CZ-8PD2
(X1用ドットプリンタ)

 シャープはもともとプリンタメーカーではありませんから、シャープのブランドで発売されるプリンタといってもその実いろいろなものがあります。シャープが本当に自社で開発していたものと言えば、IO-700シリーズのインクジェットプリンタとポケコンやMZ-700にも採用されたプロッタプリンタ、そしてページプリンタ。あまり目立ちませんがシャープは複写機メーカーでもありますので、その技術を応用したページプリンタも特にアメリカなどではそれなりに売れていた実績があるようです。
 国内ではというと、MZブランドでのプリンタはそこそこあるものの後期になると他社のカタログにもある「OEM製品」が登場しはじめます。CZブランドではほとんどそうではないかと思うくらい。特にエプソンからのOEM供給が多かったようです。

 で、このプリンタは事情により一瞬所有したもののパーツだけいただいて廃棄した代物。基本的に必要だと思っているもの以外を保有しておく余裕はありませんので、動作確認しないままサヨナラしてしまいました。でもまぁ、せっかくなので写真くらいは残しておこうかと思った次第。
 フタを開けたところ。手前に灰色で円形のパーツがありますが、これがインクリボンのリールです。MZ-1P07では印字ヘッドに取り付けるタイプでしたが、こちらはリボンをぐるっと通しておくタイプですね。リール自体に裏表はありませんので、巻き取りきってしまったら裏返してセットすれば、もう1回使えるわけです。
 内部基板部分。使用されているマイコンはNECの78Kシリーズですね。右下にDIPスイッチが見えていますが、これは普通内部に隠れてしまうものでユーザーが設定するものではありません。ユーザーが設定するスイッチは写真からは見えませんがもっと手前にあります。
 で、いろいろ探してみると基板とかフレームに貼られたシールにオリジナルメーカーの痕跡が確認できました。
 ということで、これはスター精密のDP-858のOEM製品でした。

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