・ 森博嗣原作の同名小説の劇場アニメ版。
監督は押井守。
・ 終了後の舞台挨拶で「『押井守らしくない』と言われた」と押井本人が言っていたが、確かに押井ファンにしてみれば独特の濃さが足らなく感じるんじゃないだろうか、という気はする。
相変わらずの魚眼レンズとか、無言の間でシーンを演出する場面とか、節々に押井色は出てるとは思うのだけど。
・ シナリオは、基本原作をなぞりながら、ラスト付近を少し弄ってある。
確かに原作ままだと非常に一般に理解されがたいオチではあるんだけど、少々安易過ぎないかなぁ。
分かりやすいのは分かりやすいが、森博嗣ファンは単純化のためのあの改変は抵抗あるだろう。
自分内の「押井っぽくなさ」も、その辺の「安易さ」から来てるような気がする。
・ 声……に関してはまぁ一種のタイアップなんだろうけど、個人的には違和感感じるほどではなかった。
ただ、舞台挨拶聞いてる限り、世界観全然理解してないね、この人たちw
なので、力のこもった演技とかそういう方向は期待しちゃ駄目。
・ 空戦シーン自体は非常に良かった。
プッシャ型の「散香」が動いてるだけで感動。爆撃機のでかさもいい感じ。
動画で見るとやっぱり雰囲気はだいぶ違うね。
原作だと戦闘シーン自体は静かに淡々と進むイメージがあるので。
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