EP-61BXC-A / EPoX


CPU Type:Slot 1 (SC242)

Chip Set:82443BX (440BX) + 82371EB (PIIX4E) / Intel

FSB Clock:66, 100, 103, 112, 124, 133MHz

RAM Module Type:168pin 3.3V PC/66・PC/100 SDRAM DIMM *3

Ext.Slot:x2 AGP *1, 32bit 33MHz PCI *2, 32bit 33MHz PCI/ISA *1

Ext.Onboard Device:YMF-724E-V / YAMAHA (PCI Sound)

Power Supply Type:ATX

Board Form:Micro ATX

BIOS:Award Modular BIOS v4.51PG


 P3B-Fを修理に出している間の代打として知人から借りたMicro ATXフォームのマザーボードである。

 スペック的にはそう大した事はないし、ベンチマークの測定結果を見ても取り立てて優れてはいないのだが、とにかく設計が非常に素直で好感が持てる。

 これは本来AGP *1, PCI *4, PCI/ISA *1, ISA *1とかのATXフォームのボードを単純にPCIの3,4本目の間で切り落としてしまった様な感じのデザインで、拡張スロット関係を除けば、これまで使ってきた440BXのボードとほぼ同一の取り扱いが出来る。

 加えて、PCIスロットが3本しか使えない代わりにオンボードでPCI接続のサウンドチップ(YMF-724E-V)が実装されており、実質的にはAGP *1 + PCI *4で合計5本分のデバイスが使えるのと同じという事になるから、思ったよりも「使える」ボードである。

 実際このボードを使って新しいマシンを組む時にどんなカードを挿すか考えてみると、AGPにグラフィックカードは当然としても、LANとSCSIがあれば後は特に要らない(人によっては、いや、今なら大半の人にとってはSCSIさえも不要だろう)訳で、そう考えればこのマザーボードの企図も理解出来よう。

 まぁ工夫も何もあった物ではない、といった感じのボードなのだが、恐らく初心者やセカンドマシン需要を当て込んだとおぼしきこの種の製品には、妙な小細工など百害あって一利無しだから、分かり易くレイアウトされたジャンパスイッチ類の配置を含めこれが正解だろう。

 実用性や将来の拡張性を考慮すれば、Intel 810系のチップセットを搭載した中途半端に多機能なMicro ATXフォームマザーボードよりはむしろ、AGPスロットや本式のPCIサウンドデバイスを実装したこちらの方が余程良い結果が得られるのは言うまでもない。

 但し、折角YMF-724を積んでおきながらSPDIFのデジタルアウトが無い事や、そもそもスピーカーアウトのみでラインアウトが無い事など、サウンド機能を生かし切れていない(というかPC用サウンドカードのあり方というものを理解していないのではないか?)点については個人的に不満が残った事は申し添えておく。


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