FDX68専用に開発されたシールド(変換基板)です。
V1基板
V2基板
FDDエミュレーションモード
フロッピーディスクドライブをエミュレーションするモードのピンアサインです。奇数番号のピンはX68000の拡張機能用です(一部の信号は未使用)。偶数番号のピンは一般的な34ピンFDD I/Fと同様です。
PIN SIGNAL NOTES DIR PIN SIGNAL NOTES DIR 1 OPTION SELECT 0 IN 2 DISK TYPE SELECT UNUSED 3 OPTION SELECT 1 IN 4 NC UNUSED 5 OPTION SELECT 2 IN 6 DRIVE SELECT 3 IN 7 OPTION SELECT 3 IN 8 INDEX OUT 9 EJECT IN 10 DRIVE SELECT 0 IN 11 EJECT MASK UNUSED 12 DRIVE SELECT 1 IN 13 LED BLINK UNUSED 14 DRIVE SELECT 2 IN 15 DISK IN OUT 16 MOTOR ON IN 17 ERR DISK UNUSED 18 DIRECTION IN 19 FDD INT OUT 20 STEP IN 21 GND 22 WRITE DATA IN 23 GND 24 WRITE GATE IN 25 GND 26 TRACK 00 OUT 27 GND 28 WRITE PROTECT OUT 29 GND 30 READ DATA OUT 31 GND 32 SIDE SELECT IN 33 GND 34 READY OUT FDDコントローラーモード
フロッピーディスクドライブをコントロールするモードのピンアサインです。FDX68がコントローラーとなって実FDDを制御します。フロッピーディスクのダンプやリストアを行うモードです。X68000の拡張機能は関係ないので使用しません。ピン2,4,12は使用するFDD応じて任意に出力可能です。READY信号はDOS/V用のドライブ等でDISK CHANGE信号として扱われる事が多いためREADY信号は敢えて使用していません(ディスクが挿入されているかどうかはINDEX信号の有無で判定できる)。
PIN SIGNAL NOTES DIR PIN SIGNAL NOTES DIR 1 OPTION SELECT 0 UNUSED 2 PIN2 OUT 3 OPTION SELECT 1 UNUSED 4 PIN4 OUT 5 OPTION SELECT 2 UNUSED 6 DRIVE SELECT 3 OUT 7 OPTION SELECT 3 UNUSED 8 INDEX IN 9 EJECT UNUSED 10 DRIVE SELECT 0 OUT 11 EJECT MASK UNUSED 12 DRIVE SELECT 1/PIN12 OUT 13 LED BLINK UNUSED 14 DRIVE SELECT 2 OUT 15 DISK IN UNUSED 16 MOTOR ON OUT 17 ERR DISK UNUSED 18 DIRECTION OUT 19 FDD INT UNUSED 20 STEP OUT 21 GND 22 WRITE DATA OUT 23 GND 24 WRITE GATE OUT 25 GND 26 TRACK 00 IN 27 GND 28 WRITE PROTECT IN 29 GND 30 READ DATA IN 31 GND 32 SIDE SELECT OUT 33 GND 34 READY UNUSED ジャンパ設定
2台のFDDエミュレーションを行えます。その2台のドライブを選択するためのジャンパがシールド上にあります。上段がドライブ0,下段がドライブ1になります。中段の4本はFDD I/F側のDRIVE SELECT 0-3に繋がっています。
FDD I/Fのドライブ0,1をFDX68のDRV0,1に設定する例。
FDD I/Fのドライブ2,3をFDX68のDEV0,1に設定する例。
V1とV2基板の違い
V1基板
V1基板は基本的にレベルコンバーター(5Vと3.3Vの変換)でありSPI信号のMISO/MOSI入れ替え回路が存在するもの基板の役割は それほど多くありません。 また74LS641のDIP版を使用している都合上基板面積の関係から集合抵抗を裏面に実装せざるを得ずラズベリーパイに ヒートシンクを付けることが出来ませんでした。 一方、シンプルな基板故にユーザー自身が部品をはんだ付けして製造できるキットを安価で提供していました。
V2基板
V1基板の反省を元に新たに設計した基板です。 裏面に高さのある部品を実装していませんのでラズベリーパイにヒートシンクを付けることが可能になりました。 部品サイズの縮小のためにSLG46826Gというファームウェアを実装できる簡易FPFAに近いロジックICを採用しました。 これによりレベルコンバーター機能を備えながらも一部の信号処理を基板上で制御できるようになりました。 また重要なRDD/WTDというフロッピーのデータ信号とSPI信号(MISO/MOSI)の接続に74LS38というオープンコレクタの NANDを専用に実装することでより精度が高くデータの送受信ができるように工夫してあります。 V1基板に対してよりインテリジェントになったことで信号への応答性が高まり、またラズベリーパイのソフトウェアの 負荷低減が可能になりました。
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