========================================================================= 通称「わっふる」 AVG32-like scriptor for Zaurus Copyright 2001-03, K.Takagi(Kenjo) どきゅめんと ========================================================================= 1. このプログラムは VisualArt'sから販売されている、ゲームメーカ各社のソフトウェアで汎用的に 使われているAVG32システム用のゲームデータを、Zaurus上で動かしてしまおうと いうものです。 2. 動作環境   - Zaurus MI-EX1/TR1/C1/E1/L1/E21   - 64Mb以上のCF(を推奨)   - Win95以降が動くPC(データコンバート用)   - 本家AVG32上で動作しているゲームのCD  処理速度の関係上、MI-E1/L1を推奨します。特にVGA機種ではかなり重くなる模 様。その分フォントは綺麗に見えますが。 3. インストール方法  1 - Winマシン上でデータコンバータを起動し、WLK2xx.AVDという名前のデータ   ファイルを作成します。詳しい手順はコンバータ側のドキュメントを参照し   て下さい。    変換対象のソフトにもよりますが、デモ版で2Mb前後、ゲームで10〜50Mb程   度のファイルになります。  2 - CF(若しくはSD)のルート(__Zaurusというフォルダのある場所です)に 「AVG32」というフォルダを作成し、上記で作成したファイルをその中に転送 します。 ルート |-- __Zaurus |-- AVG32 |- WLK200.AVD |- WLK201.AVD . . . と、こんな感じ。  3 - 「wlk2(Ver番号).ZAC」をZaurusに転送・展開し、起動します。  4 - CF(SD)内のデータファイルを検索し、実行できるファイル一覧を表示しま すので、起動したいファイルを選んで「起動」を押すと実行開始します。 E1ではCF/SDのどちらにデータを入れても構いません。両方に入っている場 合は、リスト表示時にセレクトボタンで切り替えることが出来ます。 4. 操作方法 --------------------------------------- | 戻 | | | | | | ↑ | | | ← → | | | ↓ メ | | | | | | 決 中 | | --------------------------------------- ※ 横向きのE1だと思いねぇ(笑)。 画面タップがマウス移動とクリックを兼ねます。それ以外は以下の通り。 キー操作: 「決定」「→」 : マウスクリック(左クリック)、選択肢決定 「戻る」「中断」 : キャンセル(右クリック)、ウィンドウを消す 「←」 : メッセージスキップ(ロック)、タップかキー入力で解除 「メニュー」 : メニューの呼び出し 「↑」 : 選択肢の選択、バックログモード(選択肢時は長押し) 「↓」 : 選択肢の選択 メニュー項目: セーブ : セーブします。メッセージでのクリック待ちか、選択肢で のみ可能です。1ソフトにつき16箇所まで。 ロード : ロードします。いつでも実行可能。 ウィンドウを消す : メッセージウィンドウ/テキストを一時的に隠します。 もう一度選択するか、キー入力若しくはタップで戻ります。 タイトルに戻る : タイトルメニューに戻ります。 コンフィグ : 動作設定をします。 終了 : ゲームを終了し、実行ソフト選択画面に戻ります。 コンフィグ項目: 文章Wait : テキスト表示ウェイトのあり無しを変更します。「通常」             はソフトのデフォルト値に従います。 画面効果 : エフェクトを「あり」「簡易」「なし」から選択します。 フォント : VGA機のみ選択可能。テキスト表示のフォントを選択します。 低解像だと見た目は悪いですが、不具合は最も少なくなり ます。 上書確認 : 上書きセーブ時に確認ダイアログを出すかどうかを変更し ます。 終了確認 : メニューから終了を選んだときに確認ダイアログを出すか どうかを変更します。 BGM音量 : BGMの音量を8段階+OFFの中から選びます。 擬似レジューム機能について:  ソフト起動中に電源断されたり、非アクティブ状態になった場合(つまり「終了」 メニュー以外で終了した場合)、擬似レジューム機能が働き、「最後にセーブ可能 だった時点(※)」でのセーブデータが保存されます。  擬似レジュームされた場合は、次にそのソフトを起動した時自動的にそのセーブ データが読み込まれ、その地点から再開されます。  ……という動作を期待してるけど、ホントに動くかどうかは謎(ぉ。 ※ シーンの変わり目、メッセージクリック待ち、及び選択肢がこれに相当します。 5. サウンド関連  サウンド機能に関しては、「取敢えず鳴る」レベルです。QVGA機種ではそこそこ 鳴りますが、VGA機種では圧電スピーカで強引に鳴らそうとしているのか、取敢え ず聴けたもんじゃないレベルな模様です ^^;。 5.1 CD-DAの場合(CD-ROMに「BGM」フォルダが無いもの)  まず、適当なツールを使ってCD-DAトラックをWAVファイルにします。ファイル 名は「WLK2xxyy.WAV」としてください。ここでxxはそのソフトのID(WLK2xx.AVD のxxと同じ)、yyはトラック番号で02〜になります。  これを、CFの \AVG32\ フォルダの下に「WLK2xxCD」(xxはソフトID)という フォルダを作ってその中に入れます。   \AVG32\WLK200.AVD   \AVG32\WLK200CD\WLK20002.WAV   \AVG32\WLK200CD\WLK20003.WAV   \AVG32\WLK200CD\WLK20004.WAV . . . のようになります。  WAVファイルは、サンプリングレートは8000Hz/11,025Hz/22,050Hzのいずれか、 8bit/16bitのモノラルPCM形式としてください。CFのサイズと相談して決めてく ださされば結構ですが、処理速度の関係上サンプルレートは11kHz以下を推奨し ます(22kHzだと結構音飛びが激しいです)。  ADPCM/MPEG-Layer3他のエンコード形式には対応していません。SHARPさんが API公開してくれれば、将来的には対応するかもしれませんが……。  キークリック音他のサウンドがONの時や、処理が重くなった時には途切れる事 がありますが、仕様ということで一つよろしく。 5.2 DSoundの場合(CD-ROMに「BGM」フォルダがあるもの)  まず、ゲームCDのルートにある「GAMEEXE.INI」をメモ帳なりで開き、 #DSTRACK=00000000-99999999-00000952="BGMFILE01"="BGM01" のような記述が並んでいる場所を探します。  "BGMFILE01"がファイル名ですので、BGMフォルダの中から"BGMFILE01.WAV" というファイルを探し、サンプルレートやビット数の変換をします(サウンドレ コーダでもなんでも良いです)。使用可能レートなどはCD-DAの時と同じです。  それが終わったら、ファイル名を「WLK2xxyy.WAV」の形に変更し、CFの「 \AGV32WLK2xxCD\」フォルダの中に置きます。xxはソフトのID、yyは#DSTRACKの 1行目の項目から順に、00, 01, 02 ... という風に振ってください。   \AVG32\WLK200.AVD   \AVG32\WLK200CD\WLK20000.WAV   \AVG32\WLK200CD\WLK20001.WAV   \AVG32\WLK200CD\WLK20002.WAV . . . というふうになります。  尚、WAVファイルをダブルクリックした時に正常に鳴らないもの(flowersや 恋愛CHU!のデモなど)は残念ながら正常に鳴りません。自力でデコード出来る 方は、デコード後のデータを上記と同じように配置する事で鳴らすことは可能 です。 5.3 効果音対応について 効果音を鳴らしたい場合、効果音のWAVファイルを8000Hz/11,025Hz/22,050Hzの いずれか、8bit/16bitのモノラルPCM形式に変換し、BGMと同じフォルダ内に置 きます。   \AVG32\WLK200CD\BERU_1.WAV   \AVG32\WLK200CD\BERU_2.WAV . . . 効果音のWAVはゲームCDのDATフォルダやWAVフォルダ内にあるので、自力で探して ください。 また、8.3形式を超えるロングファイルネームを使用しているソフトの場合は、ザ ウルスに転送した時点でファイル名が化けてしまう為、適当な8.3形式の名前(必 ず8文字.3文字としてください)に変更した後に転送し、「dirx.txt」という名前 でWAVファイル名対応リスト(テキストファイル)を作成し、WAVファイルと同じ フォルダに置いておきます。記述方法は、一行ごとに「変換後のファイル名,元の ファイル名」となります。 記述例: LONGWAV1.WAV,LONG_FILE_NAME_WAV1.WAV LONGWAV2.WAV,LONG_FILE_NAME_WAV2.WAV LONGWAV3.WAV,LONG_FILE_NAME_WAV3.WAV ^^^^^^^^^^^^ ↑この部分は、必ず8.3文字である事 6. 注意点  - セーブファイルとして、各ソフトごとに約280kbのファイルが作成されます (デモ等のセーブデータが存在しないものでも作成されます)。 作られる場所は、WLK2xx.AVDと同じ所(F1:\AVG32\)で、ファイル名は「 WLK2xx.SAV」になります。  - セーブ・ロードは、どのソフトでも16箇所までに固定となっています。  - ロード時画像が壊れる場合があります。Macよりはマシだけど。 特に本来とセーブ可能個所が異なってるソフト(Ribbon2とか)で顕著。  - ヒープをかなり消費する(恐らく3Mb以上)ので、E1以外の環境下での動作 は保証しかねます。また、他のソフトと同時起動は避けた方が良いです。 - 死んだ後など、確保したメモリを開放しないようで、起動時に「オフスク   リーンを確保できませんでした」等と出るようになる場合があります。 こーゆー時はリセット(RAM消去)して欲しいにゅ。  - 声は鳴りません。サウンドデバイス直叩きのAPI公開の予定がない、ファ イルからの再生だと重ね合わせできないなどの理由により、今後も鳴らな いでしょう。 また、重ね合わせ制限の都合上、効果音を再生するとBGMが停止します。  - いきなり死ぬかもしれません。  - 表示とか色々不具合が出るかもしれません。ってゆーか出ます。特にマス クがらみとか部分コピーとかで。  - 遅いです。特にVGA機。  - バックログはセーブされません。 7. うまく動作しないときは  - ソフト名  - 問題が発生する個所、現象(なるべく詳しく)  - 動作環境 をご連絡ください。 8. 謝辞  (無理矢理)人柱になっていただいた皆様、株式会社ビジュアルアーツ様並びに ビジュアルアーツよりソフトが販売されているゲームメーカさん各社に感謝いたし ます。  ぽけぴ版の古川さん、ケモノ様ことみあみいさん、みさきのお兄ちゃんこと沙汰 さん、でじこの偉い人わたなべごうさん、xkanonのJAGARLさん、色々とお世話になっ ています。ありがとうございます。 9. 守ってね  このソフトは、株式会社ビジュアルアーツの版権使用許諾に基づき配布を行ってい るフリーソフトウェアです。なので、  - 各ソフトのメーカさんに迷惑や不利益を与えない  - コンバート後のデータを含め、各ソフトのゲームCD内データを配布したりしない  - 自己の責任で使用する は守って下さいね。  このソフトは私「けんじょ」こと高木健吾が個人的趣味で作成しているものであり、 株式会社ビジュアルアーツ及び同社よりソフトが販売されているゲームメーカさん 各社は一切関係がありません。  上記各社はサポート及びこのソフトの使用によるあらゆる結果に対する責任を負い ません。  このソフトのサポートはけんじょこと高木健吾が行います。が、フリーウェアの性 格上、このソフトの使用により生じた問題に対しては一切の責任は負えませんので、 そこのところはご理解の上でご利用下さい。 10. ソースコード  ソースコードに関しては、渡邊剛さんのご好意によりCVSサーバのセットアップを していただけたため、CVSにて公開させて頂いています。必要な方は、以下より取得 してください(Zaurus/PocketPC版共。コンバータ等周辺ツール含む)。 CVSROOT=:pserver:anoncvs@denpa.org:/cvs パスワード:anoncvs モジュール名:waffle  ご質問・ご要望は以下まで。  世田谷区南烏山5-7-20-201 高木健吾  03-3326-1419  http://waffle.bunkasha.co.jp/  waffle@mac.com [EOF]