Revolution IV 16MB SDRAM AGP / Number Nine Visual Technology
Graphic Acceralation Chip:Ticket to Ride IV (T2R4) / Number Nine Visual Technology
RAM:7ns SDRAM 16MB
Port:AGP (32bit 66MHz 1x 3.3V)
動作確認マシン:FW-6400GXR/150/WS / FREEWAY・A-TREND)
#9最後のオリジナルグラフィックアクセラレータチップであるTicket to Ride IV(T2R4)を搭載する、Revolution IVのAGP対応SDRAM 16MB実装バージョン。
このRevolution IVシリーズには、少なくともPC/AT互換機用のRevolution IV 32MB SDRAM AGP、Revolution IV 16MB SDRAM AGP、Revolution IV 32MB SDRAM PCI、SGI製1600SW液晶ディスプレイとセット販売されたRevolution IV-FP 32MB SDRAM AGP、Revolution IV-FP 32MB SDRAM PCI、そしてPCIバススロット搭載Power Macintoshシリーズ用のRevolution IV-FP for Macの6モデルが存在した事が判明しているが、PC/AT互換機向けの32MBモデルはPCI・AGPそれぞれについて-FP版と通常版が同一基板を流用していた(for Macは別会社の設計)のに対し、この16MB AGPモデルは32MB AGPモデルの基板を流用せず、完全新規設計の基板(基板の片面に8枚の16Mbit SDRAMが実装され、裏面には一切メモリチップ増設用パターン等が存在しない)となっている。
恒例の基板上の透かし文字は“Bang, Bang...”と“.... Your Silver Hammer”(共にアルバム“Abbey Road”収録の“Maxwell's silver hammer”に由来)、VGA-BIOS初期化メッセージは“a little help from your friends”(アルバム“Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band”収録の“With A Little Help From My Friends”のもじり)。
Ticket to Ride IVチップについてはRevolution IV-FP for Macの項で既に触れているのでここでは特に記さないが、このカードの画質の良さは特筆に値するものがあり、完全同一条件で同時期の対抗機種(しかも後発)であった、MatroxのMillenium G200/SGを大きく凌駕している事が確認できた。
登場から6年が経過したが、これは2D描画性能では未だ一線級のグラフィックカードに見劣りしておらず、PCをWindows 2000の下で事務用として(つまり3Dグラフィックス機能や動画のオーバーレイ表示の存在を無視して)使用するのであれば、それほど良質という訳でもないディスプレイでも高品位な出力を得られるこのシリーズには多大な価値があると断言できる。
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