■ 予備知識
マニュアル等々がない上に、分解した本体が起動しなかったので、どういうマイコンなのかよくわかっていません。ここで改めて説明するよりも、他に説明しているWebサイトがありますからリンクを張ってゴマカシます。
PHC-25やPC-6001とBASIC互換があるとか、テープデッキとキーボードが本体一体型とか、カプセルイジェクターが特徴ですね。
実際に動いている貴重な動画をスミス・ヒオカさんがUpされています。大感謝! → CEFUCOM-21動きました。
■ ハードウェア編
とにかくデカいです。初代PC-6001は一体型マイコンとしては大きい方なのですが余裕で載ります。
背面には主電源、ジョイスティックポート×2、プリンタポート、RF出力、ビデオ出力、カセットインタフェース、ACアウトレット、カプラー端子、CPU RESETTERがあります。カプラーって音響カプラの事かな、モデムを繋げば通信できるのかもしれません。CPU RESETTERはリセットボタンの事かな?
ヘッドホン、ライン出力、マイク入力、外部入力があります。本体正面右下にはマイクがあり、本体に話しかけられるようにもなっているみたいです。
ハードウェア構成が似ているPHC-25やPC-6001と比べると複雑な構成で驚きました。インタフェース類が豊富なのと、カプセルイジェクターがモータ制御なので配線がすごい事になっています。
写真右上のスピーカーの下にある鉄板には手書きで89.6.15と書いてありました。他のcefucom-21を所有している方が写真をUpしていて、そちらには平元4.19と書いてありますね。
制御用の基板はなんと4枚構成です。1枚ずつみていきましょう。
PCU-Iとプリントされた基板です。peripheralのPかな?
Z80PIOが1個、Z80CTCが2個、8255Aが3個という贅沢構成!SRM20256は32KByteのSRAMで、その隣に32KByteのEPROMがありますからこれでZ80メモリ空間全てが埋まっているようです。RICOHのRP5C01は時刻管理用のICでアラーム機能とかもついてます。
電池は液漏れというかはじけてました。電池のすぐ右隣にセラミックコンデンサが2個並んでいるのですが、C8とプリントされたコンデンサは完全にとけて中身の板が露出してしまっています。怖いなー。
さて、続いて2枚目の基板へ。
MCU02とプリントされた基板です。main control unitとかでしょうか。
Z80AとZ80PIO、AY-3-8910があり、ちょっと離れたところにEPROM32KByteとSRAM32KByteがあります。PCUボードとは使っているSRAMが違うという不思議。
画面出力用のMC6847Pと、おそらくVRAM用の6116Pが3つあります。MC6847はMITSUBISHIではなくモトローラ製ですね。
Z80メモリ空間はSRAM32KByte+EPROM32KByteで埋まってしまっているのですが、VRAMへはどのようにアクセスしているのかわかりません。バンク切り替えか、I/Oメモリ空間を使っているのかな?このVRAM構成だとPC-6001と違って画面数は1枚に限定されているように思えるのですが、起動画面の動画を見ると、SCREEN1/2という選択があるのでページ数は2枚あるようにも思えます。
あ、2764のEPROMはCGROMです。
続いて3枚目の基板へ。
モータ制御やマイクとかのアナログ回路のインタフェース基板のようです。アナログ回路は詳しくないのでざっくり。
続いて4枚目の基板へ。
このとおり、電源基板でした。
Z80系のマイコンとしては後発ということもあって、半導体の使い方が贅沢ですね。2つのZ80をどのように管理しているのか気になるところですが、その辺を把握するには資料が不足しているので今回はパスです。
さて、本体で気になるのは側面にあるROM CARTRIDGE差し込み口なのですが
PC-6001のROMカセットがささりそうな雰囲気なのですけど、なぜか口があるだけで中身が空っぽなのです。謎です。
あと、珍品コンピューター CEFUCOM-21とパピコンの関係のページでは、マニュアル抜粋のメモリ構成が書かれているのですけど、EPROM 58Kバイト / DRAM 48Kバイト / CRAM 4Kバイトとなっているのですね。ハードウェア上はフルメモリ構成なので、これも謎です。
こうしてみると、確かにハードウェアを構成しているCPU/ICはPC-6001、PHC-25、MAP-1010と似ていますね。
他にも写真を撮ってあるので、Google+にUpしてみました。
次の記事では3つのEPROM(Z80用×2 + CGROM)を吸い出してみたいと思います。