更新日: 2011 年 11 月 15 日
k_blend.wl の説明
説明
k_blend.wl の添付ドキュメントです。末尾に記載されている連絡先は無効です。
k_blend.doc
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<リアルタイム色合成ワイプライブラリ>
k_blend.wl
1998.06.07 by M.Kamada
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●これは何?
k_blend.wl は、Xpicw.r 用のワイプライブラリです。68000 でも動くことは
動きますが、事実上 060turbo 専用です。これを使用するためには Xpicw.r か
kt.x が必要です。
ワイプの内容は、元の静止画像(512×512 ドット、32768 色)と次に表示し
たい静止画像(同上)について 1 ドットずつ任意の割合で色を混ぜ合わせるこ
とが基本で、色を混ぜる割合を徐々に変化させることで元の画像から次の画像へ
滑らかに変化させます。
特徴は、1 ドットずつ色を混ぜ合わせる作業をリアルタイムに、しかもテーブ
ルを使わずに力ずくで計算していることです。
色を任意の割合(このプログラムでは最大 32 段階)で混ぜるという作業は多
くのステップ数を必要とします。なぜなら、X680x0 の 65536 色モードでは
GRAM に R,G,B の 3 原色がそれぞれ 5 ビットずつ格納されているため、その分
解と合成に手間がかかってしまうからです(精度を落とさない限り、テーブルに
しても同様です)。その手間のかかる 1 ドット分の色の合成作業を GRAM のア
クセスのウェイトの間にやってのけるのは、68060 ならではの芸当です(しかも
計算の精度が高く、結果の端数の四捨五入までやっている)。
なお、画像が変化している最中に TAB キーで停止およびコマ送り、さらに停
止中に ESC キーで中止できるので、途中でやめれば 2 枚の静止画像を全画面で
適当な割合で色合成するツールとしても使えるかもしれません。
●動作環境
68000 でも動きますが、事実上 060turbo 専用です。他の CPU では遅くて使
いものにならないと思います。特に 10MHz の 68000 では、ほとんど止まってい
るように見えると思います。
68060 でもかなり大きな CPU パワーを消費するので、コピーバックモードで
尚且つハイメモリに 512KB 以上の空領域がある状態で使用したほうがよいでし
ょう。あいにく電脳倶楽部の起動環境ではハイメモリが使える状態になっておら
ず、メインメモリもライトスルーモードなので、68060 モードでもかなり遅くな
ると思います。
●使い方
Xpicw.r か kt.x で使います。ハイメモリのバッファは勝手にアロケートする
ので、060high 1 にする必要はありません。
例:
kt p -w k_blend.wl -s2 -k -p -lc -c b:\garou\*.pic
-sN で指定するスピードは 0〜3 の 4 段階で、0 が最低速、3 が最高速です。
68060 でハイメモリでコピーバックモードで動かしても、2 以上にすると垂直同
期に追いつかないので画面がちらつきます。逆に遅くすると色が市松模様に変化
していく様子が目立ちます。
画像が変化している最中に TAB キーを押すとその段階で一時停止します。停
止した状態で TAB キーを押すとコマ送り、ESC キーを押すとその画像のワイプ
ロードの中止(Xpicw.r や kt.x に戻る)、その他のキーを押すと再開します。
●お約束
正しく動作することを期待して作成しましたが、このプログラムの動作は無保
証です。
●連絡先
Mankai Special X680x0 user's Net: MKSX0109:かまだ
(EOF)