『VIPER』シリーズの帰還
ソース:メガストアにあの“VIPER”シリーズが!?&テックアーツ謹製小冊子付き (Webメガストア)
ちょっとした椿事が起こりました。1月17日売りの『メガストア』2007年3月号に、今は亡きソニアの『VIPER-V6』と『VIPER-V8』(共にWindows版)が収録されるという発表があったのです。
何故、この発表がハプニング扱いなのかというと、PC-9801時代に同誌を購読されていた方は今なお記憶にとどめられていることかと思いますが、『メガストア』編集部とソニアは、1996年6月号に掲載された「じゃあね 他のところで会いましょう。」という広告をもって交流断絶しているのです。
同じ年の3月号には最新作である『VIPER-V16』のクロスレビューが普通に掲載されており、誌面の上からは両者の間にどのようなトラブルが発生していたのか窺い知ることは難しいですが、ソニアが配布していた小冊子『ソニアinformation』の第2号に、代表である中村謙一郎(P・ウォリーアー)氏へのインタビューという形で前述の決別広告についての公式コメントが掲載されています。この小冊子は、ソニアの公式サイトにJPEG画像の形で公開されていました。現在でもInternet Archiveに一部が残っているようなので、当該記事に興味のある方は今のうちにこちらで探してみてください。第3号、第4号あたりにも関連情報が載っています。
ソニアは、有限会社サイレンスの美少女ゲームブランドとして1992年に設立されました。PC-9801からWindows95への移行期の真っ只中である1997年にソフ倫から脱退し、メディア倫理協会加盟前のホビボックスと提携して独自の流通を行うなど、幾つもの挑戦的な行動により色々な意味で注目を集めたメーカーです。
元アニメーターである中村氏のこだわりから木村貴宏氏や桂憲一郎氏(桂枝毛名義)など現役の人気アニメーターを起用し、口パクや目パチにとどまらぬ画面全体のアニメーションを当時のパソコン上で実現した『VIPER』シリーズ(後期作品はフルボイスに)を中心に固定ファンの支持を集めてきましたが、2003年8月発売の『VIPER-V8R』(『VIPER-V8』のリファイン作品)を最後にブランドは解散。以後、ソニア作品の権利はホビボックスに移り、ダウンロード配信などの形でその後も販売が続いていますが、ついに『メガストア』との和解はありませんでした。
実に10年以上の時を隔てて『メガストア』への帰還を果たした『VIPER』。僕たちはそこに刻の涙を見るのです。
それにしても……数号前に表紙イラストの担当絵師が滝美梨香氏に変わって以来、いよいよもって、女性店員のいるレジに持っていけない雑誌になりましたね。手渡しただけで妊娠させちゃいそうです。
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