X1turbo model10(CZ-850C)
ある日Oh!MZの後ろにあるアイビットの広告を見ると、X1Gが安くなっていました。ある意味ゲーム機としてX1もいいかもしれん、と思った私は後輩にそのことを話しました。すると後輩曰く、「ノーマルX1は動くソフトが少なくなってるからやめた方がいい」とのこと。しかも「それなら自分のturbo10をFDD付きで譲る」とも言い出しました。最初はどうするか考えていましたが、結局折れて後輩のturbo10を引き取ることにしました。それが写真のマシンです。ちなみに、そのお金を元手に彼はturboZを購入したので全く問題はありませんでした。^^; |
CZ-8CB02の謎
ところで、この画面を見て下さい。
これはX1turboエミュレータにてX1turbo model10用のテープ版turbo BASIC・CZ-8CB02を起動したものです。しかし起動直後に実行しているFILES命令にて、FDDのドライブ0に入っているディスク(ちなみにこれはX1turboII用デモディスク)の内容が表示されているのです。
テープBASICといえば、当たり前ですがカセットテープにSAVE・LOADするためのBASICです。HuBASICのV2仕様では標準的にRAMディスクの機能が含まれますが、外部メディアに限ればテープにしかアクセスできないもののはずでした。CMTを内蔵しFDDをI/F共々オプションとしたmodel10でも、それに付属するテープ版BASICならば同じじゃないかと考えそうになります。
実はその答えは簡単で、アクセスルーチンがROM BIOSに追い出されたため、それを呼び出す限りはテープ版だろうがディスク版だろうが同じメディアにアクセスできるということなんです。なのでフリーエリアの大きさも同じ、おそらく違うのは起動時にStart up.Basを実行しないこととデフォルトデバイスが"CAS:"になってることとタイトルメッセージぐらいでしょう。
このmodel10を譲り受けた時はFDDとセットだったため、CZ-8CB02で起動したことはありませんでしたしその必要もありませんでした。最近になって実はテープ版もディスク版も同じらしいと聞いたので試しに起動してみたところ、そういうことだったのだと知ったのです。
MZ-2000なんかにはフリーエリアを稼ぎたいがゆえにテープ版BASICにディスクI/Oルーチンをパッチ当てしてやや強引なディスク版を作った人もいた(雑誌に記事として掲載された)のですが、X1turboの場合は「フリーエリア稼ぎにテープ版BASIC」って全然意味ないってことですね…まぁそのためのNEW ON命令なんですけどね…。