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更新日: 2011 年 11 月 15 日
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060prni.x の説明

説明

060prni.x の添付ドキュメントです。末尾に記載されている連絡先は無効です。

060prni.doc
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         060turbo + Mach-2 の環境で、プリンタ割り込みを使用する
            プログラムが正常に動作しなくなる不都合を回避する

                060prni.x v0.01 (1998.02.08) by M.Kamada

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●このプログラムの機能

 060turbo + Mach-2 の環境で、プリンタ割り込みを使用するプログラムが正常

に動作しなくなる不都合を回避します。

 具体的には、IOCS _PRNINTST がプリンタ割り込みが使用中と判断する条件を

弱くしてあります。


●動作環境

 060turbo の 68060 モードで動作します。


●使用法

 デバイスドライバまたはコマンドラインで常駐します。

        DEVICE = 060prni.x

                または

        > 060prni.x

 機能停止状態で常駐させたいときは、パラメータに off を指定して組み込ん

で下さい。

        DEVICE = 060prni.x off

                または

        > 060prni.x off

 常駐後は、コマンドラインで機能の on/off が可能です。

        > 060prni.x on

                または

        > 060prni.x off

 解除するときは -r を指定して実行して下さい。

        > 060prni.x -r


●プリンタ割り込みの不具合とその回避方法について

 060turbo + Mach-2 の環境で、プリンタ割り込みを使用するプログラムが正常

に動作しなくなる不具合は、プリンタ割り込みの管理について Mach-2 の ROM

と 060turbo の ROM の相性が悪いことが原因です。どちらかと言うと無意味な

ベクタ変更を行う Mach-2 の方が悪いです。

 Mach-2 側の問題点について説明します。Mach-2 の開発中に、本体の SCSI イ

ンタフェイスとデイジーチェインをした場合の不都合(ベクタ番号 $63 の割り

込みが発生する現象)を回避するために、ベクタ番号 $63(プリンタ割り込み)

を潰すという処理があったのですが、その名残が現在まで残っていました。しか

も Mach-2 は SCSI バスリセットや FORMAT.X を実行したときにも念入りにプリ

ンタ割り込みのベクタを持っていってしまいます。

 060turbo の ROM の場合だけ影響が出る理由は、060turbo の ROM ではハイメ

モリ上に割り込みルーチンを配置できるように割り込みベクタが使用中かどうか

のチェックを行う部分に細工がされているためです。具体的には、従来はベクタ

の上位 8bit が 0 でなければ未使用と判断していたところを、未使用の場合に

入っているはずの値と 32bit 全体が一致していれば未使用と判断するように変

更されています(これはプリンタ割り込みに限りません)。このプログラムでは、

プリンタ割り込みの場合だけ、これを上位 8bit が $63 ならば未使用と判断す

るように変更することで、060turbo と Mach-2 の相性を改善します。


●お約束

 正しく動作することを期待して作成しましたが、このプログラムの動作は無保

証です。


●連絡先

        Mankai Special X680x0 user's Net: MKSX0109:かまだ


(EOF)