GA-686BX / GIGA-BYTE
CPU Type:Slot 1 (SC242)
Chip Set:82443BX (440BX) + 82371EB (PIIX4E) / Intel
FSB Clock:66, 100MHz
RAM Module Type:168pin 3.3V PC/66・PC/100 SDRAM DIMM *4
Ext.Slot:x2 AGP *1, 32bit 33MHz PCI *3, 32bit 33MHz PCI/ISA *1, ISA *2
Power Supply Type:ATX
Board Form:ATX
BIOS:Award Modular BIOS v4.51PG
流行を追って(検証する為に(笑))Celeron 266MHz + ABIT BH6に乗り換えた知人からPentium II 266MHz (SL265)とともに1998年6月に購入。
いかにもGIGA-BYTEらしい手堅い設計のマザーボードだったが、元々PCI本数は少ないし、オーバークロックに至っては全く考慮されていなかった(クロック設定は66MHzと100MHzの2種類しかない)ので結局は長続きしなかった(爆)。
もっともB21ピンをマスクする機能は搭載されていたので、FSBが66MHzの石を100MHzで動作させる事は可能であり、必ずしもオーバークロックを考慮していないとは言えないのだが、それにしては随分控えめな設計ではある(苦笑)。
なお、このマザーボード及びGIGA-BYTEの名誉の為に附言しておくが、これは同時期の440BX搭載マザーボード中でも1,2を争う高速な設計の製品であり、100MHz駆動に限定・特化してタイミングマージン等をぎりぎりまで削る事で高速性能を叩き出していたのは事実である。
それはベンチマークの結果にも現れており、同クロック同条件では後発のSY-6BA+等と比べても有意な、しかも優位な性能差が出ていたのである。
もう一つ言えば、この機種のFSB 100MHz動作は同時期の一部の440BX搭載機種でのFSB 103MHz動作よりも明らかに高速(爆)であり、手堅くしかも速いという事でSocket 5/7時代に好評を博したGIGA-BYTE製品の面目訳如といったところだろう。
あるいはその辺のチューニングに対する自信があったからこそ、FSBクロックを66/100MHzに限定していたのかも知れないが。
ちなみに、これと一緒にやって来たPentium IIはいわゆる0.35μもののKlamathと呼ばれるコアを積んだ比較的初期の製品で、オーバークロック耐性は極めて低かった。
それでも、不幸中の幸いというか、この頃のPentium IIはクロック倍率の変更が可能だったから、100*2.5=250MHz駆動で動作させていた。
266MHzの石を250MHzで使うというのは一見ダウングレードに見えるかも知れないが、FSB 66MHzの*4で266MHzよりもFSB 100MHzの*2.5=250MHzの方がメモリアクセスに留意すると高速なのは自明の事であろう。
実際、初めてFSB 100MHzで動かした時は感動したものだった。
但し、実用レベルで見た時には、FSB 100MHzで動かしていたMMX Pentiumの300MHz駆動と比べて大して速くなったとは言い難かったのも確かである(苦笑)。
無論、浮動小数点演算では1ランク上のクロックで動作するMMX Pentiumさえも圧倒し、P5系に比してFPU性能の高いP6系CPUの資質の片鱗を見せてはいたのだが。
現在、この製品はCPUとマザーボードのセットで譲渡した後輩宅にて稼働中の筈である。
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