CZ-8EP
(X1/X1D用拡張I/Oポート)

 X1とX1Dでオプション設定されていた、拡張I/Oポートです。見てのとおり4枚までの拡張ボードを装着できます。

 グラフィックRAMもそうでしたが、当座はなくても構わなさそうなパーツをオプションにすることで本体価格を下げる工夫をした、ということなんでしょうね。

 X1が発売されてすぐぐらいの時期だと、拡張I/Oポートを必要とするボードは

ぐらいで、いずれもボードの購入だけで済まない→プリンタやFDドライブなども必要になるという意味で「それなりの出費を覚悟する」わけですから、初期費用として安く済ませたい人との違いを考えると拡張I/Oポートもオプションでいいか…と判断されたということでしょうか。

 後にはカラーイメージボードやFM音源ボードなど拡張ボード型の重要なオプションが発売されたこともありますし、標準装備しててほしかったな…。X1系が拡張スロットを標準的に備えるようになったのはX1Cs/Ck以降の話ですね。

 フレームの裏側に基板があります。ここに拡張ボードを受け止めるコネクタと、バスバッファ、割り込みデイジーチェーンをまとめる回路が搭載されています。

 下に見えるカードエッジ端子が、X1のメインボードにあるコネクタに刺さります。端子配列は拡張スロットのものと同じで、つまりこの基板は今風に言うとライザーカードの機能を持った物と表現することができます。
 基板とフレームの固定は、拡張ボード用コネクタをフレームにネジ留めすることによって代替されていて、基板自体はフレームから浮いた状態になっています。
 X1に装着するとこんな感じ。拡張I/Oポートのフレームはその上に渡されたステーにぶら下がるようにネジ留めされることで固定されます。拡張I/Oポートの基板はバックプレーンとしては薄い(というか普通の厚さ)ので、拡張ボードの挿入圧力をコネクタからフレームに逃がし上部ステーで受け止めるという構造にして基板に力があまり行かないようにしているのでしょうね。

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