BOOK: 2006年6月アーカイブ
ソース:Entering Chronicle of Wizardry (GAME JAPAN)
今年の6月、ホビージャパンから刊行されていたアナログゲーム雑誌『GAMEぎゃざ』が、『GAME JAPAN』と名前を変えて装いを新たに新創刊されました。『GAMEぎゃざ』自体が、『TACTICS』(1982年1月創刊)から分かれた『RPGマガジン』(1990年5月創刊)の後続誌であり、アナログゲーム主体とはいえ『TACTICS』が隔月でRPGメインの誌面構成をし、『RPGマガジン』がまだ『TACTICS』の増刊号だった時代からの濃厚なRPG雑誌の血脈が『GAME JAPAN』にも受け継がれています。(ちなみに、同誌は『DUNGEONS & DRAGONS』のオフィシャルサポート誌です)
この『GAME JAPAN』の創刊号から、Entering Chronicle of Wizardryと題するコラムが連載されています。ライターは田中涼氏。これまで、シェラ・オンライン社などのコンピュータゲーム草創期を解説したスティーヴン・レビーの『ハッカーズ』や、オリジン社と『Ultima』シリーズの歴史についてまとめている『ダンジョンズ&ドリーマーズ』のような書籍が刊行されていますが、SIR-TECH社と『Wizardry』シリーズの歴史について詳説した文献は、少なくとも日本のコンシューマ機上での展開も含んだものは存在していません。映画『ロード・オブ・ザ・リング』の影響でファンタジー関連書に追い風が吹いた2年ほど前、管理人@RetroPC.NETは某大手出版社に『Wizardry』本の企画を提案し、一度は営業を通すことができた(つまり、会社として本を出すことが決定した)のですが、この時は現在の権利元側の諸々の事情により残念ながらお流れになってしまいました。Entering Chronicle of Wizardryの連載は、現在売りの2006年7月号の時点で第2回。最終的にどのような方向性を目指すのか今のところまだ見えてきませんが、いつか単行本にまとまるぐらいに続いてくれることに期待します。
なお、『GAME JAPAN』創刊号(2006年6月号)はどうやら品切れになっているようで、amazonでは早速高値がつき始めています。大型書店のバックナンバーコーナーにまだあるかも知れませんので、未購入の方はお早めに!
『週刊モーニング』誌で連載されていた『東京トイボックス』の単行本2巻が発売されました。完結巻です。
大手ゲームメーカーからスピンアウトして設立したゲーム制作会社スタジオG3を下請け仕事で何とか維持しながら、いずれはオリジナル作品を開発しようと世知辛い日々を太く生きるゲームデザイナー天川太陽と、上司の謀略により関連会社であるG3へ飛ばされたキャリアウーマン月山星乃の二人が、時に激しくぶつかり合いながら、協力して一本の作品を世に送り出すまでを描いたゲーム業界漫画です。
大手メーカーやパブリッシャーの影に隠れ、ゲーム業界の縁の下を支える中小開発会社の現実を割と赤裸々に抉り出しちゃっている作品でして、同じような下請け会社に所属しております身としてはとても他人事には思えず、読んでいると時折目頭が熱くなってしまいます。リアル過ぎ。
RetroPC.NET的なポイントは、主人公の一人である天川太陽のプロフィールです。PC-8801mkIISRユーザで、『こんにちはマイコン』でプログラムに開眼し、ベーマガに投稿したプログラムが掲載、ついにはゲーム業界入り−−というどこかで聞いたことがあるような経歴です。いや、漫画みたいな話と思うなかれ。こういう方って実際にいらっしゃるんですよ。
マイコン世代出身の作家さんが増えてきたのか、シャア・アズナブルが『Rogue』への思い入れをアツく語る『ガンダムさん』といい、ここ数年、コアなレトロゲームネタがちりばめられた作品をよく見かけるようになりましたね。
PRIMITIVE SOUNDのPENさんから寄せられた情報。これまたヴァリス20周年記念企画の一つでしょうか。7月25日にキルタイムコミュニケーションから創刊予定の闘うヒロインオンリー隔月刊コミック雑誌『COMICヴァルキリー』にて、『夢幻戦士ヴァリス』の連載が開始する模様です。
著者名にはZOLとありますが、こちらの方の模様(雑記中に言及あり)。ちなみに、18禁コミックとかではないようです。
見覚えがある絵柄だな、と思えば『二次元ドリームマガジン』やLiLiTHの作品で時々描かれている方でしたか。なるほど。『二次元〜』でビキニ鎧の女戦士物が人気を集めているのは、『ヴァリス』にこっそりエロを求めていたPC Engine版以降のファンによる支持があるからだという話を雑誌編集方面でよく聞きます(よもや『幻夢戦記レダ』にエロを求めた潜在的ファンが……ということはあるまい)。PC版についても『Oh! X』に掲載された意味深な記事でX68000版『ヴァリスII』の売り上げが延びたというような話もあるほどで。そうした需要の延長上にコレがあるわけですが、今回のコミックスは派生作品群からの逆輸入ということになりますでしょうか。
うしとらさんからの情報です。普段読まないので全く気付かなかったのですが、今年で創刊20周年を迎える週刊『ファミ通』の6/16増刊号から5週連続で20周年記念特集が組まれています。現在店頭に並んでいる7/7・14合併号は既にその4週目。二大総力特集ということで、1998〜2001年のゲーム業界を振り返るファミ通の歴史.ゲーム業界の歴史と共に、ゲーム進化論 PCゲーム編と題したパソコンゲームの歴史をまとめた特集記事が掲載されています。
記事の内訳は次の通り。
- ハードの進化
- パソコンゲーム年表
- RPG
- アドベンチャー
- シミュレーション
- アクション
