060prnp.x の説明

説明

060prnp.x の添付ドキュメントです。末尾に記載されている連絡先は無効です。

────────────────────────────────────

          プリンタポートのアクセスにウェイトを入れてみるテスト

                060prnp.x v0.01 (1998.01.28) by M.Kamada

────────────────────────────────────

●このプログラムの機能

　68060 の MMU を使って、プリンタポートのアクセスにウェイトを入れます。

　具体的には、プリンタデータポート（$00E8C001）およびプリンタストローブ

ポート（$00E8C003）のアクセスで一時的にページフォルトを発生させることに

よって、プリンタポートのアクセスを read/write 共にアクセスの前後を合わせ

て実測で約 6 μs遅延させます。

　プリンタアクセスを遅延させるプログラムとしては Xellent30 用の

lptpatch.x がありますが、lptpatch.x が IOCS レベルのパッチであるのに対し

て、このプログラムはプリンタポートのアクセスをすべて遅延します。つまり、

IOCS コールを使わずにプリンタ出力を行っているプログラムに対しても有効で

す。


●動作環境

　060turbo の 68060 モードで動作します。


●使用法

　デバイスドライバまたはコマンドラインで常駐します。

        DEVICE = 060prnp.x

                または

        > 060prnp.x

　機能停止状態で常駐させたいときは、パラメータに off を指定して組み込ん

で下さい。

        DEVICE = 060prnp.x off

                または

        > 060prnp.x off

　常駐後は、コマンドラインで機能の on/off が可能です。

        > 060prnp.x on

                または

        > 060prnp.x off

　解除するときは -r を指定して実行して下さい。

        > 060prnp.x -r


●注意

　アクセスフォルトのベクタが衝突するため、デバッガと共存できません。デバ

ッガを起動する前に、必ずウェイトを解除して下さい（常駐を解除する必要はあ

りません）。ウェイトを入れたままデバッガを起動すると、以下のような影響が

出ます。

　・デバッガ上でプリンタポートをアクセスできなくなります。

　・プリンタを使うプログラムをデバッガ上で実行することができなくなります。

　プリンタポートをユーザモードでアクセスしようとするとハングアップします。

　プリンタポートを MOVES 命令でアクセスできなくなります。

　$00E8C000〜$00E8DFFF の範囲にプリンタポート以外のポートを増設している

場合、そのポートをアクセスできなくなります。


●お約束

　正しく動作することを期待して作成しましたが、このプログラムの動作は無保

証です。


●連絡先

        Mankai Special X680x0 user's Net: MKSX0109:かまだ


（ＥＯＦ）