SAVEROM7ユーティリティを使用したROM抽出
(FM-7シリーズ・XM7 V1対応)

はじめに

XM7 V1を動かすにはFM-7シリーズのROMデータが必要ですが、FM-7シリーズ実機を使用してROMセーブを自動で行う専用ツールを作成しました。このツールの使用法を説明します。

以下の環境が必要になります。

ブートフロッピー作成

(1)3.5インチ2DD・720KBフォーマット済みのフロッピーを1枚用意します。
(2)MS-DOSプロンプト(コマンドプロンプト,TownsOS V2,1ではコマンドモード)を開き、SAVEROM7.COMを使用してフロッピーへ書き込みます。コマンドラインにはフロッピードライブのドライブレターを指定します。SAVEROM7.COMは16ビットコードで書かれているので、64ビット版OSの場合、武田俊也氏作のMS-DOS Playerが必要です。

実行

上で作成したディスクはFM-77/L2/L4/AVシリーズ、または3.5インチフロッピーディスクドライブが接続されたFM-7/NEW7でブートできます。

起動するとROMセーブを開始します。途中でディップスイッチ(FM-7/NEW7)または前面スイッチ(FM-77)の切り換えを指示されたら画面の指示に従ってください。終了メッセージ(Completed.)が表示されると完了です。

※作成したディスクは2DDフォーマットなので、2D専用ドライブではリードエラーが発生することがあります。エラーが起こったときは、ディスクを作成し直してみてください。

取り出し

セーブ後のディスクは720KB MS-DOSフォーマットになっているので、直接エクスプローラ等でアクセスできます。含まれているファイルを全てコピーして完了です。

ディスクには以下のファイルが作成されます。
ファイル名ファイルサイズ内容配置空間配置アドレス
FBASIC30.ROM
31744 bytes
F-BASIC V3.0, F-BIOSメイン$38000-$3FBFF
BOOT_BAS.ROM
512 bytes
ブートROM (BASICモード)メイン$3FE00-$3FFDF
BOOT_DOS.ROM
512 bytes
ブートROM (320KB DOSモード)メイン$3FE00-$3FFDF
BOOT_1MB.ROM
512 bytes
ブートROM (1MB DOSモード)
※FM-77/L2/L4から抽出した場合のみ作成されます
メイン$3FE00-$3FFDF
BOOT_MMR.ROM
512 bytes
ブートROM (隠し)
※FM-77/L2/L4から抽出した場合のみ作成されます
メイン$3FE00-$3FFDF
SUBSYS_C.ROM
10240 bytes
8x8フォント、サブモニタROM (タイプC)サブ$D800-$FFFF
SUBSYSL4.ROM
18432 bytes
400ラインカード サブモニタROM
※400ラインカード実装時のみ作成されます
サブ$9800-$BFFF
$E000-$FFFF
KANJI.ROM
131072 bytes
JIS78準拠第1水準漢字・非漢字
※実装されている場合のみ作成されます)
I/O4バイトI/O経由

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