PC-G850V
そして何よりも大きな特徴がふたつ、ハイコントラスト液晶とPICアセンブラ・ライタ機能です。この液晶がまた見やすい!不要な非表示ドットが目立たず、反応速度も速くて、格段に使いやすくなってます。 PICアセンブラ・ライタについては、「こんなところまで進出してきたか」と感心してしまいます。実のところは、システムバス用のコネクタの生産が終了してしまい入手が困難になってしまったことから、制御実習をポケコンではなくPICでできるようにするための「次善の策」というような気がします(ポケコン側はカードエッジなので品不足とかは関係ないんですよね)。でもマニュアルにはPICの命令どころかライタの使い方さえ簡単にしか書いておらず、結局巷の解説書とか未出の資料頼みということになりそうです。 で、とりもなおさずまずは裏蓋を開けてみました。2枚目の写真がそれで、上がPC-G850V、下がPC-G850Sです。だいたいの部品の配置は踏襲されていますが、全部違うものが採用されているようです。
特に、これまでずっとLZ型番で作られてきたCPUが別のカスタムLSIに変わっています。SHARPのロゴこそついていますが、命名則がシャープらしくないなぁ…と思っていたら、どうやらエプソンのゲートアレイS1L50000シリーズを使用しているみたいです。デザインガイドを見る限りはZ80コアなんてライブラリにありませんし、もしかしたら純粋に回路としてZ80を作ってあるのかもしれませんね。 あと、どうも今度のPC-G850VはPC-G850Sに比べて遅くなっているようです。確かPC-G850Sのクロックは9.3MHzだったと思うのですが(でもいざ調べるとその証拠が見つからなくて…)、PC-G850Vでは8MHzに変わっています。その分消費電力は半減してはいるんですが…。ふたつ並べて同じプログラムを動かしてみるとその違いははっきりします。 いやしかし、すっかり教育専用にはなりましたが、ポケコンはどこまでいくんでしょうか…。 |