MZ-1R03
MZ-1R04
(MZ-3500用グラフィックRAM1・2・3)

 MZ-3500はPC-3200シリーズを引き継ぐMZ最高峰のマシンだったのですが、それまでのシンプルイズベストな設計とは打って変わって、複雑なハード構成が残念というか、今となっては逆にワクワクするというか…。本体だけでかなり高価だったとかいう事情もあるのでしょうが、このグラフィックRAMボードもオプションとされました。

 ボード自体は綺麗に左右対称の構成になっています。カードエッジとその側の白いLSI、それに続くIC群がおそらくボードのアクセス回路とグラフィック用回路で、その白いLSIこそGDC・μPD7220です。NECのPC-9801で採用されて以来有名になりましたが、そもそもは汎用のグラフィック描画機能付きCRTコントローラで、この後MZ-5500/6500などでも採用されます。GDCは基本的にチップひとつにつき1画面のようで、キャラクタ画面用のGDCは本体に搭載されています。

 その制御部の左右に分かれているのがメモリ部で、見た感じ合わせて6列ありますね。そのうち左右それぞれ1列の雰囲気が他の計4列と違っていますけど、それはメモリチップがボードに直づけされているからで、その部分がボードだけで装備できるグラフィックです(1ページ)。

 そして直づけされていない4列に実装されているのが拡張グラフィックRAMのMZ-1R04。MZ-1R02のところでも書いていますが、MZ-1R02と同じチップを使用しているもののお値段もちょっとお得になっています。
 このボード、上の写真のようにカードエッジになっているので差し込んで取り付けるようになっているのですが、その取り付け口が正面にあります。拡張I/OユニットのMZ-1U02も、そこに装着するボードも背面なのですけど、これだけ正面なんですよね。まぁボードの大きさと、MZ-1U02の大きさとを比較するとこうならざるを得なかったということかもしれませんが。

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