岡軌7900型7901・8101・8201・8301

撮影:1994年10月(車庫内の物は許可を得て撮影)


 そろそろ老朽化が深刻化しつつあった3000型の機器流用による新造車。

 車体は基本的に7601や7701のそれに準じるが、前面窓ガラスの傾斜角が7°から11°に変更されており、表情がやや厳しくなっている。

 3000型のKS-40J(H2193)台車は7701の項にも記した通り、「プレスのNK-202よりこっちの方が丈夫で良い」と評される程の強度で充分再利用可能であったが、軸受けが平軸受けであった事からあっさり廃棄されてしまった。

 また、制御器についても最初の2輛は東武日光軌道線100形以来の東洋電機DBI-LBK4を搭載したが、8201からは乗務員の負担軽減を狙って、西鉄北九州線の第二次廃止(1992年実施)で大量に廃車発生品が手に入った日立製作所DR BC-447制御器(元600形用。三菱電機KR-8直接制御器の日立製作所の手になる互換品で、西鉄時代にコントローラ回転軸の軸受けを通常型のプレーンベアリングからボールベアリングに改造済み。これによりノッチ進段とメンテナンスの両方が大幅に楽になった由である)に切り替えられた(8101も工場入場時に交換)から、流用部品で確実に3000型の物だと言えるのは殆ど主電動機だけとなってしまっている。



 上の写真は94年の調査時に撮影したもので、中央付近に立っている多数のクリーム色(西日本鉄道北九州市内線時代の標準的な内装色)に塗られた外装カバーの付いたもの(カバーを開いているものも含む)がDR BC-447である。

 なお、左端の茶色に塗られたものはTDK DBI-LBK4で、本来3000型→8101に搭載されていたが工場検査入場時にDR BC-447へ交換され、ここに保管されていた。

 DR BC-447はこの時点で数えた限りでは少なくとも5輌分の予備が車庫に存在していたから、7900型全車の制御器を交換する事が可能であり、実際に工場検査のタイミングがこの制御器の購入時期と一致した8101の制御器が交換されている事を考えると、残る7901も既に交換が完了している可能性が高い。

 この94年の段階では表題の4輛が在籍していたが、翌年の7月末には5号車に当たる8501が冷房関係の仕様を変更の上で就役している。


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