リロケータブル逆アセンブラ Inside-R

星孝哲
 
 Inside-Rはセルフリロケータブルに組まれた逆アセンブラです。大きさも2Kバイトとコンパクトなので,ターゲットプログラムに差し障りのないアドレスにロードしてお使いください。
 

◆コマンド

C CrossReference
 Cn△m [△l [△k]]
 アドレスのクロスリファレンスを作成します(この場合,△は1文字のセパレータで0〜9の数字,あるいは大文字のアルファベット以外の文字,スペース,カンマなど。n,m,l,kは4桁の16進数)。
D Dump
 D [n [△m]]
 ダンプリストを表示します。
F Fill
 Fn△m
 指定された範囲をデータで埋めます。データは16進偶数桁の数値およびダブルクォーテーションでくくられた文字列で指定します。
J Jump
 Jn
 指定されたアドレスをコールします
L List
 L [n [△m]]
 逆アセンブルしたリストを表示します。最終アドレスが省略されている場合は,最初の8バイト分の逆アセンブルリストを表示します。
M Memory Set
 M [n]
 指定されたアドレスからのメモリの内容を書き換えます。
P Printer
 P [他のコマンド]
 P [△str]
 C,D,L,Sコマンドの前につけて(PL,PSのように)プリンタへの出力を指定します。またP:ABCのようにすればABCと画面に表示します。
R Reset Adress
 R [n] [△m]
 CALL,JP,JRなどの飛び先,およびLD命令の16ピットイミディエイトなどを書き換えます。
S Search
 Sn△m
 指定されたデータを探します。データは16進数偶数桁の数値,またはシングルクォーテーションでくくられた文字列によって指定します。
T Transfer
 Tn△m△l
 指定メモリの内容をほかのアドレスに転送します。もとのアドレスと重なってもかまいません。
! Hot Start
 S-OSのホットスタートに飛びます。
 なお,このプログラムに組み込まれているコマンドのうち,C,Rコマンドは,1983年7月号のASCIIに掲載されたPC-6001用のデバッガ「Debug-60」(高島信氏)のルーチンを一部使用しています。
 

◆注意事項

 ニーモニックのうち,OTIR,OTDRはそれぞれOUTIR,OUTDRと表記してあります。また,ついでにZ80の未定義命令であるSLI命令もサポートしておきました。
 
(C)1987 Takanori Hoshi(original)
(C)1997 Junji Okazaki(edited)
(C)2024 Oh!Ishi,Nibbles Lab.(formatted)