いわゆる更新記録(靖間 誠PC日記兼用)

西暦2009年1月−12月分



西暦2009年1月10日 "謹賀新年"

 遅くなりましたが、新年あけましておめでとうございます。本年もよろしゅうに。

 年末は31日夕方まで、(自分が直接の担当ではない)仕事で拘束されて後半事実上休日も無し(前半は自分が担当する仕事で、休日返上状態+体調不良から自宅にて一日中作業しているか熱出して寝込んでいるかというひどい状況だったので、12月はまともな休日は皆無であった)、新年も3日からその仕事の続きで拘束される(まさか新年の挨拶も無しに、それも3が日の内に仕事の指示(形式上要請の形を取っていたような気もするが、実態は完全な命令)が飛んでくるとはねぇ)という、完全な罰ゲーム状態であったため、2008年度は遂に帰省一切無しという悲惨な結果となった。

 まーぶっちゃけ、昨年後半はそれ以前に給料遅配の常態化とか、本当に凄まじい財政状況だったので、それどころではなかったというのが実情なのだが。

 そんな訳で初詣も近場の神社仏閣を3つばかり回ってお終い、という悲しい状況である。


西暦2009年1月11日 "Prestonia 2M"

 色々思うところがあってサブマシンを組み替え、ついでにXeon 3.2GHz(SL7AE)を導入。

 かつての高止まりからは想像もつかないような、投げ売りに近い中古価格だったので購入してみた。

 sSpecでお気づきの方もおられようが、Prestonia 2M、つまりFSB 533MHz版Xeon DPでは最後にデビューした、L2C 512KB+L3C 2MB搭載の石である。

 NetBurstアーキテクチャを採用した石については、今更のように消費電力が過大であったことが大合唱で非難されるようになった(注1)が、Opteronの高性能(注2)に慌てて泥縄式にXeon MPのコアを転用して出したと伝えられる(注3)このPrestonia 2Mを使ってみて初めて、当時のIntelのアーキテクトがNetBurstで何をしたかったのかが見えた気がする。

 正直、個人的にはNetBurst系の石は最初から好意的な印象が無くて、PrestoniaでもL2C 512KBのみのモデルは論外だったと思う(注4)し、Noconaも無駄に高発熱でその割に性能が出なくて失望させられたし、Fosterは考えていたことというか将来の方向性をどうしたかったかは良く理解できるものの、実用面では悪夢に近いメモリ&チップセット構成(注5)で、実際に触ってみても色々取り扱いに厄介な点が多く、技術デモ機の域を出ない代物だった。

 私がこのサイトの開設以来、一貫してK8支持でNetBurstに対して概ね否定的な見解を示してきた(注6)のは、NetBurstについて「確かに斬新だが根本的な方針が間違っている」という印象を抱いている(注7)ためで、「スカスカのパイプラインを高回転させて帳尻を合わせる」という発想に電力消費の点で懸念を抱いたためでもあった(注8)。

 だが、これは言い換えればパイプラインさえ効率よく充填できるのであればNetBurstはそれなり以上の性能発揮が可能だ、ということでもあって、その点でL3Cを2MB搭載した=キャッシュのヒット率が上がってパイプラインのストールをある程度減らせる(注9)構成を取る、このPrestonia 2Mには興味があった(注10)。

 で、長い上に注釈だらけの前置きはともかく、実際の性能についてである。

 同世代の石、ということであれば恐らくOpteron 250(コアクロック2.4Hz L2C 1MB)+AMD-8000シリーズあたりがこのXeon 3.2GHz+Intel E7505の対抗馬ということになると思う(注11)が、旧世代のチップセット(注12)、それもFSBというかメモリの動作クロックで3割以上不利(注13)であるにもかかわらず、このXeon 3.2GHzはOpteron 250に負けていない印象がある。

 というか、NetBurst系の石に特有のあの嫌な反応の遅れがほぼ皆無であるから、Rev.CGコアのOpteron 250が相手であれば、消費電力を含めて考えると、こちらの方が有利な局面もあるのでは無かろうか。

 まぁ、キャッシュ容量をおよそ倍にして、しかもコアクロックが3割増しなのだからその位の性能は出てくれないとむしろ困る、という話ではあるが、それでも有利な性能が出たのは確かなので、ここに書き留めておく。


(注1):Coreアーキテクチャが出て問題が解決してからの話である。これについては、Intelだけではなく雑誌各社も、どの面を下げてそんなことを言うのか、という気はする。電力効率で優れるK8系を針小棒大にけなし、NorthwoodやPrescottを、それもオーバークロック可能であることを持ち上げて過剰に褒めそやしたのは一体誰だったのだろうか?

(注2):IntelのIA-32系プロセッサがNetBurstからCoreへアーキテクチャに切り替わった今でさえ、HPC市場では一世代古いはずのOpteronが、より高性能なはずのCoreアーキテクチャのXeonよりも高い評価を受けている。最新のCore i7がやたらとサーバ色の強いデザインなのも、このOpteron対策の意味合いが強いという。

(注3):仕様や発売タイミング、それに開発ロードマップ上での突然の出現などを考えるとそれが真相だろう。

(注4):実際に使ってみても、相対的に速い、という感想を抱いたことが一度もない。

(注5):この石に対応するIntel 860搭載マザーボードの大半がメモリライザーボードを必要とする、中規模以上のサーバに近い構成だった、というのはいくら何でも無理があったし、RIMMはあまりにデリケートかつ高価に過ぎた。

(注6):そもそもPentium 4搭載マザーボード自体を買ってさえいない。あんなものは仕事で使用を強要されるだけでもう沢山だ。

(注7):ちなみにこの印象は最初から一度も変わっていない。

(注8):果たしてこの問題はPentium 4の後半にリーク電流の激増という形で露呈し、Intel自身が「クロックは上げられなくともパイプラインの効率を上げて実効性能を確保する」K8と同じ方法論によるCoreアーキテクチャに移行することで、結果的にこれが誤りであったことを認めた形となった。

(注9):ただし分岐予測そのものは効率が変わらないので、キャッシュ増量によるパイプライン効率の上昇にも限界がある。

(注10):以前は法外に高価で、とても買えたものではなかったが。

(注11):同クロックのAthlon64でのモデルナンバーからの類推による。

(注12):とはいえUSB 2.0のサポートやAGPの挙動といった部分ではAMD-8000よりも余程まともである。

(注13):E7505はPC1600/2100のみサポート。もっとも、CPU側のFSBが533MHzなので、例えチップセット側でPC2700/3200をサポートしても、単にFSBが飽和するだけで全く意味がない。



西暦2009年1月16日 "TYANのサイト"

 ふとしたことから、TYANのサイトで、トップページからたどっても正しくリンクされていないページを発見。

 もしかしたら単に私が見落としていただけかも知れないが、備忘録としてここに記しておく。

 ●S2865 Tomcat K8EのBIOSページ

 ●S2885 Thunder K8WのBIOSページ

 ●S2895 Thunder K8WEのBIOSページ

 ●S2915 Thunder n6650WのBIOSページ

 今のTYANのサイトでは、生産終了品のこの辺のサポートページはArchived Supportの項に押し込められているのだが、そちらのBIOS関係ページは古い情報のままなので、そちらからだと最新BIOSが入手できなくなっている。

 それで首をかしげていたのだが、現行機種ページのアドレスを見ていたら末尾が型番になっていて、ここを旧機種のものにしたらあっさりその機種のページが表示されたという訳である。

 ・・・つーか、ページがあるならちゃんとリンクしろという感じなのだが。

 Mitacに買収されてからのTYAN、どうも仕事がぞんざいになっている気がするのだが、大丈夫なのだろうか?


 そんな訳でThunder K8WEのBIOSを最新のv.1.06へ更新し、ついでにThunder n6650WのBIOSをThunder K8WEの起動中にROMを差し替えるという伝統的かつ乱暴な手段で最新のv.3.00へ書き換え。

 ROM容量もチップ型番も同一、かつ書き込みプログラムも共通、ということで行ってみたが、無事書き込みが終了した。以前起動不能になったまま長らく放置中のThunder n6650Wだが、あるいはこれで起動可能になるかも知れない。これで正常に動いてくれれば、何故かCPUの中古価格がソケ940ものより明らかに安いソケFなので、非常に有り難いのだが・・・。

 この件で問題があるとすればそれは、現在そもそもソケFのCPUもReg.ECCのDDR2メモリも共に手元になくて動作チェックができないことである(合掌)。


西暦2009年1月24日 "追補訂正"

 ふと思い立って、サイト内のテキストをチェックしてみる。

 …ううむ、書いたときと状況が変わってしまってる記事や、情報として古くなってしまった記事が結構ある(汗)。

 気付いたものはぽつぽつ直せるときに直しているつもりでいたのだが、それだけでは不十分だったようだ。

 さしあたり、意識的に直してゆかないと駄目かも知れない。

 いい加減、開店休業中の3型への移行も検討しないと駄目なんだが。


西暦2009年1月25日 "あと5年は戦える"

 Windows 7 β版(x64版)をメインマシンに試験的にインストールしてみる。

 …むう、USB接続のHDDが認識できない(汗)。NTFSでフォーマットしちゃ駄目なんだろうか。

 あと、例によって例の如くSound BLASTER X-Fiのドライバがない(死)。

 歴代Windowsのβ版で、まともにSound BLASTERの現行基幹機種のドライバが提供されていたことはついぞ無かったのだが、今回もやはりその例に漏れなかった。

 ちなみに、\Windows\SysWOW64フォルダ(注1)の中をチェックしてみると、kbdax2.dllとkbdibm02.DLLは無事健在であった。

 …これさえあれば、5576-001/002・AXキーボードであと5年は戦える(ヲ)。


 そういえば、某社から各キー同時押し時の10キー同時認識を可能とする(注2)、という触れ込みのUSB-PS/2変換アダプタが発売になっているが、キーコード変換が正常に行われているキーボードのリストに、5576-002やAXキーボードが公然と掲載されていて絶句したことであった。

 …一体どんな環境でキーコード変換が「正常に」行われる事を確認したのだろうか?

 もし本当に正常変換されるのであれば、それは大変素晴らしいことなのだが、ウチのサイトで公開している差分から5576AX.infを生成し、その内容をご覧になった方ならばお気づきの通り、kbdax2.dllとkbdibm02.DLLはi8042麾下のキーボードインターフェイス(注3)、すなわち今のPC/AT互換機ではスーパーI/Oチップに実装されたPS/2インターフェイスを経由した動作を大前提としている。

 この事実からも明らかなように、USBのHID経由ではクラス構造が根本的に異なるため、このキースキャンコード変換テーブルは利用できないはずで、実際私がテストした範囲では、5576-001やAXキーボードをUSB変換してもキー配列は正しく置き換わらなかった。

 つまり、これらの機種を正しく本来の配列で使用するには、PS/2接続とする他無いのである。

 まぁ、そもそもMicrosoft自身が有るとも無いとも公言していない(注4)、判る人のためだけに無保証でひっそりとインストールされているようなドライバに依存する機種を、こうも堂々とメーカー公式サイトで公表する動作確認リストに掲載するとは一体何を考えているのか、と個人的には思うのだが、もしかしたら私のテスト方法や上記の理解が間違っている可能性もあるし、あるいは私の知らない方法(注5)で対処しているかも知れないので、これは1つ試しに買ってみるべきなのかも知れない。

 それはそれとしても問題の動作リスト、本当に実機でテストしているのか? と言いたくなるような掲載機種(特に旧機種)のカオスっぷりではある。

 これでこの日記の掲載後にリストの掲載機種について改変があったら大爆笑、といった所ではあるが、はてさてどうなるやら。


(注1):デフォルト設定のままインストールした際のフォルダ名。

(注2):通常のUSBキーボードの場合は、データ転送モードの転送レートの制約などから6キーまでの同時押しにしか対応できない。

(注3):5576AX.infを利用して5576-001/002やAXキーボードのドライバを読み込む際に、i8042(PS/2マウス)ドライバが改めて読み込まれることで、これらの連関性に気付かれた方もおられるのではなかろうか。

(注4):インストールはされているが、同社がこれの存在に公式なドキュメントで触れた事は皆無の筈で、実際にもMSの公式な互換性リストであるHCLには、これらのキーボードはWindows 2000以降一度も掲載されていない。つまり、MS自身が対応を表明していないものが動作すると公表している訳だから、随分な度胸ではある。

(注5):例えば、仮想的にi8042+PS/2インターフェイスとして見えるように振る舞っているなどのパターンが考えられる。それが実現可能なのかどうかは知らないが。



西暦2009年1月29日 "Seagate製HDDを巡る顛末"

 先々週位から方々で大騒ぎになっていたSeagate製SATA HDDで起動時に認識しなくなる件だが、結局ウチではデータ用ドライブ3台が該当機種リストに掲載されていたものの、メインマシン搭載のST31500341ASとST31000333ASはファームウェアが順にCC1G、SD14でいずれも一応非該当、サブマシンのST31000340ASのみSD15で該当、ということになった。

 で、書き換えということになったのだが、部屋の奥に埋もれてしまっているCD-Rメディアを引っ張り出してくるのも面倒なので、USBメモリブートで書き換えを実施。

 手順としては、
  1.Seagateのサイトで公開されている書換用CDのISOイメージからブート用FDイメージを抽出
  2.抽出したFDイメージからVFDのようなFDイメージ操作用ツールを使って中に含まれているFreeDOSのシステムファイルを含む全ファイルを抽出
  3.USBメモリをHP USB Disk Storage Format Tool(HPのサイトで公開されている、USBメモリをブートデバイスとして使える様にフォーマットするためのツール)でDOS起動可能な形式でフォーマット
  4.一旦XPのDOS 7.1を転送するようにしてフォーマット完了後、それを上書きするようにして、先に抽出した全ファイルをUSBメモリに書き込み
  5.一旦マシンをシャットダウン
  6.マシンのオンボードSATAに問題のドライブのみを接続
  7.マシンを起動しBIOSセットアップメニューでUSBブートを最優先に設定して保存後、リブート
  8.USBメモリから起動後、ファームウェア書き換えを画面の指示に従って実施
  9.終了後シャットダウンし、マシンを元に戻す
という風にしたのだが、LS-120もあったのだし、抜き出したFDイメージを生FDに書いた方が簡単だったかも知れない。

 ともあれ、この作業終了後システムを起動し、ファームウェアのリビジョンをチェックしたところ、無事SD1Aに書き換わっていた。

 これでまずは一安心、といったところであるが、個人的には「書き換える必要はない」と言われたファームウェアのRev.がSD14のST31000333ASがちょっと不安ではある。


西暦2009年2月1日 "財政難"

 会社が潰れそう、ということでタダでさえ未払いがある上に元々安い給料が更に減額されたため、財政が危機的状況に。

 ここ半年こんな話ばかりで、すっかり売り食い生活な昨今だが、流石に元々少ない給料から3万も削られると大変(何というか、某ショップのバイト時代の方が金額が出ていたような気がする)である。

 そのため、色々手持ちの書籍やらコミックやら売れそうなものに次から次へと手をつけて売却しているが、売れそうなものはここまでで殆ど始末してしまっているし、そもそもここまで金額が大きいと、最早焼け石に水である。

 しかも悪いことには都民税の未払い分の支払い(そもそも、これも給料の未払いのせいで払えていなかったのだが)も重なっていて、正直どうしたものかと半ばパニック状態である。

 さてどうしたものか。


西暦2009年2月14日 "Overheat"

 ここ2週間ばかり半ば以上会社に籠もりっきりで仕事をする日々を送って一段落がつき、久々に自室でPCをいじっていると、しばらく放置していたサブマシンのWindows 2000がおかしなことになっていることが判明。

 で、再起動してみたところ、エラーが出て立ち上がらない(汗)。

 仕方ないのでシステムを格納しているCheetah X15 36LPをオンボードSCSIのBIOSメニューでベリファイチェック。

 …何か1ヶ所セクタエラーが発覚(号泣)。

 泣いてばかりではどうにもならないので、あれこれチェックやらやっている最中によくよくマシン内を眺めてみると、HDDの冷却用ファンの電源ケーブルが抜けていたことが発覚(血涙)。

 …どうやら、オーバーヒートでコントローラがトチったのが原因でセクタを壊していた様だ。


 そんなこんなでサブマシンのOSを入れ直し。

 怪しいので必要なデータを待避後、各パーティションを順にフォーマットし、Cheetah X15 36LPの先頭の2GB(FAT16)にDOS(Windows 98のDOS 7.1)、残りの約32GB(NTFS)にWindows 2000、でもってCheetah 10k.6にWindows 7βを別途入れる方針で準備。

 OSインストール時にF6ドライバ組み込みをするのが面倒なので、空きの5V PCIスロットにAHA-2940UW(注1)を挿してそこにシステム用HDD 2基とSD-1711(注2)を接続。これだとDOSでもWin2kでもドライバが見あたらない、ということにはならないので、いざというときには非常に役に立つ。ビバ!アダプテック!といったところか(苦笑)。

 で、何がどうなったかよく判らないがS2663では手持ちのWin2kインストール用CDからブート出来ない(注3)ので、一旦C:のDOSでCDドライブを読めるようにデバイスドライバとSMARTDRV.EXEを組み込んでCDの\i386にあるWinnt.exeを実行。

 この辺の手順や判断はそれこそNTの昔からやってる人でないと色々厳しい感じかも知れない。

 完全にクリーンインストールとしたこともあって、再インストール作業は順調に進行。

 マザボ関係の最新ドライバ類はHPのアメリカサイトで落としてUSBメモリを使ってコピーし、ネットワーク認識可能としてから問答無用でWindows Updateを実施。

 後は細々とした諸設定や過去に入れていた幾つかのアプリケーションの再インストールを行うことで、Windows 2000環境は大体復元できたが、折角の休みにえらい無駄に時間を費やす羽目に陥ったことであった。


 なお、Windows 7βだが、サブマシンでは何度試しても「Windowsはシステムの構成を完了できませんでした」とかいうエラーダイアログを出してインストールが完了しなかったので使用を断念した。動作要件はとりあえず充足していたはず(注4)なので、首をかしげる他はないが、あるいはWindows 2000とのマルチブート環境構築に何か問題があるのかも知れない。


(注1):今回はたまたま手元に出していた、NEC純正のPC98-NX用オプション品であるPK-UG-X007を使用。この手のいざという時には、InitioやLSI LOGICのSCSIコントローラは役に立たないことが多い。好き嫌いは別にしてAdaptec製品がスタンダードであったことを痛感させられる一瞬である。

(注2):東芝製SCSI DVD-ROMドライブ。SCSI接続のものとしては最終期のDVDドライブで、DVD-Rが読める率が高いので結構重宝している。ちなみに、SCSIドライブでのDVD-R読みについては、秘蔵のDVR-S303という最終兵器もあるのだが、これは外付け用、しかも読みの速度が遅いので、それはそれで何かと面倒である。

(注3):理由は不明。ちなみにこれはCD-Rに焼いたSP4適用済みのメディアで、同じディスクで他機種ではずっとCDブートインストールをやっている。

(注4):そうでないと、そもそもインストールの最終段階までたどり着けない。ちなみにBIOS設定を色々変えても駄目だった。メモリは3GB実装、グラカはGeForce 6600GT 128MB、CPUはXeon 3.2GHz×2、HDDは36GBのCheetah 10k.6(ちなみにLSI Logicの53c1010はドライバがないが、53c1030はInBoxドライバが用意されている様でCDブートも出来た)を割り当て、とそれなりに結構なスペックのマシンだったのだが…。



西暦2009年2月21日 "オークション"

 某オークションで書籍を一冊落札し損なう。

 …さすがに発行時定価の2倍以上の金額をぽんと出せるような金満コレクター(履歴を見ると社史やら何やらを、特に確たる目的もなく金に飽かして買っているような感じを受けた)には、とてもじゃないが勝てない。

 思えば私がまだ高校生だった1989年、たまたま大阪の旭屋書店に行って、珍しく親が「買ってやろうか?」と言ってくれたときに(親の財政を心配して)「いや、いい」と言ってしまってからこの方20年、この一冊にだけはついぞご縁がない。

 自分の判断で見逃したのだからこれはもう、自業自得という他ないし、あの時のその判断そのものは決して間違いであったとは思いたくはないのだが、その後一切入手の叶わない稀覯本と化してしまったことを思うと、このオークションでの敗北はやはり痛い。

 古書店でもついぞお目にかかったことが無いんだよなぁ、この「阪和電気鉄道史」(竹田辰男、鉄道史資料保存会、1989年)にだけは…(溜息)。


西暦2009年2月22日 "X-Fi"

 思うところあって財政難で売り飛ばしたSound BLASTER X-Fi Digital Audioを中古で買い直し。

 ただし、どうやらDell向けOEM品だった前回とは違い、リテール品で。

 財政難は続いているのだが、昨日のオークションで覚悟していた金額の出費予定が無くなったことと、Envy24系だとどうにも音がとぎれるケースが後を絶たないこと、それにたまたま出物でDigital I/Oモジュール無しのリテール品が安くなっていたので購入を決定。

 が、付属のCDからドライバ・ユーティリティをインストールしようとしたところ、進捗率3割前後でいきなり青画面発生(死)。

 …これがCreativeクオリティか。

 その後、延々2時間ばかりドライバのアンインストールやらタスクマネージャでのプロセス停止後のフォルダ削除を行った後での再インストールなどを繰り返し、どうにかほぼ正常な稼働状態(ただし、タスクバーのボリュームパネルアイコンを右クリックして出るメニューの文字化けは未だに直らない)まで持ち込む。

 これまでにも言ってきたことだし、他所でも繰り返し言われていることだが、こういう部分でのCreativeの開発力の低さは、本当にどうにかならないものだろうか。

 動いている分には他機種よりもずっと軽いのがわかる(雑誌やゲーム関連の商業系サイトなどではEnvy24系やCMI8788などがCreative製品に追いつき追い越したようなことが書かれていることがあるが、実際に動かしてみると、Opteron x54クラスのDual構成のマシン上でのXP環境で複数の音が同時に発音するような状況においては、X-FiやAudigy系の動作の軽さと処理落ちの無さはどうこう言っても抜群で、少なくともEnvy24系とは歴然たる差がある。

 これで、ドライバとユーティリティの出来がもう少し良ければねぇ…(溜息)。


西暦2009年3月5日 "本末転倒"

 思うところがあって、メインマシンのRAM容量を7GBにしてGavotte Ramdiskをインストールし、x86版のWindows XPでメインメモリに割り当てられている領域以上のメモリ空間を全てRAMディスクに割り当て、そこに仮想メモリを置くように設定。

 本物のRAM上にRAMディスクを構築して仮想メモリファイルを置く、というのは何というか屋上屋を重ねる、という感じで非常に気色が悪いのだが、現状でRAMをフルに有効活用する手段が他にないのでは致し方がない。

 ちなみに効果は覿面で、起動時以降のHDDアクセスが激減した。

 「不法ナレド有効ナリ」、という文言をふと思い出したことであった。


西暦2009年3月7日 "EVAのLD"

 とある事情で新世紀エヴァンゲリオンのLDを延々鑑賞中。

 持ってる本人も所在を忘れきっていたような3ボックス分+1(全巻購入特典だったTV版のままのアレ)を探し出し、ここしばらくさっぱり使っていなかったCLD-HF9Gで再生。

 いきなりマウントに失敗したり、突然操作不能になったり、とプレーヤーが絶不調で一瞬焦ったが、どうにか再生できるようになったので再生を強行。

 このあたり、実家に置いてきたLVD-Z1ではそういうことはなかった(アレはアレで水平がきっちり出ていないと駄目、とか色々あったが)ので、安い両面再生機も考え物だと思ったことであった。


西暦2009年3月15日 "GeForce 9800 GTX+ 512MB"

 諸事情でPC/AT Compatible (新1号機)のグラフィックカードをXFXのGeForce 9800 GTX+ 512MB DDR3(PV-T98W-YDFH)へ交換。

 理由はお察しください(合掌)。

 ちなみに、性能は上がったような下がったような微妙な感じで、強力なリテールクーラーのおかげで冷却系の安定度が上がったのは朗報であったが、どうしたことかXPで認識されるメモリ量が0.5GB減るという大惨事に(泣)。

 理由は知らないが、PCI Express経由でグラカが希少なリソースをむやみに浪費する実装というのはいかがなものか。

 ・・・次はRADEON 4850/4870系だなぁ。


西暦2009年3月19日 "さらばSCSI、再び"

 グラフィックカード交換で拡張カード類の構成に無理が生じていたので、格安出物(注1)もあったことだし、ということでPC/AT Compatible (新1号機)にPCI-X対応のSASカードとCheetah 15k.5の73GBものを導入し、OSをそちらにインストールしてシステムを再構築。

 実は15k rpm級の中古HDDはそろそろSASの方が安いし出物も豊富、という状況になりつつあったので、ここが潮時、という判断もある。

 ともあれこれで2度目のさよならSCSI、ということになったが、お陰でSCSIなGT-9600(注2)が使用停止に。

 まぁ、配置の制約はあるがサブマシンでも一応使えるし、それこそ掃いて捨てるほどある手持ちの3.3V PCIスロット対応SCSIカード(注3)を適当に選んで空きスロットに挿せば新1号機でも使えることは使えるのだが、どう考えてもこのスキャナは今時の機械ではないし、古典的な大型透過原稿ユニットがついてる事もあってやたらと嵩張るので、ここは思案のしどころである。

 なお、LSI Logicのチップを積んだSASカードでは光学ドライブの類が認識すらされない(注4)ことが今更のように判明した。


(注1):少々癖があるが、LSI Logic純正品の中古の相場と比較して約半分のお値段であった。

(注2):実解像度800dpiの旧式スキャナ。

(注3):Ultra 2 Wide世代以降だと、Chanpon3-PCIの様な特殊なケースを除き、ほぼ確実に3.3V PCIに対応している。もっとも、空いているPCIスロットはPV3と同じバス上のものなので、出来れば空きのままにしておきたいのも事実である。

(注4):XORエンジン搭載のMegaRAID系ではJBODすらサポートしない会社なのだから、ある意味妥当な仕様といえなくはない。とは言え、JBOD共々サポートしておいてくれた方が取り扱い上はずっと楽なのも確かである。



西暦2009年4月4日 "さらば、D-30"

 諸般の事情でEsoteric D-30の売却が決定。

 理由はお察しください(汗)。


西暦2009年4月8日 "雷、鳴りやまず"

 BIOSの異常からPOST動作が完了せずOS起動ができなくなり、1年近い長期にわたって放置状態であったS2915A2NRF Thunder n6650WのBIOS用Flashメモリとして、S2895A2NRF Thunder K8WE上でホットスワップして最新版に書き換えたものを取り付け、動作をチェックしてみる。

 この問題、実は随分前にシューティングゲームの家庭機移植で有名なM2社の堀井社長(注1)から同様の故障が起きた際にTYANに送ったらBIOSを書き換えられて帰ってきた、というお話をうかがっていて、動作中に何らかの理由でFlashメモリの内容が破壊されてしまうのが原因ではないか、ということでその実施を検討していたものである。

 ちなみにここまで放置が続いたのは予算面の問題が主因(注2)であったが、同時にFlashメモリの書き換え手段を探す必要があったためでもあった。

 結論から言うとこのFlashメモリ(8Mbit品)はThunder K8WE搭載の物と全く同一型番で、書き込まれるBIOSのバイナリファイルサイズにも特におかしな所は無かった(注3)。

 で、肝心の書き換え後の動作チェックの結果だが、見事POSTが終了し、FDDへのアクセスが行われた(喜)。

 そんな訳で今後はこのThunder n6650Wの復活作業を行う予定である。


(注1):実はThunder n6650Wユーザー。某レトロPC関係の集まりでお話しした際に、たまたまそのことが判明した。

(注2):例によって例のごとしである。なおCPUについては、Socket 940のDual Coreものの上位よりも、Socket Fの同等品の方が中古価格が安いという状況になっているが、メモリについてはDDR2のReg.ECCメモリは未だ高価である。ちなみに今回は某中古ショップでジャンク扱いにて廉価処分されていた最低速品であるPC2-3200タイプの256MB DIMMを4枚用意(これらが安く手に入ったことで初めて、今回のテスト実施が可能になったと言っても過言ではない)してテストを実施している。

(注3):当然に書き換えに成功した。なお、何でこんなことをわざわざ書くかというと、昔Thunder 2500でFlashメモリ容量以上のファイルサイズのバイナリファイルが用意されていて、これの書き込み時の挙動が極めて特殊な物であった経験があるためである。これは、OEM供給先であるIntergraph ZX10のBIOSが純正では非対応のACPIをサポートするなど、全く別の挙動をするものとなっていて、そのままでは通常のThunder 2500にZX10用BIOSの書き込みが出来ないようになっていた(但し、それだけが理由でもなさそうではあるが。なお、この問題は一応回避策が存在する)ことが原因であった。要するに一種のプロテクトだったのである。



西暦2009年4月10日 "Thunder n6650Wの復活"

 様々なテストの結果、無事使えそうな目処が立ったので、Thunder n6650W(およびOpteron 2220SE)を新1号機に入れ、捻出されたThunder K8WE+Opteron 854×2を新4号機に転用。

 グラフィックカードをどうするかは悩んだが、新1号機は拡張スロット消費本数が1本であることと性能のバランスを優先してRADEON HD4850 512MB、新4号機はDVI-I 2系統出力であることと、HDCP出力対応であること、それにやはり拡張スロット消費本数が1本であることから、ZOTACのGeForce 8600GTとした。

 新1号機のメモリ容量が7GBから1GBへの大幅減で色々面倒なことになっているが、とりあえずは暫定措置ということで。

 また、図らずもメモリ7GB搭載ということになった新4号機はOSが相変わらずWindows 2000なのだが、RAM 7GB搭載の場合、RAMDISKに4GB割り当てが出来ないことが発覚した(汗)。

 ちなみに、この玉突き劇で追い出されたS2663+Xeon 3.2GHz(L3C:2MB)×2とGeForce 9800GTX+はお役ご免ということに相成った。

 なお、新4号機の入れ替え後に部屋の玄関の電力計を見て唖然としたのだが、やはりNetBurst世代のXeonは電力を馬鹿食いしていた様だ。

 まぁ、正直なところを言えばOpteron 854×2というのもクレバーな感じはしないのだが、それでもまだマシだというのであるから、Prestonia 2Mよりもリーク電流が大きいとされるNoconaやIrwindaleあたりのXeon(3.6GHzモデルなど)は一体どれほどの電力消費なのか(汗)。


西暦2009年4月12日 "メモリ4GB"

 某オークションで入手していたPC2-5300 Reg.ECCタイプの2GB DIMM×2が届く。

 これで、漸くThunder n6650Wの性能が(片肺ながら)ある程度発揮可能になる。

 メモリ増設後、Virtual PCを動かしてみたが、やはりというか、仮想化支援機構(AMD-V)を実装するだけあって、それなりに動作が軽くなっている様だ。

 もっとも、動かしたOSがよりにもよって超漢字なので、正直あまり当てにならないのだが(苦笑)。


西暦2009年4月14日 "メモリ6GB"

 新1号機のメモリとして1GBのDIMM 2枚が届く。

 シングルCPU構成でx86版のWindows XPを使っている分にはほとんど意味がない追加だが、これは将来を見据えると実は重要な布石である(謎)。


西暦2009年5月7日 "Windows 7 RC"

 Windows 7 RC版が公開されていたので、1号機(今後、煩雑なので「新」は省略することとした)にx64版をあらかじめ用意してある空きパーティションにインストールしてみる。

 ベータ版ではカスペルスキーさんがやたらトラブルの原因になって放置していたのだが、RCではその問題は解決されているようだ。

 ちなみに、PCI-PCI Express変換アダプタ経由でSoundBLASTER X-Fiを挿していると、ドライバは入れられるし一応認識もなされるのだが、どうしたことか音が出ない(汗)。

 X-Fi側のドライバの問題なのか、それともPCI-PCI Expressブリッジ側の問題なのかは分からないが、このままでは使えない。

 オンボードサウンドは正常動作しているので、それを使えばいいじゃないか、という話もあるが、ウチの場合色々面倒な配線なので、正直これ以上アナログライン入力する機器を増やしたくない。

 さて、どうしたものか。


西暦2009年5月17日 "SAS 3442E"

 1号機用としてLSI(旧LSI Logic)のPCI Express 8x対応SASカードであるSAS 3442EのHewlett-Packard向けOEM品を入手。

 そう、先日のX-Fi問題対策である。

 まぁ、そうでなくともX-Fiのアダプタを介した接続は色々厄介な問題の原因となっていたので、それが解消されたことでまずは良しとしておこう。

 ちなみにこのカード、1068Eというこれまで使ってきたD2105搭載の1068のPCI Express版が搭載されており、これら2枚を同時に挿して使うとBIOSでは双方のデバイスが(実装BIOSのバージョンと共に)認識されるというステキ仕様となっている。

 正直ウチの環境ではSASデバイスを8基以上同時に使用するようなことにはなりそうにないので関係のない話だが、一応備忘録として書き留めておく。

 当然ながら性能は変わらず、PCI-Xスロット2本が自由に使えるようになったこと(もっとも、内1本はX-Fiが消費する)だけが現状でのメリットである。


西暦2009年5月20日 "Catalyst 9.5"

 RADEON用ドライバのCatalystが9.5にアップデートされていたのでインストールしてみる。

 ・・・おお、ATi Avivoビデオコンバータで1080p/720解像度にてH.264とMPEG-2での出力が可能となっている(喜)。

 ざっとテストした限りでは、ウチの1号機(RADEON HD4850 512MB+Opteron 2220SE×1+RAM 6GB・Windows XP Professional)では30分のDVD用MPEG-2ファイルをCPU使用率66%以下で40分程度で1080p H.264ファイルに変換可能なようである。

 画質についてはもう少し改善して欲しい気もするが、高解像度対応は大きな進歩である。

 今後の改良に期待しよう。


西暦2009年5月21日 "885"

 ネットオークションで入手したOpteron 885が届く。

 4号機用だが、現時点ではOSがWindows 2000なので「1つで充分」ということで、ひとまず1基のみの導入である。

 24時間連続稼働が前提のマシンなので消費電力をある程度抑える必要があり、それも1基のみ導入の理由だが、実際に動かしてみると世代の近いRev.E4コア(注1)のOpteron 854×2よりも明らかに発熱量が小さい。

 コアクロックでは854が2.8GHz、885が2.6GHz×2なのだから、1コアあたりの発熱量という観点では885の方が多少低くても不思議はないが、2コア動作状態でマシン全体を比較すると、CPU #0・1間のHyper Transportが停止し、CPU #1にぶら下がっているnForce Professional 3050が無効となることが大きく影響しているようだ。

 これで4号機ではPCI Express 16xの2本目が使えなくなったのだが、当分はここにカードを挿す必要は無いので、特に問題とはならないだろう。


 そんな訳で余剰となったRev.E4のOpteron 854を、Rev.CGのOpteronまでしかサポートしていないことになっている、手持ちの初期ロット版Thunder K8Wに挿して動くかどうかをチェックしてみる。

 これは単なる好奇心から行ってみた実験だが、意外なことに、POST時に画面の背景に謎の縦線が表示されるものの、特にエラー表示が出ることもないままPOSTが完了することが判明した。

 これは現状では待機中のマザーボードなので、ここで殊更動いてもどうにもならない(苦笑)のだが、問題ありとはいえ、POSTが完了してFDを読みに行ける程度には動くと分かったことは朗報である。


(注1):対するOpteron 885はRev.E6。



西暦2009年5月22日 "8"

 885同様、ネットオークションで入手していたOpteron 2347×2が届く。

 コアクロック1.9GHzのCPUコア×4、L2C 512KB×4、L3C 2MBという構成の、いわゆるBarcelonaコアを搭載する第3世代Opteron(K10)である。

 この世代の石については俗にB2ステッピング問題として知られる不具合のためにAMDの経営に深刻な打撃を与えたことで知られるが、そのせいかどうか、ひどく安かったので落札した。

 実際にマシンに装着して、しばらく動作させてみた感じだと、各アプリケーションの挙動の切れは今一つよろしくない(注1)。

 だが、複数の高負荷アプリケーションを起動してもその速度がなかなか落ちず、「速くはないかも知れないが、高負荷でも遅くならない」という、マルチプロセッサマシンの典型のような、予想通りの結果が出てもいる。

 その意味では、予想も期待も裏切らない出来の石という印象を受けた。

 この石、メモリインターフェースとして64bit幅のDDR2 SDRAMインターフェイスが2chずつ搭載されているが、通常のK8系プロセッサでは64×2=128bit幅で一括アクセスしているのに対し、マルチスレッド動作時の性能向上を優先して2chをそれぞれ別個に制御するUngangedモードで動作している。

 このあたりはBIOSでの設定次第なのだが、Thunder n6650Wでは選択肢が用意されておらず、Unganged一択となっている(注2)。

 動作中のプロセッサコア温度は40〜45℃程度で、何をどう改良したのかは知らないが、同条件での2220SE(60〜70℃程度)と比較して格段に低発熱となっていることが分かる。

 ともあれそんなわけで、1号機はリアル8プロセッサマシンとなった。

 単一スレッドに注目するとどうしても性能低下が目立つ(注1)が、トータルでは確かに性能が向上しており、その辺は良し悪しである。

 財政的な問題もあるので、この夏はこの構成で乗り切ることになりそう(注3)である。

 なお、Windows 7 RCでのデバイス単位でのパフォーマンス測定結果は2220SE(シングル)の5.9に対して7.3となっており、順当な性能向上と見られている様だ。


(注1):コアクロックが従来のOpteron 2220SEと比較して約2/3になっているのだからある意味当然である。

(注2):同じ設計のコアを採用するPhenomではBIOS設定画面でモードを切り替え可能なものが多い。このあたりは、マルチスレッド化が進んだアプリケーションでの性能向上を重視するこの板の性格が現れていると言えるだろう。

(注3):本当はBlu-Rayドライブが欲しいがその予算が出ない。



西暦2009年5月28日 "割と重要なお知らせ"

 KDDIからnewebサーバを廃止する旨の連絡があったため、トップページをとりあえずhttp://www.h6.dion.ne.jp/~s_yasuma/index.htmlに、連絡用メールアドレスをs_yasuma@ac.auone-net.jp("@"を"@"に置き換えてご利用ください)に変更します。

 しばらくは従来のトップページもメールアドレスも使えますが、いずれも秋で消滅の予定です(合掌)。

 まぁ、普通にこのページをご覧の諸氏には特にお気に入りの登録を変更していただく必要は無いようにしてはいますが、そういう変更があったことは記憶にとどめておいていただければ幸甚であります。

 思えばTeleway Sirius β2から10年、こちらは契約を一回も切ってないのに何度ドメイン変更やメアド変更につきあわさせられたことか・・・(溜息)。

 リンクしていただいている各位には、お手数ですがバナーのアドレスを含め変更の方をお願いいたします。

 以上、まずはご連絡まで。


 本日で遂に&H26歳。

 相変わらず不安定な人生ですが、とりあえず生きてます。


西暦2009年6月10日 "Blu-ray"

 さんざん悩んだ末、パイオニアのBD-R/REドライブであるBDR-203と、TDKブランドのHTLタイプBD-R DLメディア5枚パックを1つ購入。

 財政的にはそれどころじゃない状況なのだが、何しろマクセル筑波事業所のDVD-R生産からの撤退・三菱化学のDVD+R DLメディアの台湾への生産移管によって、まともな品質のDVD-R・DVD+R DLメディアを調達することが殆ど絶望的になったとあっては致し方ない。

 BD-RもLTHタイプとかいうDVD±Rと同様の日光写真メディアが太陽誘電その他の提案で制定・生産されているが、まともな品質のDVD-Rでさえ長期保存で全面的に当てに出来ない有機色素を、それもDVDの5倍以上の容量のBDで「安いから」使おうと提案するメーカー各社の神経が私には正直理解できない。

 そういう無神経なメーカーによる粗製濫造が市販DVD-Rの品質を著しく低下させ、まともな品質・適切な価格でモノを作っていたメーカーを撤退に追い込んできた、これまでの光学記録メディアの歴史を考えると、またあの愚かしい歴史が繰り返されるのではないかという恐怖があるのだが、願わくば、LTHメディアが市場から駆逐されてマトモなHTLメディアが末永く安定供給されますように。

 ・・・ああ、太陽誘電についてはLTHメディアの粗製濫造なぞせずに、マトモな品質のCD-Rだけ作ってりゃ宜しい。それ以上は期待しない。


西暦2009年6月12日 "Power DVD"

 BDR-203同梱のディスクから、BD対応のPower DVD8その他をAT1号機にインストール。

 が、DVD Videoディスクを再生しようとすると、勝手にプログラムが終了するという謎の現象が発生。

 Power DVD 7では正常に再生できているし、またPower DVD 9の体験版をインストールしてみると、同じ様に勝手にプログラムが終了してしまうので、Power DVD 8以降での何らかのプログラム変更が原因で発生しているらしい。

 で、さんざん悩んだ末、Cyber Linkのサイトでユーザー登録の上、上記の試行錯誤の結果やら何やら詳細データを付して問い合わせを投げてみる。

 しばらくして回答があったので見てみると、「お前のマシンはDual CPUのサーバ向けCPU搭載だからサポートしない」というテンプレ回答が(怒)。

 ・・・ああそうかいそうかい、良く分かった。つまり、仕事したくないんだな、あんたらは。

 サポートがどういう対応をするか次第で、Power DVD 9を買うかどうか判断するつもりだったが、これでPower DVDを今後ドライバ添付以外で購入することはまずあり得なくなった。

 状況をきっちり切り分けた、明らかにCPUの種類やアーキテクチャ以前の部分のプログラムコードレベルの問題を、こういう形で逃げる会社は信用が全く出来ない。

  まともな技術サポートが出来る会社だったら、公式に非対応ということにしている場合でも、問題を切り分けて一般論といった形である程度までは対処策を教えてくれたりするもの(以前バイトに行っていた某社ではそういう対応をやっていた)なのだが、機械的なテンプレ回答で逃げたということは、その程度のこともサポートレベルでは把握していないか対応策が用意できていない(以前勤めていた某社では、サポートレベルで情報がない/対処できないトラブルの場合はそうやって逃げることが割とあった)のではあるまいか。

 そんな訳で、現在はPower DVD 8・9(体験版)を速攻アンインストールし、BD再生を前提にWinDVD 9かTotal Media Theater 3の導入を検討中である。

 ちなみに、本来の導入目的であるBD-Rの書き込みについては、以前から使っているDisc Juggler 6.0がちゃんと対応しているので全く問題はなかったりする(苦笑)。

 ・・・それにしてもPower DVD 8以降、何で異常終了するのだろうか?

 それともこれは、BD Video再生用にそろそろPlay Station 3を買えという天のお告げなのだろうか?


西暦2009年6月15日 "46GB"

 BD-Rに延々とAT1号機のデータ保存用HDD(1.5TB×2。ちなみにほぼ一杯一杯である(汗))に保存していたデータをバックアップ。

 やはり、2層で46GBオーバーというBD-R DLの威力は絶大である。何しろ、DVD±Rだと55枚以上、DVD±R DLでも30枚ものディスクを必要とした、250GB HDD 1台分のデータがわずか5枚でバックアップできるのだから。

 現状、慣らしということで2倍速で書き込んでいて、ベリファイ込みで結構な時間がかかっているが、これならばメディアの定格である4倍速で書いても特に問題なさそうである。

 こういう現状を考えると、1層で実質14GB以下、2層だと恐らく28GB前後の容量の筈のHD DVD-Rで十分と大声を上げて主張していた東芝は、一体何を考えていたのだろうか?と今にして思う。

 Videoディスクとしては、なるほどCodecの改良による圧縮比の向上である程度対応可能かも知れないが、ことデータバックアップメディアとして考えた場合には、その種の小細工は全く意味をなさないからだ。

 自分たちの政治的な都合だけを優先して、大容量メディアを求める消費者を謀ろうとしたのだから、あの規格は潰れて当然であった訳である。


西暦2009年7月4日 "10Years"

 綺麗サッパリ忘れ果てていたのだが、当サイト開設10周年である。

 内心で10年は続けたい、と思って始めたこのサイトだが、どうにかここまでは続けてこれた。

 ここ数年コンテンツ拡充がまるで進んでいないが、今後ともよろしゅうに。


西暦2009年7月16日 "4.5TB"

 先月BD-Rドライブを導入して一息ついたHDDの容量問題だが、結局飽和状態は解消されないため、また最後に残ったデータ保存用1TBドライブの寿命も考慮して、1.5TBドライブでこれを代替することを決定。

 記録を確認するとAT1号機に搭載したデータ用ドライブをそれぞれ2008年11月30日と2009年3月12日に代替しているので、大体3・4ヶ月間隔で順次交換した訳である。

 ちなみに記録が残っている範囲で書いておくと、500GB級世代では2007年7月13・14・16日に1台ずつST3500630ASを購入し、次に2007年11月22日に1台、2008年1月7日に2台、ST3500320ASを購入して同容量での代替を行っている。更にST31000340ASを2008年2月25日、2008年3月25日、そして2008年9月18日に購入しているようなので、どんなに長くとも1年半以内には代替を実施していることになる。

 これは基本的にATA/SATAドライブの耐久性がSCSI/SASドライブほど信用できないことが原因だが、前回の500GBのBarracuda 7200.10/11からBarracuda 7200.11 1TBモデルへの代替時には概ね1年以内(9ヶ月前後)で全数交換を実施していたから、財政難もあって多少周期が延びているのが判る。

 まぁ、この辺はHDDの価格下落傾向も勘案して判断しているし、前回は500GBドライブ4台搭載で冷却等に問題があったのを、1TB2台で等容量代替していたから、容量純増(都合1.5TB増えた計算になる)の単純代替となる今回と同列で論じるのは無理があって一概に言えないのだが、2005年の年末の段階ではメインマシンのデータ用HDDが250GBのBarracuda 7200.8 1台のみ(この時期には現在のAT3・4号相当のマシンにはSATAドライブは搭載していない)であったのと比較すると、ここ3年半でサブマシン込みとはいえ容量が実に18倍、と急激な増大を示していることが判る。

 まぁ、途中PV3を導入して動画キャプチャーを始めたりした事も一因だが、それ以上にこの時期のHDDの大容量化とその価格下落ペースが異常だったことも大きかったように思う。

 今後もこのペースで容量増と低価格化が進むのかどうかは怪しい限り(2TBのドライブが5,900rpmに速度低下したりしているのを見ると、7,200rpmで2TBのドライブの量産には何か問題があるのかも知れない。また、2TBを超えるとWindowsが素で対応しなかったりするので、特にRAIDで使う場合にはこの点も問題になってくる)だが、せめて次回の代替が始まるであろう1年後までには、7,200rpm 2TB級のSeagate製SATA HDDが私に購入できる価格帯に収まっていることを祈っておこう。

 もっとも、それより先に容量1.5TBのままで、6Gbps転送対応のドライブへの代替となる可能性もなきにしもあらずだが・・・。


西暦2009年7月24日 "続編"

 神林長平の「戦闘妖精・雪風 アンブロークン アロー」が「神林長平デビュー30周年記念作品」と銘打って出ていたので購入。

 よもやまさかの続編(最初の「戦闘妖精雪風」の刊行当時、あれで完結だと思っていた人間は多かったと思う)であった前回の「グッドラック」から10年、話も何も綺麗さっぱり忘れた頃の刊行であったため、ひどく新鮮な気分で読み始めたはずだったが、冒頭5ページほどで話を全部思い出したのは、それだけ前作にのめり込んでいた証か。

 来月には曰く付きの「被書空間」や「狐と踊れ」に収録されていた「敵は海賊」を含む短編集「敵は海賊・短篇版」もデビュー30周年第2弾として出るそうだし、まずは目出度い限りだが、それはつまりそれと同じだけの時間が私の上を過ぎていったということでもあり、結構複雑な心境ではある。

 さて、「敵は海賊 猫たちの饗宴」のLDどこに仕舞っていたかな・・・。


西暦2009年7月30日 "Virtual Machine"

メインマシンの8コア化によるCPU使用率とその電力消費量、それに使い勝手などを考慮して、AT4号機を解体、同機が担当していた作業をAT1号機上で構築したVirtual Box上の仮想マシンで代行するように変更。

 要するに、Virtual Boxが予想以上に良くできていたことが主因なのだが、これで消費電力は大きく削減できそうである。


西暦2009年7月31日 "さらばRD"

 仕事の受注時期の関係で、今月は一切入金がないことが判明(死)。

 今の仕事もあんまり金にならなそうだし、色々大ピンチ。昨年の6月来、ままならないことばかりである。

 このため、やむなく手持ちの書籍や機材の大量売却を決定。とりあえず秋葉原の某漫画専門店で色々売却。

 さて次は何を売るか…。


西暦2009年11月3日 "X-Fi Forte 7.1とGF GTX275"

 発作的にAuzentechのX-Fi Forte 7.1を購入。

 サウンドカードは普通のX-Fi Titaniumを買おうとしたはずなのだが、どこで何がどうなったのか、はっと気づくとこれになっていた(汗)。

 グラフィックは最初、RADEON HD5770を検討していたのだが、予算的に厳しい、ということでこれまで買ったことがなかったGeForce GTX275に手を出してみることにした。

 ちなみにX-Fi Forte 7.1はこちらの予想以上に音質、特にヘッドフォンアウトのそれが良く、GTX275はこちらの覚悟していた以上に発熱が過大であった(合掌)。


西暦2009年11月7日 "見学会"

 会社がお膝元ということで、地元法人会主催のTOKYO SKY TREE見学会にF4Eを携えて参加。

 無論、工事現場に直接入れる状況じゃないので、近隣の第2東武館屋上からの見学が目玉であったが、質疑応答で総質量が3万から4万トン程度になると聞き、長門型戦艦並みか、などとぼんやり思ったことであった。

 なお、その重量を支える基礎はシルト層を貫通して更に下層の礫岩層まで到達して安定性を確保している由で、耐震性の点では問題ないとのことであった。

 ちなみに通常立ち入り禁止の第2東武館屋上からの景観は、さすがに新鮮であった。

 先日購入したGeForce GTX275があまりに高発熱であったため、継続使用を断念し、中古でGeForce 8800GTを購入。DVI-I・HDMIコネクタが各1基実装された玄人志向のモデルである。

 まぁ、分かっていたことだと言えばそれまでだが、正直G92(GeForce 8800GT)のバランスの良さを知っていると、G200系のあのアンバランスはとても許容できそうにない。

 次のFermiとやらの仕様も含めて、nVIDIAは一体何を考えているのか、と首をかしげざるを得ない昨今である。


西暦2009年11月20日 "Opteron265"

 オクで安くなっていたのでOpteron265を1つ落札。

 当然、現在265単発で稼働中のサブマシン用である。

 コアクロック1.8GHzで非力もいいところだが、メインマシンのOpteron 2347(コアクロック1.9GHz*4)と同様、低クロックでもコア数が4とか8とかになるとそれはそれでスケールメリットというか、相応の馬力が得られるようになるので侮れない。

 シングルコアの1.8GHzで単発は今時色々厳しすぎるが、デュアルコアの1.8GHzを双発にするなら、殊にスレッド分散が積極的に行われるようになった昨今のOS/アプリケーションならそれなりに使える。

 無論、ソケット940マシンなら2.8GHzデュアルコアの290で双発が最速なのは分かり切った話だが、これはコストを考えると少々厳しい。

 まぁ、いずれは285か290、せめて275の双発にしたいところではあるのだが、メモリの調達コストとかも考えると、メインマシンのマザボをトコロテン式に追い出してサブマシンに転用した方が賢いのかも知れない。


西暦2009年11月21日 "Microsoft Security Essentials"

 ものは試しでMicrosoft Security Essentialsをサブマシンにインストールしてみる。

 この種のセキュリティソフトの類は「無事是名馬也」というところがあるので、これまで使っていたAVG Freeと比べてどこがどう、という話でもないのだが、とりあえず入れておく分にはそれほど悪くない印象ではある。


西暦2009年11月25日 "生存報告"

 随分長いこと書いていなかったような気がするが、とりあえず生きてます。

 10月頭までは「Windows7がすぐに使えて快適になる本」(インフォレスト:巻頭特集・Chapter 1〜3の大体半分くらいを書いた)の原稿書きで会社に10日ほど泊まり込んだりとか、色々凄いことになっていたんですが(汗)。


西暦2009年11月26日 "告白"

 えーと、本日発売の某DS対応ゲームでシナリオ書きました。実は初シナリオです。

 果たして本当に自分が書いたテクストが使われてるのか、全くもって怪しい限りなのですが、原稿料は出たので多分使われているのでしょう。

 ちなみに、ちゃんと使われていれば巨大列車砲が出てくる筈です(謎)。

 他の人(某所でお知り合いになったKISARAGI氏とか)の原稿を拝見する限り、もう少し甘甘な話の筈なんですが、自分が書くとどうしてこうも甘くない方向で全開になるのか・・・orz。

 しかし、その昔HAN-LAY先輩にこの作品のキャラデザの人の作品を薦められた際には、まさかこんなことになるとは思わなんだのですがねぇ(苦笑)。

 p.s.書いてる最中、脳内で「戦闘妖精雪風」のBGMとジャムの効果音を背景に「大空のサムライ」の朗読がループ再生だったのは秘密。まさか小学5年生の時の愛読書が役に立つとは思いませんでしたが、それが諸悪の根源のような気がしないでもない(滝汗)。


西暦2009年12月1日 "2型70号"

 2型70号竣工。何やら1年ぶりの更新ということになり申した。

 主な変更点は「音の源へ」の「PCIバス対応サウンドカード」についてチップメーカーごとにサブページ作成・整理と、「PCI Express対応サウンドカード」の項目作成、それから下津井の縦構図画像の縮小などである。

 その間の新規作成ページは(多分)以下の通り。

  Auzen X-Fi Forte 7.1 / Auzentech
  Gamesurround Fortissimo III 7.1 / Hercules
  D2107 /富士通SIEMENS
  HP SC44Ge / Hewlett Packard
  GeForce 8600 GT 256(ZT-86TEQ2P-FSL) / ZOTAC

 覚えている範囲だとこんなものだと思うが、もしかしたら抜けがあるかもしれない。

 まぁ、「書いた覚えがある」≒「それなりの分量を書いた」なので抜けがあってもそれはさほど重要ではないと思うが。


西暦2009年12月2日 "VGA BIOS"

 ここしばらくAT1号機のグラフィックカードとして玄人志向のGF8800GT-E512HDを使っていたが、HDMI端子とDVI-I(アナログRGB)で使うと強制でDVI-Iがプライマリになるという仕様に辟易し、廉価でバルク販売されていたForce 3DのF5770P-G5-390-FSを購入。

 型番からも分かるように、RADEON HD5770を搭載したカードである。

 仕様的にはGDDR5メモリを1GB(!)搭載し、HD5770デビュー当初のリファレンス仕様であった外排気箱形2スロットクーラーではなく、HD5750用に近い卵形のカウリングの付いた内排気2スロットクーラーの付いた最近流行のタイプである。

 私の個人的な都合から言うと隣接スロットにハーフサイズのカードを挿しても吸気に影響の出ない当初の箱形クーラーの方が良いのだが、世間的にはどうもこちらの卵形の方が冷却効率がよいと評されているらしい。まぁ、GPUコア直上にファンを置いて直接空気分子をフィンにぶち当てるのだから額面の効率が良くなって当然なのだが。

 帰宅後早速グラフィックカード交換に及んだが、S2915のPCIe x16スロット#1だとVGA BIOSが認識されず起動時に画が出ないことが発覚(死)。

 不幸中の幸いとしてPCIe x16スロット#2ではVGA BIOSが認識されたので、しばらくはこのまま使うこととしたが、クーラーの関係でPCI-Xスロットが2本とも使えない(1本は物理的な干渉、もう1本は吸気口のエアフローの制約で使えない)ので、その内上手い手を考える必要がありそうである。


西暦2009年12月8日 "iMate vs Windows 7"

 Windows 7でiMate(ADB-USBコンバータ)を介してApple Extended Keyboardを使おうとしたところ、PnPの検出に失敗しマシンが固まることが発覚。

 さんざん悩んで試行錯誤した末、デイジーチェイン接続でADBにキーボードだけでなくマウス/トラックボール(KENSINGTONのTurbo Mouseをつないでみた)をつながないとPnP検出→ドライバインストールが正常に行われないことが判明。

 何がどうなってこうなるのかよく分からないが、覚え書きとして。


西暦2009年12月9日 "分解"

 長らく愛用していたLogicoolのVX Revolutionでチルトホイールが正常動作しなくなって悩む。

 で、迷った末に秋葉原の電子部品店でヘックスローブT6のドライバを購入し、固定ねじを外して分解してみたところ、ホイールの回転を検出するスリットの光センサー部に埃が詰まって検出できなくなっていたことが判明。

 ちなみにこのセンサー、某社のゲーミングマウスなどと違い、ほぼ100%チルトホイール部分の断線による回転検出/チルト検出不能という無様な事態が発生し得ない巧妙な設計になっていて、感嘆する。

 ともあれ、これでマウスが正常になった。

 一時は修理依頼や買い換えも覚悟していただけに、ドライバ一つの購入で済んだのは何よりであった。

 もっとも、ホイールに埃が詰まる問題は何とか尋常な用法で清掃を行えないものだろうか、とは思ったが。

 仕事でメインマシンのWindows 7上でVirtual Boxを走らせ、その上でWindows 98の仮想環境を構築。

 インストール作業そのものは割とすんなり完了したが、10年以上前のWindows 98と今のWindows 7の操作感のあまりの違いにちょっとしたカルチャーショックを受ける。

 変わっていないように思っていたのだが、実は結構改良されていたのであった。


西暦2009年12月10日 "Power Macintosh 6100"

 随分前に某所で拾って保護していたPower Macintosh 6100/66を整備して動かしてみる。

 メモリはたまたま手持ちで64MB EDO DRAM SIMMがあったのでこれを2枚挿して136MBにし、キーボードとマウスは手持ちのApple Extended KeyboardとTurbo Mouse、OSはPower Macintosh 8500/132がお亡くなりになって以降塩漬けになっていたMac OS 9.1を流用することとした。

 ちなみにこのマシン、拡張スロットに専用のグラフィックカードが挿してあり、オンボードグラフィックの変なディスプレイコネクタを使わないで済むようになっていたのだが、やはりと言うか何と言うか、えらい遅い。

 まぁ、Power PCの66MHzに今更何を望むのか、という話になるのだが、一応動いたことに満足してそのまま放置ということになりそうである。


西暦2009年12月14日 "落下"

 深夜、AT1号機の内部で突然変な音がしてシステムが突然落ちる。

 一体何が起きたのか分からなくて電源ボタンを押してみるが、保護機能が働くらしくすぐに落ちる(汗)。

 で、これはどうしたことかとマシンの筐体サイドパネルを外してみたところ、CPU#1のリテンションが割れてCPUクーラーが下に落ちていた。

 何のことはない、ヒートパイプ付きCPUクーラーの重みに耐えかねてリテンションが割損、クーラーが落下し、それに伴うCPUコア温度の異常上昇で、サーマルプロテクション機能が働いて、強制でシステムが落とされていたのであった。

 で、ソケットFのリテンションなど代品が手元にないし、そもそもマトモに売られているのも見たことがないので、やむを得ず在庫のねじ止め式銅製ヒートシンクを取り付け、これにファンをくっつけて代用とすることにする。

 幸い、システムに損傷はなかったらしく、それ以後は特に問題なく動作している。

 もっとも、長期的には冷却性能とか色々難があるので、ソケット940用リテンションを切削加工してリテンションの代用品を作る他なさそうである。


西暦2009年12月16日 "リアルWindows 98マシン"

 

 Virtual BoxでWindows 98環境を組んで使っていたが、グラフィック関係の都合でVirtual Boxでも駄目なケースがあったので、止む無くx4000筐体を引っ張り出し、Abelcomの300W電源、S1837UANG Thunderbolt(マザボ)、PL-iP3/T+Celeron 1.4GHz(CPU下駄+CPU)、SPECTRA WX25(グラカ)などという無駄に豪華な組み合わせでWindows 98マシンを組んでみる。

 空きスロットがあったから、というただそれだけの理由でPCFX-GA/ISAやIF-SEGA/PCIが挿してあるのは秘密だ(ヲ)。

 とりあえず問題なくインストールが完了し、過不足無く動作することを確認し、ついでにWindows 2000もインストール。

 98だけだと色々不便なのでインストールしたが、やはりこちらの方が便利だし挙動も安定しているのが露骨に見える(汗)。

 要Windows 9xなんて行儀の悪いアプリの書き方をするメーカーがなかったら、随分話は楽だったんだけどねぇ…(溜息)。


西暦2009年12月21日 "12GB"

 高負荷時のAT1号の挙動が怪しかったので、前から疑っていたメモリ1GB*2を2GB*2へ交換し、トータル12GB体制に。

 とりあえず挙動は安定しているし、わずかだが快適度が上がったような気がしないこともないので、多分これでいいのだろう(ヲ)。


西暦2009年12月26日 "奇声"

 唐突にAT1号機のシステムドライブ(Cheetah 15k5の147GBモデル)が奇声を上げ始め。大パニックに陥る。


西暦2009年12月30日 "2年ぶりの帰省"

 どうにか700系“のぞみ”の客となり、新大阪で300系“ひかり”に乗り換えて姫路へ。

 2年ぶりに降り立った姫路駅は高架化工事完了ですっかり様変わりし、別の駅と化していた。

 おまけに、神姫バスのターミナルへ向かうと姫路市交通局からの路線移管で路線網が一変しており、ここでも変化の激しさを思い知らされることと相成った。

 短いようで長い2年であった、ということなのだろう。

 2年ぶりに再会した両親は、やはり、というべきか一段と老けて見えた。同じ年数が自分の上にも通り過ぎていったことを思うと、歳月の重みを痛感する一瞬である。

 実家到着後、持ち帰っていた、PlayStation2(以前拾っていた初代モデル)をテレビ(長年に渡って愛用されてきたKVM-21XBR2が遂に使用不能となり、シャープの32型アクオス(LC-32DS5)に置き換わっていた)に接続し、DVD再生を行ってみる。

 …DVD-Rに焼いたものは再生できないが、とりあえずプレスされたDVD VIDEO(父の持つテオ・アンゲロブロス監督の“永遠と一日”でテスト)は再生できることを確認。

 手順を丁寧に説明したけど、果たして両親にPS2のパッドでの操作が理解できるのかどうかかなり不安である(汗)。


西暦2009年12月31日 "奈良へ"

 奈良へ向けて出発。

 例年通り中国縦貫→近畿道→阪神高速→第二阪奈という経路で奈良へ向かったが、JRの高架化と遷都1200年のイベントとやらに伴う整備とやらで喜光寺付近の道路が様変わりしていて少々驚く。

 奈良到着後、馴染みの漆器店へ立ち寄るが、ご主人はやはり亡くなられていて、ずいぶん久しくお目にかかっていなかった奥さんが店番をしておられるのに驚く。

 ホテルでは、創立百周年記念ということで、記念誌を頂戴した。


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