X68KのXDFを5inch FDに書き出す

X68000用のXDFイメージファイルを実機で動作させるために、XDFファイルを5インチフロッピーディスクに書き出す必要があったので、その記録です。ここでの説明は、Windows(AT互換機)からフロッピーディスクに書き出しを行う方法であって、X68000上でXDFを書き出す方法ではありません。

とにかく事前準備が全てです。

まず、5インチフロッピーディスクドライブを用意します。TEACのFD-55GFRがまだ比較的に入手しやすいと思います。
FD-55GFR

続いて、5インチフロッピーディスクドライブを接続/認識できるマザーボードを探します。マザーボードのBIOS画面でフロッピーディスクドライブの設定を[1.2M 5.25in.]に変更できるものです。ちなみに手元にあるP5Q DELUXEは3.5inch 720/1.44Mのいずれかしか選択できませんでしたので、そこそこ古いマザーボードでないと設定できないと思います。BIOSの設定画面に項目が無くてもドライバ次第でなんとかなるようですが。

マザーボードとフロッピーディスクドライブの接続にも注意が必要です。3.5インチ用のFDDケーブルは使えません。5インチ専用のケーブルが存在するのです。
5インチFDDケーブル
写真の左側の形状のコネクタを持つケーブルです。古いマザーボードだと付属していることがあります。私は今年の初めに秋葉原のテクノハウス東映に新品が50円でワゴン売りされていたものを購入しましたが、ジャンク屋でも意外と売っていません。

次に必要なのがOSです。Windows98/98SE/Meのいずれかです。この後に紹介するフロッピーディスクへの読み書きを行うソフトがNT系のOSに対応していないのです。

最後に、ここまでで準備したマザーボードとOSで使うことの出来るCPU、メモリ、ビデオカード、HDD、CD-ROMドライブを用意します。HDDはIDE接続、ビデオカードはAGPかPCI接続で、今でもドライバが提供されているものですね。ただ、メーカー提供のドライバがなくてもWindows98の汎用ドライバ(640×480 16色)のままでもフロッピーの読み書きには影響がないので構いません。また、普段使用しているWindowsにあるXDFファイルを5インチドライブを接続したPCに持って行く、もしくはその逆を行う手段を考えておきます。USBメモリにでも入れてコピーすれば・・・といっても、Windows98に対応したUSBメモリは限られています。また、ドライバを必要とするUSBメモリを使用する場合、ドライバソフトをどうやってコピーするのかということも考慮しておきます。ドライバをネットからダウンロードすればいい・・・としても、PCをLANに接続しなければなりません。一番簡単なのは他のPCでドライバやソフトをダウンロードして、ついでにXDFファイルやXDFの書き込みソフトをCD-ROMに焼いてしまう事だと思います。

ここまで来たらPCを組み立ててWindows98をインストールします。マザーボードのドライバとかオンボードのLANやサウンドやらのドライバもインストールしないと不明なデバイスだらけになりますが、最低限、チップセットドライバぐらいをインストールしておけば5インチドライブを使うには不明なままでも構いません(チップセットドライバすら不要かも)。

最後にXDFの書き出しには、xFloppyを使います。XDFファイルを指定して5インチフロッピーディスクを入れてWrite Disk From Imageにチェックを入れてStartボタンを押すだけです。
このソフトを使うと逆にフロッピーディスクをXDF化することも可能ですが、Windows98がフロッピーの内容を勝手に書き換えることがあるので要注意です。5インチディスクにライトプロテクトのシールを貼っておけば大丈夫だと思います。

あぁそうだ、5インチフロッピーディスクの扱いですが、ディスクドライブにディスクを入れたまPCの電源を入れたり切ったりしないようにしてください。理由は忘れましたが、フロッピーディスクの扱いはそういうものだったはずです。21世紀も10年になるというこの時代に5インチフロッピーを扱う事なんて滅多にないですけどね。

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