製パソコンファンをターゲットとして計4冊が刊行された、レトロPCメモリアルムックです。
 アスキーとメディアワークスの合併などもあり、残念ながら2007年3月刊行の『蘇るPC-9801伝説 永久保存版 第2弾』を最後にシリーズはストップ。編集担当氏との間ではその後幾度か「何らかの形で続きを!」という会合が持たれているものの、なかなか実現に至りませんでした。
 7月28日--つい昨日に、アスキー・メディアワークスから『蘇るBASICプログラミング プチコン公式活用テクニック』が発売されました。ニンテンドーDSi上でBASICプログラミングを実現する「20年遅れのBASIC」、株式会社スマイルブームの『プチコン』のガイドブックです。
 編集担当は、「蘇る」シリーズの2代目担当K氏。管理人@RetroPC.NETにも春先に御連絡いただいておりまして、「蘇る」シリーズのようなファンムックを--といったようなお話しもあったようなのですが、最終的に「公式活用テクニック」としてまとまったようです。
 懐かしい『マイコンBASICマガジン』を彷彿とさせる、プチコンのイメージキャラクターが描かれた表紙もさることながら、注目すべきはタイトルに含まれた「蘇る」の文字。タイトルについては、見本誌を御献本いただくまで知らなかったのでたいそう驚きました。何気に、「蘇る」シリーズが蘇っている!
 編集担当K氏とその後やり取りしたメールの中には、新「蘇る」シリーズの文字も見えました。Kさん、やる気満々です。噂の『STEINS;GATE 8bit』をはじめ、あれこれネタも溜まってきておりますので、何かしら出来ないものかと現在、企画を練っております。うまく話が進めば、来年の春先にも1冊ぐらい何か出せるかも知れません。

参考リンク:TETRIS sega mega drive genesis megadrive md signed (ebay)

 レトロPCファンにとって、『テトリス』と言えば『The Black Onyx』シリーズなどで知られるBPS(Bullet-Proof Software)の製品でした。が、より多くのレトロゲーマーにとっては、アーケードゲーム版『テトリス』を展開していたセガの印象が強いかも知れません。
  TETLISAV.jpg『セガテトリス』とも呼ばれるAC版『テトリス』は商業的に大成功を修め、当然ながらセガのメガドライブへの移植が進んでいたわけですが、発売直前になって任天堂が家庭用ゲーム機におけるライセンスを取得。メガドライブ版は幻のソフトとなりました。
 とはいえ、未発売に終わったソフトが何故か公然と出回ってしまうというのは珍しくもない話。PCエンジン版の『スペースファンタジーゾーン』が、その一例として挙げられます。
 メガドライブ版『テトリス』は、こうした「出回っちゃってる未発売ソフト」の中でもとりわけ稀少な存在。加えて、今回出品されている品物は、『テトリス』の開発者であるアレクセイ・パジトノフ氏のサイン入りなのだとか。それが、「100万ドル」という強気の価格設定の秘密なわけです。
 ところで、かつてパソコン版『テトリス』を発売していたBPSのヘンク・B・ロジャース氏は、日本における『テトリス』の版権管理に携わる「テトリスオンライン・ジャパン株式会社」に取締役として名を連ねていました。メガドラ版『テトリス』が幻となる羽目になった、任天堂によるライセンス取得の立役者もロジャース氏なのだという話です。
 テトリスオンライン・ジャパン社には最近、何やら業務を継続できない事情があったようで、
2011年7月5日をもって同社が運営していた『テトリスオンライン』のサービスが終了している模様。テトリスオンライン・ジャパンのWEBサイトにも繋がらなくなっているようです。
 興味が湧いたので簡単にチェックしてみたのですが、『テトリス』の販売権や商標権は、色々と複雑なことになっているようですね。機会を見つけて詳しく調べてみたいところです。
(写真のパッケージは、BPSから発売されたFM77AV版)

 さて、ようやくスクリーンショットやプレイ画面などが流れ始めた『STEINS;GATE 8bit』ですが、レトロPCクラスタが賑わったり賑わわなかったりするTwitter上では、この動きに呼応するかのように次々と気になるスクリーンショットが公開されています。
 一枚目はこちら。

sg_p6.jpg

 こちらのスクリーンショットをアップロードしたのは、いつの間にやらRetroPC.NETサーバから脱出して独自ドメイン下で営業中のPC-6001シリーズのファンサイト、THE B-TYPE UNION.Hashiさん。Twitter上で跳梁跋扈するP6クラスタの領袖とも言うべき人物です。
 PC-6001シリーズエミュレータ、PC-6001VW上で表示されていると思しきこの画面。まさか、早くも『STEINS;GATE 8bit』がPC-6001に移植--? というネタ情報を、ネタとして切って捨てられない恐ろしさがPC-6001ファンコミュニティには潜んでいます。10月28日に予定されている発売から1、2週間も経過する頃、ニコニコ動画あたりに「動作画面」がしれっとアップロードされる可能性は、決してゼロではありません。まさか、と思われる方は、「PC-6001 ドルアーガの塔」のワードで検索してみることをお勧めします。
「もし、PC-6001シリーズであの作品が動いたら!」というコンセプトのスクリーンショット制作は、ここ10年ほどのP6コミュニティの伝統芸のようなものでして、その昔、そうした夢のようなスクリーンショットばかり大量に集めた、「DREAM 6000」というファンサイトがあったのです。こちらの試みに触発され、FMユーザに「転ぶ」以前はP6ファンであった僕も、「PC-6601SR版『ハイドライドII』」なるスクリーンショットを捏造した経験があります。
 なお、ニコニコ動画を中心に様々な作品の「MZ-700版」の動作ムービーが次々と公開され、ここのところパッとした話があまり聞こえてこなかったレトロPC方面で大いに話題の種を提供してくれたことを覚えておいでの方もいるかと思います。
 今回も、「MZ-700版シュタゲ8BIT」のスクリーンショットを作成、公開されている方がいらっしゃいます。せっかくですので、紅茶羊羹さんがtwitpicにアップロードされた画像に、リンクを貼らせていただきます。

MZ-700版シュタゲ8BIT:
http://twitpic.com/5u0sql

参考リンク:MAGES.がPCブランドを設立 - 想定科学コマンド入力式ADV『STEINS;GATE 8bit』が登場 (インサイド)

 かねて、志倉千代丸氏の発言などから漏れ聞こえていた「『STEINS;GATE』の8bit版」の一端が、いよいよお目見得とあいなりました。『STEINS;GATE』は、2010年8月に発売された、5pb.とニトロプラスのコラボレーション企画「科学シリーズ」の第2弾。プラットフォームはXBOX360で、その後パソコン版も発売されていました。
 主人公グループの拠点となる秋葉原の「未来ガジェット研究所」(ブラウン管専門店の2Fという事務所の立地もなかなかソソる)にしれっとSHARP X68000のお馴染みのツインタワーが鎮座していたり、作中の重要キーワードとして「幻のレトロPC」が出てくるということで、以前、RetroPC.NETでも紹介したことがあります。

sg_x68.jpg  sg_retropc.jpg

「レトロPC」という造語の考案者を自称する管理人@RetroPC.NETとしては見逃せないと言いつつ、割と直近までPCにインストールだけして積みっぱなしでした。ゴメンナサイ。
 さて、件の『STEINS;GATE 8bit』。まずは記事トップの参考リンク先に飛んで、画面をその目で御確認ください。初期のハドソンソフト、ボンドソフト、ハミングバードソフトの一連の作品を想起させる、何とも懐かしい色合いが視界に飛び込んできます。
 以前、アボガドパワーズのAVG『終末の過ごし方』のMSX版が開発され、正式にソフ倫の審査を通した上で発売されたことがありました。今回のプラットフォームは、残念ながら8bitパソコンがターゲットではなく、Windows系OSということですが--「ライン&ペイント」「デジタル8色のタイルパターン」などとありますように、画像データの読みこみではなく、ラインとタイルペイントでぐりぐり描画されるということのようです。加えて、コマンド入力式アドベンチャー。普段、「山下章の半分、いや1/3ぐらいの数のAVGをクリアした」とうそぶく管理人@RetroPC.NETではあるものの、流石に記憶が揮発していて今となっては「ATTACH CROSS」ぐらいのネタしか思い浮かびませんが、あれです。1980年代のマイコンキッズが(パソコンキッズとはあまり言わなかった!)、和英辞典と首っぴきで言葉探しをしたあの懐かしい、オールド・ストロングスタイルのアドベンチャーゲームである模様。
 BGMはFM音源(OPN)+PSGを意識したアレンジということなので、現時点で公開されているスクリーンショットから想起される1980年代前半よりもちょっと後、80年代後期のメモリーに属する技術なのがちょいとばかり気になると言えば気になります。
 FC版『Wizardry』の例を挙げるまでもなく-- パソコン草創期の時代において、BGMというのはアクションゲームやパズルゲームについているものであり、AVGやRPGには無縁のものでした。そもそも、8bit時代のホビーパソコンのトップランナーと言えるNEC PC-8801シリーズが、PSGを標準搭載したのは、1985年発売のPC-8801mkIISRからだったのです。同じNECのPC-6001シリーズ、富士通FM-7シリーズ、SHARP X1シリーズは3音のPSGを搭載していたとはいえ、パソコンゲームと音楽の蜜月は1985年頃からのことでした。そして、その時期になると既にライン&ペイント方式で作画されるAVGは数を減らし、圧縮された画像データをフロッピーディスク上から読みこみながら展開していくという(次のシーンのデータをメモリ上に先読みするなど、様々なテクが使用されました)、ある意味で現在と同じやり方に切り替わっていたのです。
 と、まあそういったこだわりはあくまでも、8bitパソコンゲームシーンをリアルタイムに体感していた、僕を含むおっさん世代のもの。現在の『STEINS;GATE』ファン(中にはゲームではなくアニメから入ってきたお客さんもいることでしょう)にBGMレスのオールドスタイルを押しつけるのは、流石に敷居が高いというものでしょう。
『STEINS;GATE 8bit』の発売予定日は、10月28日。価格は税込で5040円とのことです。
 媒体や流通方式などはまだ告知されていないようですが、この作品をきっかけにレトロPCのAVG文化が盛り上がりを見せてくれると、大変に嬉しいなと思う管理人@RetroPC.NETなのでありました。
 ところで。『STEINS;GATE』の作中に「IBN 5100」として登場する、ジョン・タイターがかつて探索していたIBM 5100は現在、ebayに約8000ドルで出品されていて、誰に入札されることもなく大分前からぐるぐる回り続けています。1台ぐらい抑えておきたいところなのですが、流石に手が出ません。
 千代丸さん、EGGが流行りますと僕(の、会社ですけど)の方もお仕事が増えてもうちょっと潤うと思いますので、『STEINS;GATE 8bit』で大いに盛り上げていただければと思います。その暁には、IBM 5100をこの手に......!

 国産非AT互換PCを数百台、関連の雑誌・書籍を数千冊保存中のレトロパソコン倉庫ですが、この不景気による経済的な理由から、維持が難しくなって参りました。NPO法人化をして寄付を受け入れられ易くするなど、今年の頭のあたりから協力者間であれこれ話は出ていたのですが、何しろまず自分が生きていかねばなりませんもので、時間も資金も割けない日々が相変わらず続いております。

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先日、書棚と雑誌群を運び込んだ折の様子

 今のところ、バラバラに散らばってしまうことは避けたいという考えのもと、信頼しうる団体・施設に引き継いでいただくか(おそらく、個人での維持は難しいでしょう)、或いは維持費の99%を占める倉庫費用(月額80000円がかかっております)の負荷を何とか分散できないものかと検討しておりますが、具体的な対策は五里霧中といった感じです。
 
支援について御相談に乗っていただけるという方がいらっしゃいましたら、下記のメールアドレスまで御連絡いただければ幸いです。

 7月8日20:00から7月11日11:00までの間、サーバを置いていただいているビルが停電になるため、RetroPC.NETサーバが停止する予定です。

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