OldPC用日本語ワープロソフト探訪

　コンピュータがゲームや機械制御に使えるのは当然として、応用範囲が広がるうち、手書きの文書を印刷で清書したいという欲求…つまり「ワードプロセッサー」としての利用が試みられるようになりました。そもそもパソコンの生まれた欧米では見た目が「プログラムを処理できるタイプライタ」であるということもあって、CP/M用にWordStarが普及するなどワープロが自然に誕生する素地があったと言えなくもないのですが、日本語の場合はアルファベットよりも複雑(＝表示に高い解像度が必要)で文字数が多い(＝文字コードのbit数が大きくなる、フォントを格納する巨大なメモリが必要)漢字を処理しないといけないために、本格的な普及まで時間がかかることになりました。

　最終的な解決には16bitパソコンが普及する必要があったわけですが、例えそれ以前の環境でも商機があると見るなら挑戦するのがビジネスの世界。零細も含めたいろいろなメーカーが、工夫を凝らしたワープロソフトを発売したのです。ここでは、それがどんなものだったのかを簡単に紹介していく予定です。

　まずは、情報収集も兼ねてどんなメーカーがどんな製品を発売していたのか、一覧にしてみました(赤字は入手済み)。