MZ-80KR1
(MZ-80K/K2/K2E/1200用拡張RAM)

 MZ-80Kシリーズの最大RAM容量は48KBですが、標準でその最大容量にしてあったのはMZ-80Cのみ。ということで、欠けている分を足して最大にするのがこのオプションの役割です。左の写真では、シルクでRAM(III)と書いてある列がソケット付けになっていますけど、ここが標準では空きになっている部分です。つまりMZ-80KR1という製品は、RAMチップがそのまま入っているということになります。

 今考えれば一般的な消費者(=素人)に半導体チップを直接扱わせるというのは故障を考えるととんでもない話なのですけど、ほとんどがNMOS品だったということで「比較的」静電気に強かったことと、本当の意味での素人はこの製品を買わないという前提があったのでしょうか。少なくとも、MZ-80K2Eまでは設計変更を伴わなかったこともあり、RAM増設の際にはジャンパーをハンダ付けしなおす必要があるなど、ワンボードマイコン時代の感覚が残っていましたね。これはMZ-1200になってチップをソケットに差し込むだけに変わりました。

 手元のもそうですし、ヤフオクに出てくるのもそうですが、どれも48KBフル実装になっていて、32KBのままというものを見たことがありません(部品取り後に増設分がなくなってるのはありましたが)。市販・雑誌掲載を問わずRAM48KBを要求するものが多かったので、ほとんどが増設されていたんでしょうかね。

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