8bitパソコン用AVGライクの新作、『STEINS;GATE 8bit』

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参考リンク:MAGES.がPCブランドを設立 - 想定科学コマンド入力式ADV『STEINS;GATE 8bit』が登場 (インサイド)

 かねて、志倉千代丸氏の発言などから漏れ聞こえていた「『STEINS;GATE』の8bit版」の一端が、いよいよお目見得とあいなりました。『STEINS;GATE』は、2010年8月に発売された、5pb.とニトロプラスのコラボレーション企画「科学シリーズ」の第2弾。プラットフォームはXBOX360で、その後パソコン版も発売されていました。
 主人公グループの拠点となる秋葉原の「未来ガジェット研究所」(ブラウン管専門店の2Fという事務所の立地もなかなかソソる)にしれっとSHARP X68000のお馴染みのツインタワーが鎮座していたり、作中の重要キーワードとして「幻のレトロPC」が出てくるということで、以前、RetroPC.NETでも紹介したことがあります。

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「レトロPC」という造語の考案者を自称する管理人@RetroPC.NETとしては見逃せないと言いつつ、割と直近までPCにインストールだけして積みっぱなしでした。ゴメンナサイ。
 さて、件の『STEINS;GATE 8bit』。まずは記事トップの参考リンク先に飛んで、画面をその目で御確認ください。初期のハドソンソフト、ボンドソフト、ハミングバードソフトの一連の作品を想起させる、何とも懐かしい色合いが視界に飛び込んできます。
 以前、アボガドパワーズのAVG『終末の過ごし方』のMSX版が開発され、正式にソフ倫の審査を通した上で発売されたことがありました。今回のプラットフォームは、残念ながら8bitパソコンがターゲットではなく、Windows系OSということですが--「ライン&ペイント」「デジタル8色のタイルパターン」などとありますように、画像データの読みこみではなく、ラインとタイルペイントでぐりぐり描画されるということのようです。加えて、コマンド入力式アドベンチャー。普段、「山下章の半分、いや1/3ぐらいの数のAVGをクリアした」とうそぶく管理人@RetroPC.NETではあるものの、流石に記憶が揮発していて今となっては「ATTACH CROSS」ぐらいのネタしか思い浮かびませんが、あれです。1980年代のマイコンキッズが(パソコンキッズとはあまり言わなかった!)、和英辞典と首っぴきで言葉探しをしたあの懐かしい、オールド・ストロングスタイルのアドベンチャーゲームである模様。
 BGMはFM音源(OPN)+PSGを意識したアレンジということなので、現時点で公開されているスクリーンショットから想起される1980年代前半よりもちょっと後、80年代後期のメモリーに属する技術なのがちょいとばかり気になると言えば気になります。
 FC版『Wizardry』の例を挙げるまでもなく-- パソコン草創期の時代において、BGMというのはアクションゲームやパズルゲームについているものであり、AVGやRPGには無縁のものでした。そもそも、8bit時代のホビーパソコンのトップランナーと言えるNEC PC-8801シリーズが、PSGを標準搭載したのは、1985年発売のPC-8801mkIISRからだったのです。同じNECのPC-6001シリーズ、富士通FM-7シリーズ、SHARP X1シリーズは3音のPSGを搭載していたとはいえ、パソコンゲームと音楽の蜜月は1985年頃からのことでした。そして、その時期になると既にライン&ペイント方式で作画されるAVGは数を減らし、圧縮された画像データをフロッピーディスク上から読みこみながら展開していくという(次のシーンのデータをメモリ上に先読みするなど、様々なテクが使用されました)、ある意味で現在と同じやり方に切り替わっていたのです。
 と、まあそういったこだわりはあくまでも、8bitパソコンゲームシーンをリアルタイムに体感していた、僕を含むおっさん世代のもの。現在の『STEINS;GATE』ファン(中にはゲームではなくアニメから入ってきたお客さんもいることでしょう)にBGMレスのオールドスタイルを押しつけるのは、流石に敷居が高いというものでしょう。
『STEINS;GATE 8bit』の発売予定日は、10月28日。価格は税込で5040円とのことです。
 媒体や流通方式などはまだ告知されていないようですが、この作品をきっかけにレトロPCのAVG文化が盛り上がりを見せてくれると、大変に嬉しいなと思う管理人@RetroPC.NETなのでありました。
 ところで。『STEINS;GATE』の作中に「IBN 5100」として登場する、ジョン・タイターがかつて探索していたIBM 5100は現在、ebayに約8000ドルで出品されていて、誰に入札されることもなく大分前からぐるぐる回り続けています。1台ぐらい抑えておきたいところなのですが、流石に手が出ません。
 千代丸さん、EGGが流行りますと僕(の、会社ですけど)の方もお仕事が増えてもうちょっと潤うと思いますので、『STEINS;GATE 8bit』で大いに盛り上げていただければと思います。その暁には、IBM 5100をこの手に......!

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このブログ記事について

このページは、RetroPC.NETが2011年7月24日 21:43に書いたブログ記事です。

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