世界の謎リンク
自作する人
http://yuki-lab.jp/museum/museum1.html#mz770
やっぱりここまでやってこその「自作」ですわな。このページの制作者、ゆきさんは初めは中日電工のワンボードマイコンをベースにし、後にオリジナルのものと挿げ替えてMZ-700コンパチのマシンを製作してしまいました。別に聞いた話では、シンクレアのベストセラー機スペクトラムZXとMZ-800のコンパチマシンを作ったというアメリカ在住のロシア人もいるようですが…。
なぜ、そこまでサポートできる…?
http://www.sharpusersclub.org
イギリスにあるシャープユーザーズクラブ。普通なら欧米で発売された機種のみサポートすると思われるのですが、なんとここは日本のみの発売であるMZ-2500やX1までも視野に入れています。聞いた話では、キャラジェネが2種類ある、つまりはMZ-700とかMZ-1200/80Aみたいな機種で動かすゲームなんかではそういうのにも対応して、日本仕様と欧米仕様に切り替えられるようにできているらしいのです。どう考えても、日本仕様のマシンを持っているとしか思えないんですが…。
MZ-780
http://www.old-computers.com/museum/computer.asp?c=87
MZ-700には4つのシリーズがあって、そのうち3つまでは日本で発売されたものと同じなのですが、最後のひとつである「MZ-780」は、FDDと80桁ボードが付属しているCP/Mマシンなのだとか。80桁ボードが使えるのはCP/Mのみだということですから、まぁ恐らく本体には手を加えないで拡張ボードを追加して実現させているんでしょう。日本では上位機種としてMZ-2000がありますからそういう形で80桁化がなされなかったわけですね。でもほんとにあったの?そんな機種。誰かが個人的に作って呼んでたマシンじゃないのかなぁ…。
と思ったら、こちらの掲示板にこんな広告写真がアップされているじゃないですか!
掲示板によれば、1984年頃のフランスの雑誌に掲載されたもののようです。これを見る限りフランスの販社が企画したセットのようですが…?
さらに調べると、例のサイトにそのものズバリが掲載されているではありませんか(感謝:@PlayTrueName殿)。
http://www.sharpmz.org/mz-700/80zkup.htm
http://www.sharpmz.org/usedskdrives.htm
ドイツのK & P(Kersten & Partner)によるサードパーティー製品で、いわゆる6845(HD46505)を用いたキャラクタ画面を外付けハードで表示可能にしたシステムというわけですね。広告にあったMZの横の小箱はFDDで、専用のI/Fにて接続されるもののようです。
というわけで、「MZ-780」ではなく「MZ-7.80」という名前で売られていた企画品だったというのが正解ですね。私の予想は半分正解というところか…。
MZ-5600
http://www.old-computers.com/museum/computer.asp?st=1&c=296
同じサイトからもうひとつ。MZ-5500の後継機種は日本ではMZ-6500ということになっていますが、欧米ではMZ-5600というのがその前(あるいはMZ-6500の代わり?)にあったらしいのです。その前のMZ-5500からOSはEOS16というのが採用されていて、なんでもこれはコンカレントCP/MやCP/M86、MS-DOS2.0以前とコンパチでUNIXライクの操作環境なんだとか。それで、MZ-5600にはZ80プロセッサボードがオプションで出ていてそれを使用することで8ビットバージョンであるEOSを使用することができるらしいのです。それはそうと、EOSって何?
MSX
http://www.faq.msxnet.org/hardware.html#Sharp
シャープはNECと共にMSXを出さなかったメーカーのはずなのですが、このサイトにはシャープ製だというMSXが機種一覧の中に登場します。ブラジルのEpcomという会社の製品ということで、このまま信用するとシャープがブラジルの会社にOEM供給していたということになるのですが…。名前も「HotBit」などとパクリくさく、いくらOEMと言えども日本のメーカーがそこまでのことをするかどうか…。恐らく、HotBit1.2なる製品の写真にあるビデオモニターがシャープ製なので、関係があると勝手に考えたんではないかと思いますがねぇ。
http://d.hatena.ne.jp/hally/20040810#p1
…と思ってたんですが、なんとそうではないことが判明しました。その筋の方には有名なサイト「Classic 8-bit/16-bit Topics」にて、ブラジルのMSXとシャープの関係について調査された結果が掲載されました。詳しくは上記リンク先を読んでいただくとして、さらにはシャープ現地法人が正式MSXメンバーであったとか、Oh!MZ誌にはMSX2からシャープも参入の可能性があったとする記事があるなど、今になって判明する事実のなんと多く衝撃的なことよ。
♪真っ赤に燃えた〜
http://sid4.kagakukan.sendai-c.ed.jp/exhibition/pasocom/mz80c.html
世間にパソコンが広まるにつれ、日常生活の一部としてのパソコンを展示する博物館が増えているようです。もちろんそれは歴史的見地であったり会社や家庭に深く根ざしている姿であったり科学的興味であったりさまざまなのですが、この仙台市科学館で平成10年6月20日から8月30日まで開かれた企画展「パソコンの今と昔」では10台ほどのパソコンに混じってMZ-80Cが展示されました。このサイトはその時の展示物のようなのですが、なんと、キー周辺など銀色であったはずのボディが鮮やかな赤に染められています。以前秋葉原でボディをつや消しの黒に塗られたMZ-80Cを見たことあるのですが、やはりX1シリーズの影響を受けたのでしょうか。MZ-80Cのボディの塗装はわりとはげやすく、はげると鉄の地肌が見えてそこから錆びてきます。それを防ぐ意味で塗装するのはわかりますが、それにしてもねぇ…。