XM7 V1を動かすにはFM-7シリーズのROMデータが必要ですが、FM-7シリーズ実機を使用してROMセーブを自動で行う専用ツールを作成しました。このツールの使用法を説明します。
以下の環境が必要になります。
- FM-7/NEW7+3.5インチフロッピーディスクドライブ または FM-77/L2/L4/AVシリーズ
- PC-98シリーズ、FM TOWNSシリーズもしくはPC/AT互換機+3.5インチフロッピードライブ×1
- MS-DOS V3.1以降、またはWindows 95/98/98SE/Me/NT/2000/XP/Vista/7/8/8.1/10/11 (95/98/2000/XP/7で確認済み,x64版は要武田氏作MS-DOS Player)
(1)3.5インチ2DD・720KBフォーマット済みのフロッピーを1枚用意します。
Windows XP/Vista/7/8/8.1/10で720KBフォーマットを行うには、コマンドプロンプトを開いて FORMAT A: /T:80 /N:9 (フロッピードライブのドライブレターがA:の場合) としてください。
(2)MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト,TownsOS V2,1ではコマンドモード)を開き、SAVEROM7.COMを使用してフロッピーへ書き込みます。コマンドラインにはフロッピードライブのドライブレターを指定します。SAVEROM7.COMは16ビットコードで書かれているので、64ビット版OSの場合、武田俊也氏作のMS-DOS Playerが必要です。
例)PC/AT互換機 32ビット版OSの場合→C:\>SAVEROM7 A
例)PC/AT互換機 64ビット版OSの場合→C:\>MSDOS SAVEROM7 A
上で作成したディスクはFM-77/L2/L4/AVシリーズ、または3.5インチフロッピーディスクドライブが接続されたFM-7/NEW7でブートできます。
起動するとROMセーブを開始します。途中でディップスイッチ(FM-7/NEW7)または前面スイッチ(FM-77)の切り換えを指示されたら画面の指示に従ってください。終了メッセージ(Completed.)が表示されると完了です。
※作成したディスクは2DDフォーマットなので、2D専用ドライブではリードエラーが発生することがあります。エラーが起こったときは、ディスクを作成し直してみてください。
セーブ後のディスクは720KB MS-DOSフォーマットになっているので、直接エクスプローラ等でアクセスできます。含まれているファイルを全てコピーして完了です。
ディスクには以下のファイルが作成されます。
ファイル名 ファイルサイズ 内容 配置空間 配置アドレス FBASIC30.ROM 31744 bytesF-BASIC V3.0, F-BIOS メイン $38000-$3FBFF BOOT_BAS.ROM 512 bytesブートROM (BASICモード) メイン $3FE00-$3FFDF BOOT_DOS.ROM 512 bytesブートROM (320KB DOSモード) メイン $3FE00-$3FFDF BOOT_1MB.ROM 512 bytesブートROM (1MB DOSモード)
※FM-77/L2/L4から抽出した場合のみ作成されますメイン $3FE00-$3FFDF BOOT_MMR.ROM 512 bytesブートROM (隠し)
※FM-77/L2/L4から抽出した場合のみ作成されますメイン $3FE00-$3FFDF SUBSYS_C.ROM 10240 bytes8x8フォント、サブモニタROM (タイプC) サブ $D800-$FFFF SUBSYSL4.ROM 18432 bytes400ラインカード サブモニタROM
※400ラインカード実装時のみ作成されますサブ $9800-$BFFF
$E000-$FFFFKANJI.ROM 131072 bytesJIS78準拠第1水準漢字・非漢字
※実装されている場合のみ作成されます)I/O 4バイトI/O経由