14M-141C
(カラーCRTディスプレイ)

 シャープはある時期までCRTディスプレイメーカーとして、つまりサードパーティという顔も持ち合わせていました。この14M-141Cはその比較的初期に発売されたもので、デジタルながら中間色を表現できる「RGBI方式」を採用した200ラインディスプレイです。
 RGBIとは、光の三原色であるRGBに加え明度のI(インテンシティ)によって暗めの色を出せるようにする方式です。Iもデジタルなので明るい・暗いの2値しか表現できませんが、アナログディスプレイ普及まではこのタイプが中間色を表現できる唯一の手段だったとも言えるでしょう。
 これは中古で買ったものです。確か日本橋のソフマップだったと思います。MZ-2000やX1turbo model10と接続していました。I/Oの記事で、CRTCの設定でインターレースにすると200ラインCRTでもきれいな漢字を表示するものがあって、それを試したこともありました。自分の熱でフラフラする特性が買った当初からあって、冷えてる状態ではBRIGHTが強すぎる(弱めると後で強くしなければならなくなる)とか、インターレースも温まると垂直同期の再調整が必要とかありましたね。

 RGBIで16色とはいうものの、説明書には15色とあります。ビットと色の関係は次のような感じでしょうか。
RGBI
0000
0010
0100
0110
1000
1010
1100
1110
0001 ??
0011
0101
0111
1001
1011
1101
1111 ■■■■
一応ビットの組み合せは16種類あるはずなのですが、1色ないことになっています。おそらく「明るい黒」に相当する色のことを指しているのでしょう。しかしMZ-2500の16色モードで見てみると、ここには黒ではない中間色がちゃんとあります。「明るい黒」が灰色だとすると、「暗い白」と「明るい黒」はどちらが明るい灰色なんでしょうねぇ…。

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