岡軌7300型7301・7302
撮影:1994年10月(車庫内の物は許可を得て撮影)



2500型2502(元呉市交通局700形703)及び2600型2601(呉市交通局700形701の台車+呉市交通局600形608の車体)の更新車である。
元になった呉市700形及び600形は戦後の新造車で、戦時中の工員輸送向けに3扉車として設計・建造された600形前期グループとはうって変わって2扉車として建造されたグループである。
600形後期グループに属する608は1949年に極端な資材不足の中で広瀬車輌という中小メーカー(大阪にあった)で建造されており仕上がり等の点で思わしくなかったのに対し、1952年に富士車輌で建造された700形は世情の安定を反映して設計も工作も丁寧で、建造時期のわずかな差が大きく響いていた事が伺える。
第4次更新の種車として2502,2601が選定された理由は、恐らく2601の車体が他と比べて小さく、客扱いに多少問題があった事と両車の車体の痛みが目立っていた事による物と考えられ、2601には同型車が存在しないので足周りや電装品が同一の2500型の内、車体の状態がより悪かった2502が選ばれたものらしい。
余談だが、2601で種車が701の台車+608の車体等という面倒な事になったのは交渉前に701の車体が地元に払い下げられてしまっていた為であったという。
古風な割にローラーベアリング付きの住友金属KS-40J(H2127)台車を履いた前期更新グループの車はこの2輛だけなのですぐに判別がつく。
ローラーベアリング化は岡山電軌入線後で、他車と比べて性能が劣る(自重が同クラスの3000は大出力であったし、他の同出力の車輌は大抵が軽量車体だった)のを補う目的であったと考えられる。
これらにはIKF製のローラーベアリングが装着されているが、東山車庫の職員の方の弁によればこれは「高知の方で中古で入手した」由で、あるいは船舶用の中古か何かであろうか。
この台車が生き残ったのは偏に軸受けのローラーベアリング化が完了していた為で、同系の台車を履いていてもローラーベアリング化が未施工のままだった3000型の更新に当たっては旧台車が放棄され、NK-202台車が新製されているのと対照的である。
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