Happy Hacking Keyboard Lite (KB-9975) / PFU


 レター用紙半裁サイズにフルサイズの60キーを詰め込んだ初代Happy Hacking Keyboardの機能限定・廉価版。

 このシリーズは富士通高見澤製の凝った造りのラバードーム+メンブレンゴムシートスイッチを搭載しているが、この製品ではコストダウンの為にキースイッチの品質がやや落とされたらしく、HHKに比べて格段に安くなった代わりにかなりキータッチが悪くなった。

 また、同じくコストダウンの為にコネクタケーブルがPS/2タイプの直付けとなっており、これに合わせてキーマッピングを切り替えるDIPスイッチの設定割り当ても本来のHHKと異なっている。

 このシリーズの最大の特徴は、オリジナルのHHKが元々SUNのWSのキー配列をモデルとしていたが故の、左端の特殊キーを上から“Esc”・“Tab”・“Control”・“Shift”という明らかにUNIX系OSでの操作、中でもEmacsなどのControlキーを主体としたキーバインドを多用するソフトでの利用に特化したキー配列にあって、可搬性を上げる為のサイズ縮小を目的とした、“Fn”キーや“◇”キーと他のキーとのコンビネーションの多用によるカーソル、テンキー、それにファンクションキーの全廃は、実は付け足しでしかない。

 流石に、と言うべきかEmacsやMule等での使い勝手は抜群に良く、OADG標準の日本語106キー(5576-A01)配列や、その原型であるIBMの英語101キー配列におけるControlキーやEscキーがいかに無理な位置に置かれているのかが良く判る。

 なお、このキーボードはWindows上では英語101キーボードとして認識されるが、DIPスイッチ切り替えで利用可能な配列の半分(sw2=0となるパターン)では英語101キードライバに未実装のキーが割り当てられる(ちなみに筆者のお薦めはSW1から順に1・1・1・0の配列である)為に実用上問題がある事に注意を要する。

 何にせよ省スペースな事この上ない(それでいてフルサイズキーを固守した事は特筆に値する)が、それを目当てにこれを新規購入するならば、各キーの使用頻度によってキータッチにバラツキが生じやすいという問題を抱えるこの製品ではなく、予算をどうにか確保して正規のHHKやHHK Professionalを購入した方が(特に長期的に使用するのであれば)多分幸せになれるのではないかと思う。


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