MZ-1X22
(モデム)
![]() というわけで、それなりに妥当な価格(21800円)で提供されたのがこのモデム、MZ-1X22というわけです。 |
パソコン通信時代の最初期仕様ということもあって、300bpsまでしか使えませんし、実際それほど特筆すべきところもなく…。
![]() モードというのは着信応答するかどうかという意味。草の根ホスト局を運営するならこのスイッチを「着信」側にしておくということですね。 通信ランプの下のスイッチはモデムと数珠つなぎにしてある電話機で通話するかどうか。直接電話回線に通信信号を流した時代ですからね。 |
![]() 数珠つなぎにするための電話機をつなぐコネクタと、電話回線をつなぐコネクタが並んでいます。つまりそれまで電話機を直接つないでいたところにこのモデムを割り込ませるということですな。 |
実のところ、ほとんどホスト局がなくなってしまった現代、疑似電話交換機とかで当時を再現する以外にモデムの使い途などなく、新たにこれを入手するつもりはそもそもなかったのですが…パンフレットにはこのモデム専用との注意書きがあるシリアルボード・MZ-1E29を入手し、TTLレベル信号でモデムとどのように接続するのか確認してみたくなったのです。
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おそらく後の時代のモデムはコストダウンなどのためにレベルコンバータ込みのワンチップ化が図られていると思われますので、上記の理屈が引き続き通用したかは怪しいですが…逆に省電力目的でTTLレベルでもやっぱり通信できるようになっていたかもしれず…。
とは言え、オムロンやアイワなどモデムを売りまくるメーカーが出現すれば通信専業メーカーではないシャープががんばってもたかがしれてますので、他のメーカー同様にほどなく撤退。パソコン通信ホスト局側も電話料金のこともありますので早足で通信速度が向上し、このモデムもいつまで使われたことか…。