M88
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まえがき

とりあえず一通りのことが出来るまで説明しようかと思いましたが、非常にうれしいことに、すでに何人もの親切な方々がM88のわかりやすい使い方の解説サイトを作られているようです(サイト作者の方々に大感謝!)。

あえて二度手間を踏んでわかりづらい説明ページを作ってもしょうがないんで、初めての方はそれらのサイトを探してみてください。

以下はマニュアルです。

ざいりょう

つぎの物を用意しましょう。M88 は以下に示す環境で動作することを期待して作られています。

PC Celeron 以上の CPU を乗せた PC 1台
シリアルポートか、5インチFDDが必要です。
OS Windows 95/98/Me/NT4/2000/(XP) (x86)
VC6 ランタイム必須。
5インチFDDを使う場合、Windows95/98あるいはDOSが必要。
キーボード(*1) 日本語 106 キーボード または PC-98 用キーボード
88 本体 PC-8801mkIISR 以降(PC-88VA系も可,PC-8801/mkII は不明)
その他 シリアルクロスケーブル(5インチFDDが無い場合)
88のソフト各種、ファイラー

じゅんび

BIOS の転送

まず,88 本体から BASIC-ROM の内容を転送します.

5 インチドライブを搭載した AT 互換機がある場合
M88 Tools for AT の中の READROM.EXE が使用できます(DOS/Win95 で動作確認済)。

Windows 機と 88 が近くにある場合
M88 Tools for Win を使用してください. 詳しい説明は付属のテキストにあります.

自力で読み出す人へ
88 の内部に詳しい方は自力で読み出すのも良いでしょう. 必要なデータとファイル名は以下の通りです.

ROM 種別 アドレス ファイル名
N88 BASIC ROM 0000-7fff N88.ROM
N88 E0-ROM 6000-7fff N88_0.ROM
N88 E1-ROM 6000-7fff N88_1.ROM
N88 E2-ROM 6000-7fff N88_2.ROM
N88 E3-ROM 6000-7fff N88_3.ROM
N88 BASIC ROM 0000-7fff N80.ROM
SUB ROM(FDD) 0000-1fff DISK.ROM
漢字 ROM (128KB) KANJI1.ROM
第 2 水準 (128KB) KANJI2.ROM
辞書 ROM (512KB) JISYO.ROM
N80 BASIC ROM 0000-7fff N80_2.ROM
CD-BIOS ROM 0000-7fffx2 CDBIOS.ROM

起動には最低でも N88.ROM または PC88.ROM,そしてフォントファイル(KANJI1.ROM 又は FONT.ROM)が必要です. その他のファイルが足りない場合,起動はしますが,正常な動作は期待できません. N80 mode のみ使用される場合で N88.ROM を持っていない場合は N80_2.ROM のコピーを N88.ROM という名前で置いておいてください.


おまけ: P88SR 用の PC88.ROM を使用する場合
KANJI1.ROM がない場合漢字表示が豆腐になりますが,とりあえず起動できるようになります. また,KANJI1.ROM が無い場合,テキストフォントファイル FONT.ROM が必要になりますが, これには P88SR が自動生成したフォントファイル PC88.FNT が使用できます. FONT.ROM という名前に変えて置いてください.

かぢゃぽんのお部屋にある GETK というツールで, 98 に搭載されている漢字 ROM から KANJIx.ROM を作成することができます.

リズム音

M88 でリズム音を鳴らしたい場合は,実機から録音するなり,似たような楽器から録音するなりしてリズム音のサンプルを用意する必要があります.

モノラル, 16bit PCM の wav ファイル のみ使用できます. ひとつでも欠けているとリズム音は鳴りません.

リズム音の周波数変換アルゴリズムは,単純な間引き法です. 通常使用する PCM レートにあわせた wav ファイルを用意すると音質を落とさずに再生できます.

音色 ファイル名
バスドラム 2608_BD.WAV
スネアドラム 2608_SD.WAV
トップシンバル 2608_TOP.WAV
ハイハット 2608_HH.WAV
タムタム 2608_TOM.WAV
リムショット 2608_RIM.WAV

たちあげ

M88.exe と、先ほど用意したファイルを適当なフォルダ(ディレクトリ)に置きます。
これで準備完了です。M88.exe を実行してください。下のような画面が出れば成功です。

とらぶるしゅーてぃんぐ

なにか問題があると、ダイアログが表示される場合があります。


このダイアログは、必要なファイルが足りない時に表示されます。「ぷりぱれーしょん」をもう一度確認しましょう。


これは、M88.exeの内容が書き換わった場合に表示されます。意図的に書き換えたのでないなら、おそらく貴方のPCにウィルスが潜んでいるのでしょう。ウィルスを取り除いた後、もう一度M88をダウンロードしなおしましょう。

めにゅー

Control - 制御メニュー

Reset PC88をリセットします。
N88-V1/V2/N mode BASICモードを変えてリセットします。
VAから用意したROMではN-BASICは使えません。
N80 mode PC-8001mkII 互換モードで起動します。
対応するROMが必要です。
N88-V2(CD) mode CD-ROM使用モードでリセットします。CD拡張モジュールと対応するROMが必要です。
Configure 設定画面を呼び出します。
Exit M88を終了します。
 

Disk - ディスクメニュー

Drive 1/2 ドライブに入れるディスクを選びます。ダブルクリックするとディスクイメージを選択します。
No Disk ドライブからディスクを抜きます。
Change Disk ディスクイメージを入れ替えます。
Change disk image 両方のドライブのディスクイメージを入れ替えます。
 

Tools - ツールメニュー

Show Status 画面の下部に,ステータスバーとディスクアクセスランプを表示します。
Capture 現在表示されている画面の内容を保存します。
Record Sound M88から鳴る音をwavファイルに書き出します。
Tape テープイメージファイル(*.t88)を読み込みます。
Save Snapshot M88の現状態をファイルに保存します。1つのディスクイメージにつき、0〜9までの10個の状態を保存できます。Alt+F10では最後に保存した番号(太字で表示)が使われます。
Load Snapshot 保存した状態を読み込みます。

せってい

動作周波数 メインCPUの実行クロックを設定します。SR相当なら4MHz, FH以降なら8MHzです。
倍率 エミュレートの速度を設定します。
全力駆動 メインCPUのクロックを限界まで上げます。
速度調整省略 エミュレートの速度を限界まで上げます。
主副 CPU 速度比 メインCPUとサブCPUのクロックの比を設定します。うまくソフトが動かない場合は設定を変えてみるのもよいでしょう。
Sub CPU を常に駆動 サブCPUが使われていない場合にエミュレートを省略する機能を無効化します。
ウェイト メモリウェイトをエミュレートします。
FDD ウェイト ディスクアクセスに関するウェイトをエミュレートします。

画面更新頻度 画面を何回書き換えるかを指定します。
PCGを使用 PC-8001用のPCGをエミュレートします(表示のみ)。
15KHzモニターモード 15KHz表示をエミュレートします。
ディジタルパレットモード ディジタルRGBモニタでの表示をエミュレートします。
全画面時640x480にする アスペクトが狂ってほしくない方へ。
描画の優先度を下げる 画面のエミュレートをおろそかにします。
偶数ラインを表示 ラインとラインの隙間を埋めます。
全画面モードでVSyncに同期 うまく動かない気もする…

再生周波数 エミュレートした音のサンプリングレートを設定します。
FM音源 エミュレートする音源の種類を設定します。
PCMバッファ 小さくしすぎると音が途切れ途切れになり、大きくしすぎると音が遅れて聞こえます。
CMD SING を使う 1bit PCM ポートをエミュレートします。
音の合成を優先 処理が重くなったときにも音が途切れないように努力します。
waveOut API で再生 無効にするとDirectSoundで再生します。NT4ではつけたほうがよいのかも。
FM音を実クロックで合成 FM音源のエミュレートを55.5kHzで行います。
LPFを通す 高音をカットします。

音量調整 1/2 dB 単位で音源ごとの音の大きさを調整します。
あまり大きな値にすると音が割れます。

ディップスイッチ 詳しくは88のマニュアルを読んでください。
M88はRS232Cのエミュレートをしないのでほとんど関係ないです。
起動時のモード 「ターミナル」にするとBASICが起動しなくなります。
FDDより起動 「起動しない」に設定するとFDDが使えなくなります。

キーによるメニュー起動を抑制 有効にすると ALT(GRPH) と F10 が88のキーになります。
マウスとは同時には使用できません(操作できなくなるため)。

きーぼーど

106 日本語キーボードの場合

PC-88 対応するキー
Stop F11
Reset F12 (「設定」の「F12 を Reset とする」が有効の場合)
Copy F12 (「設定」の「F12 を Reset とする」が無効の場合)
Help End
カナ Scroll Lock
GRPH ALT (「設定」の「キーによるメニュー起動抑制」が有効の場合)
F10 F10 (「設定」の「キーによるメニュー起動抑制」が有効の場合)
テンキーの "," (コンマ) テンキーの"." (ピリオド) (Num lock off)
テンキーの "." (ピリオド) テンキーの"." (ピリオド) (Num lock on)
決定 無変換
変換 変換
画面モード切替(全画面/Window表示) ALT+ENTER

Windows 側の制限により、NUM LOCK on で使用すると SHIFT+テンキー入力の際に SHIFT が離れてしまうという現象が起こる場合があります。

また、PC キー,テンキーの ”=” には対応しておりません。

PC98用キーボードの場合

PC-88 対応するキー
Stop VF5/VF1
Reset VF2 (「設定」の「F12 を Reset とする」が有効の場合)
GRPH ALT (「設定」の「キーによるメニュー起動抑制」が有効の場合)
F10 F10 (「設定」の「キーによるメニュー起動抑制」が有効の場合)
決定 NFER
変換 XFER
画面モード切替(全画面/Window表示) ALT+ENTER
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