更新日: 2011 年 11 月 15 日
exx.x の説明
説明
exx.x の添付ドキュメントです。末尾に記載されている連絡先は無効です。
exx.doc
──────────────────────────────────── 060turbo Exx v1.00 1997 by M.Kamada ──────────────────────────────────── ●概要 exx.x は、68060 の以下の機能を ON/OFF します。 ・データキャッシュ ・命令キャッシュ ・ストアバッファ ・分岐キャッシュ ・スーパースケーラ データキャッシュと命令キャッシュについては純正コマンドの CACHE.X と同 じ効果ですので、あえて exx.x を利用する必要はありません。 ストアバッファと分岐キャッシュとスーパースケーラは、起動時に 060turbo.sys がすべて ON に設定しています。 ●使い方(スイッチで機能を選択する場合) スイッチで機能を選択し、0 または 1 で状態を指定します。0 で OFF、1 で ON です。 > exx -dc0 データキャッシュ OFF > exx -ic0 命令キャッシュ OFF > exx -sb0 ストアバッファ OFF > exx -bc0 分岐キャッシュ OFF > exx -ss0 スーパースケーラ OFF > exx -dc1 データキャッシュ ON > exx -ic1 命令キャッシュ ON > exx -sb1 ストアバッファ ON > exx -bc1 分岐キャッシュ ON > exx -ss1 スーパースケーラ ON 例: > exx -dc0 -ic0 データキャッシュと命令キャッシュを OFF にします。 これは、純正コマンドで cache off とした場合と同じです。 > exx -dc1 -ic1 データキャッシュと命令キャッシュを ON にします。 これは、純正コマンドで cache on とした場合と同じです。 > exx -bc0 分岐キャッシュだけ OFF にします。 ●使い方(ファイル名で機能を選択する場合) exx.x を、ファイル名の xx の部分を上記のスイッチの 2 文字で置き換えた ファイル名でコピーして作った実行ファイルは、パラメータに 0 または 1 を指 定するだけで特定の機能を ON/OFF できます。 > edc 0 データキャッシュ OFF > eic 0 命令キャッシュ OFF > esb 0 ストアバッファ OFF > ebc 0 分岐キャッシュ OFF > ess 0 スーパースケーラ OFF > edc 1 データキャッシュ ON > eic 1 命令キャッシュ ON > esb 1 ストアバッファ ON > ebc 1 分岐キャッシュ ON > ess 1 スーパースケーラ ON なお、ファイル名の先頭の e はなくても構いません。 例: > ss 0 スーパースケーラ OFF ファイル名を変えたものを用意するときはリンクを使っても構いませんが、本 体のサイズが 1KB に満たないのであまり意味がありません。 ●分岐キャッシュの影響について 分岐キャッシュの機能の影響で(単に速すぎるからではなく)動作しなくなる プログラムは滅多にありませんが、68000 用に最適化されたプログラムでは、書 き方によっては分岐予測エラーが発生してしまうため、分岐キャッシュを OFF にしないと動かない(バスエラーの白帯が出て止まってしまう)場合があります。 68030 モードでは問題なく動作するのに 68060 モードではデータキャッシュ と命令キャッシュを両方とも OFF にしてもバスエラーの白帯が出て動かないプ ログラムについては、一度分岐キャッシュを OFF にして試してみて下さい。公 開されているソフトウェア(市販およびフリーソフト)で分岐キャッシュを OFF にするだけで動くようになるものを見つけたら報告して下さい。 ●連絡先 Mankai Special X680x0 user's Net: MKSX0109:かまだ (EOF)