岡軌7400型7401

これまでの更新車とは異なり、継承すべき車籍を持たない完全新車である。
建造は1984年で、当車の投入によって在籍車輌数が20輛から21輛へ純増しており、これまで検査等と重なるとかなり逼迫した状況に置かれてきたラッシュ時の運行に多少の余裕が生じている。
この突然とも思える様な時期の車輌純増にはもう一つ意味があり、この時期に清輝橋線沿線で大規模な電線地下埋設工事が実施される事になり、軌道が一旦道路脇に移設される事になった関係で車輌と自動車の接触事故多発が懸念され、事故時の代車確保の必要が生じた為であった。
この車輌の建造に当たっては制御器(三菱電機KR-8)に主電動機(三菱電機MB-172NR)とこれまで岡山電軌が検修用予備部品としてストックしてきた機器がフル活用されており、その意味では純然たる新造車とは言い難い面がある。
もっとも、さすがに手持ち予備が無く流用の利かない台車だけは新製せざるを得ず、広島電鉄700形に採用されたNK-201に続くアルナ工機製新世代路面電車向け台車の第2陣となったNK-202が新規設計された。
だが、残念な事にその設計は門田屋敷付近に急曲線区間が存在する当線の線形上の制約(NK-201で用いられた様なシェブロンゴム支持軸箱では法制上の条件をクリア出来ない)故に保守的な物となり、せっかくの新規設計であるにもかかわらず既存の7000のFS-70や7100のNS-14と類似フォームの圧延鋼板プレス材溶接組立台車とされている。
せめて枕バネがエアサス化されていれば随分違っていた筈だが、その為にはコンプレッサ容量の増大や補助空気溜の追加が必要で、コスト的にも結構かさむから、そういう訳にも行かなかったのであろう。
ただし、その軽快な造形はどこか華奢な印象のある7000系列の車体には良く似合っており、乗り心地も悪くない。
車体は7200で完成されたタイプで、特に目立った変更はない。
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