FDDエミュレーションモード用
ディスクイメージを設定して起動するFDDエミュレーション本体です。バックグラウンドで起動することを想定しています。
デフォルトではX68000拡張機能を使用する事になっていますのでディスクイメージ以外の指定は必要はありません。
PC98シリーズで使用する場合にはオプションで"-o q1"を指定してください。
この時X68000拡張機能は自動的に無効になります。
その他の機種で使用する場合には"-o x0"を指定してください。
X68000拡張機能を明示的に無効にすることができます。
特に影響がなければX68000拡張機能は有効なままでも問題ありません。
-s OPはステップ動作を変更するものです。
PCからステップ指示されたときに2回のステップ指示で1回分の幅シークする指定がh(halfの意味です)。
1回のステップ指示で2回分の幅シークするのが2です。
FDD側にシーク幅を制御する機構を持っていない機種によっては調整が必要になることがあります。
オプション指定の中にはモーター信号で制御を行うかどうかを指定するmオプション、
FDX形式のRawイメージを使用する際に不正な信号の訂正を行うcオプションがあります。
このオプションはデフォルトで有効ですので問題がある場合はオフに設定する必要があるかもしれません。
バックグラウンドで動作しているfddemuに対してディスクの挿入、イジェクト、ライトプロテクトの設定を行うコマンドです。
-lのみを指定した場合は現在のデバイスリストを表示します。-stopを指定するとfddemuを終了させます。
FDDコントローラモード用
物理FDDを制御して実ディスクからディスクイメージをダンプするコマンドです。
Version1.24から開始、終了シリンダを指定できるようになりました。
開始、終了シリンダを指定した時に既存のイメージファイルが存在した場合はそのイメージファイルの
シリンダ数、ヘッド数、密度、RAWフォーマット指定が優先されます。
つまり既存のイメージファイルの特定のシリンダのみを再ダンプして上書きすることになります。
Version1.29から-tでトラック番号の指定も可能になりましたこの場合-bや-eの指定は無視されて
指定されたトラックのみダンプされます。
物理FDDを制御してディスクイメージを実ディスクにリストアするコマンドです。
Version1.24から開始、終了シリンダを指定できるようになりました。
Version1.29から-tでトラック番号の指定も可能になりましたこの場合-bや-eの指定は無視されて
指定されたトラックのみリストアされます。
物理FDDを制御して実ディスクをアンフォーマットするコマンドです。
物理ドライブの回転数や最大シリンダを計測するコマンド。
オーバートラック領域にヘッドをシークさせるので最悪の場合ドライブが壊れますので自己責任でお願いします。
FDXファイルユーティリティ
FDX形式のディスク情報を出力します。
FDX形式の新規ディスクを生成します。
FDX形式のディスク情報を設定します。指定可能な属性は名前、ライトプロテクトです。
FILEで指定されたディスクイメージのトラック一覧、セクタ一覧、セクターデータを表示します。
MODEでどのデータを表示するか設定します。
TRACKでトラック番号(CYLINDERとHEADでの指定も可)、SECTORでセクタ番号を指定します。
DISKNOはD68(D88/D77)のマルチイメージ形式の場合にディスク番号を指定するものです。
セクターデータ表示ではエンコードデータ、デコード済みデータ、ASCIIの情報を参照することができます。
SRCFILEで指定されたFDXファイルの特定のトラックを(TRACKもしくはCYLINDERとHEADで指定)を
DESTFILEで指定されたFDXファイルにコピーします。
破損したトラックデータを別のFDXのデータで補完し修復する使い方を想定しています。
ディスクイメージ変換
既存のディスクイメージからFDX形式に変換するコマンドです。
DISKNOはSRCFILEがD88(D68,D77)形式の時にマルチイメージの通し番号を指定するものです。
ディスクイメージの形式は拡張子から判断します。
FDX形式から既存のディスクイメージへの変換も可能です。
FORMAT指は変換後のFDXイメージの形式をエンコード形式(FM/MFM)またはRAW形式にするかを指定するものです。
FDX形式と相互変換可能なイメージの拡張子は
"XDF","2HD","HDM","IMG","DUP","2HC","2HQ","2DD","DIM","D88(D68/D77 etc)","FDI","FDD","NFD"です。
FDX形式以外のイメージファイルからFDX形式への変換は全て成功するはずです。
但しその逆のFDX形式から他のイメージファイルに変換するには種々の制約があります
(例えば2DDのFDXイメージを2HD専用のXDFやDIMに変換する等)。
D88(D68/D77 etc)やNFD形式は比較的自由度が高いため変換はほぼ成功するようです。
応用としてSRCFILE,DESTFILEの両方にFDX形式以外のイメージファイルを指定することも可能です。
内部でFDX形式を中継してイメージファイルの相互変換が可能になります。
エミュレータで使用するためのイメージファイル変換ツールとしても有用だと思います。