パッケージの内側も作ってみようというのが目的の一つですプリンタで印刷すると用紙の片側にしか印刷されませんから裏側は真っ白のままです。なので、なんらかの方法で内側も印刷された状態にする必要があります。
1つ目の方法は両面印刷です。ただこれは位置合わせが難しいのと手元の用紙が片面印刷用なので無理でした。
2つ目の方法は貼り合わせです。内側用の画像を用意して内側に貼り付けるわけです。今回はこの方法を使っていません。というのも、紙を2枚貼り合わせると、紙の切断面が2枚分になるので、切断面の白さがより目立つんじゃないかなと思いまして。紙の厚さが0.21mmなので2枚だと0.42mmです。
3つめの方法は折り曲げです。外側から内側へと紙を折り曲げるて内側へとつながるようにデザインします。今回はこの方法でやってみました。結論としては折り曲げ部分が白くならなかったのでほぼ成功したのですが、別の箇所に影響が出ました。紙を折った場合、折り曲げた部分は単純に2倍の厚さになるわけではありません。紙同士がつながっている分の厚さが出ます。よくあるウンチクですが、紙を四十数回ほど折ると、その厚さは地球から月にまで届く長さ(高さ)になるくらい、紙を折った時の厚さは無視できないのです。その厚さの影響で、パッケージの中にマニュアルとディスク4枚を収納することが出来なくなってしまいました。切り取りや貼り付けの誤差もあるのですが、このペーパークラフトのサイズは高さ20mmなので、厚さ0.42mmが上下で0.82mm分だけサイズに差が出てしまい、思った以上に影響が大きくなってしまいました。作る前は無理矢理押し込めばなんとかなるかなーと思っていたのですが甘かったです。
最初のデザイン。内側を作らなければこれで完成ですが、接合面が無いので実際に組み立てるのは難しいかも。
内側に紙を折り曲げつつ、のりしろはペパクラデザイナーではなく自前でデザインするということまで考えた結果がこれです。わかりやすく色を変えてあります。緑色の部分がのりしろです。左側の画像の左にある板は内側に張り付けます。
マニュアルは立方体なので簡単。
フルセット完成。パッケージの右側にはディスクを抑えるプラスティック板が入っていて、モデリングでは再現しましたが、紙で作るにはサイズが小さすぎたので、白い紙を貼り付けました。フロッピーディスクは裏面も用意してあって、これも折り曲げるようにして貼り付けます。折り曲げの反対側の箇所は白い断面を貼り合わせることになるので、この方法はもう一工夫必要かな。
印刷して組み立てて完成、と。
本物と比較。ちっちゃ。
完成してからしばらく放置しておいたらインクとのりの影響か、紙全体が固くなって良い感じになりました。ミクに持たせるために試行錯誤してたらインクジェットがこすり取れてしまったので、印刷後の紙をコーティングするとか、もっとインクが定着しやすい用紙にした方がいいのかも。