X68000PRO(CZ-652C)

 X68000が最初に発売されたのは私が大学生の時だったのですが、それから2年して発売されたこのPROが私には理想のマシンと映りました。そしてお金ができたら「黒のPROの中古を買う」と決めていました。考えるとメモリフル実装だけで3スロット必要なわけですから、ツインタワータイプだと拡張BOXが必要になります。高くてもいつかはフル実装と考えていたので4スロットあるPROは非常に魅力的でした。
 大学を卒業して就職したころ、大学生活最後のバイトで49万円儲けた(決してヤバいバイトではない)のでそれで目標の「黒のPROの中古」を18万円で買いました。同時に1MBの増設メモリ、40MBのSASI HDDも買いました。魂胆としては「1MB・HDDなし環境を体験しないままX68ライフに突入する」ということだったのですが、実際には付属のはずのSASIケーブルが入ってなくて思惑通りにはいきませんでした。
 今はメモリも東京システムリサーチのボードでフル実装してありますし、Xellent30PROが出た時には先行発売品をゲットして装着しています。
 現在68060アクセラレータのJupiterXが開発中ですが、一時は期待したもののPROには装着できないと聞いて残念です。当時のツインタワータイプのものから比べてもいくらか機能が削られているのですが、回路の削りかたがいまいちというか、バスが不安定になりやすいみたいです。同人ハードであるMEMMAXという拡張メモリボードはそれを改善する回路が入っているそうですが…。ただそれが原因でPROのことを「互換機」などという人がいたりもしますけど…。
 長い間梱包したまま使わずにいたんですが、実家に戻って研究室を整備した際に晴れて復活し、カラーイメージユニット(CZ-6VT1)と文字放送受信プログラムNVXとを組み合わせてテレテキストを鑑賞できるようにしました。放送はすべてケーブルテレビによる受信で、しかもモニタにはホームターミナルからのビデオ信号を入れているのでちゃんと文字放送の信号が残っているか心配でしたが、きちんと受信できるようです(カラーイメージユニットは本当はX68030に接続するつもりだったけど、ケーブルを作る根性と技術がなかったのでもとの組み合わせに戻ったのでした…)。

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