MZ-80B

 その昔、猛烈に憧れたマシンが目の前に…。というわけで(どんなわけ?)、もう本体クラスの大物は入手しないと誓ったはずなのにまた入手してしまいました。

 私の80Bとの出会いは、発売直後の行き付けのショップでした。そこは日立の系列店で店主が延々とベーシックマスターレベル3にて在庫管理かなんかのソフトを作っていたりなどしていたのですが、日立以外の製品も売っていたという、ごく普通の独立系ショップと同じような商売をしていました。ちょっと違っていたのは、展示機に値札をつけていなかったことくらいですかね。店長(社長)はけっこう豪快な感じの人で、スピーカホンが大好きで、店内に丸聞こえなのも気にせず大きな声で会話していたのを覚えています。一度データレコーダを引っ掛けて床に落とした時(10cmほどの高さだったんですが)、「売れた!!」と言われたのには苦笑するやら焦るやらで、本当に面白い人でした。

 店内には当初ベーシックマスターレベル2とレベル3、PC-8001、PC-3100が置いてあったんですが、そのうちPC-6001、PC-8801、MZ-80B、ベーシックマスターJr.も置かれるようになりました。レベル3以外は拡張機器は一切付いてなかったと思います。逆にレベル3は専用システムデスクに8インチフロッピードライブなどもついていて、おそらく店頭展示品ではなくて店の財産だったのでしょう。それら以外にも、短期間ながらPC-2001やMZ-80K2Eが置かれた記憶があります。
 いつの頃からか行かなくなって、久々に思い出して行ってみた時には会ったこともない人と全く違う雰囲気の店に変わっていました。たまに店の前を通る時があるのですが、社長の姿を見れないものかとつい気になってしまいます。

 さて、猛烈に憧れたとはいっても例によって易々と買えるわけでもなく、翌年にMZ-2000が出ればそちらに対象が移るというのがいつものパターンなのですが、それでもMZ-2000コンパチボードの存在を知ると、中古のMZ-80Bを発見するにつけ「コンパチボードとこの中古の80Bで十分じゃないか?」と憧れが再燃する始末。まぁ本物のMZ-2000を入手してようやく落ち着いたというのが真相です。

 で、このMZ-80Bにはそのコンパチボードが装着されていまして、MZ-2000の修理が完了していない状況においてそれの代わりも担っていたりします。思った以上に役立ってます。

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