PC-G850S

 2000年度の最新モデルのポケットコンピュータです。ポケコンも進化したなぁ…とつくづく感心する機体ですね。
 数年前からですが画面がフルグラフィックになりました。単に文字と文字の間の空間をドットで埋めただけではなくて解像度が若干高くなり、表示行数が2行増えています。キーボードがゴムではなくてプラスチックのキートップになっていて押した感触もGOODです。初代のPC-G801/E200は押しても入力できない時がありましたが、雲泥の差です。それにそれから比べるとキーの位置が整理されて、ENTERキーが増設されたりスペースキーがスペースバーに変わっているのも印象的です。
 CPUも相変わらずZ80系ですが、クロックが約9MHzに上げられています。昔の8ビットパソコンと比べても引けを取らないどころか、上回りさえしそうです。BASICもかつてのHuBASIC並に強力で、構造化プログラミングに必要なWHILE〜WEND、REPEAT〜UNTIL、構造化IF文が揃っています。さすがにSWITCH〜CASE〜DEFAULT〜ENDSWITCH命令があるのを見つけたときには笑ってしまいましたが…。
 同じく数年前からサポートを始めたCのセミコンパイラも健在です。グラフィック描画もライブラリ関数としてサポートされています。もちろんZ80とCASLのアセンブラ、BASICからはマシン語モニタも呼び出せます。性能はZ80パソコンかそれ以上、使用目的はワンボードマイコン(工業高校の実習で使いますからね)ということで、ほんと、変わりましたねぇ。
 これを入手してすぐ、関東への出張があったので新幹線の車内で迷路を作るプログラムを思い出しながらBASICで組みました。結構忘れてないもので、片道でだいたい出来あがりました。帰りにCで同じ物を作ろうと思ったら、なんと乱数を生成するライブラリ関数がなかったのであきらめてしまいました(^_^;)。三角関数を使った乱数の式があるはずなので、今度再挑戦してみようと思います。いやぁ、いい暇つぶしのネタが手に入ったものです。

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