SPECTRA WX25 / Canopus
Graphic Acceralation Chip:GeForce4 Ti4600 (Nv25) / nVIDIA
RAM:2.8ns DDR SDRAM 128MB(650MHz 256bit)
Port:AGP (32bit 66MHz 4x 1.5/3.3V)
動作確認マシン:PC/AT互換機(S2567U3AN Thunder HEsl、S2885ANRF Thunder K8W)
2002年7月に出荷開始された、SPECTRAシリーズ最後のハイエンドモデル。
SPECTRAシリーズの系譜としては、2001年11月発売のSPECTRA X21(GeForce3 Ti500搭載)に続くもので、リファレンスデザインとは全く異なるレイアウトの基板を採用して世界最小サイズ(基板全長175mm)を実現した。
搭載チップのGeForce4 Ti4600は、GeForce4 Tiシリーズの発表時(2002年2月)の最上位モデルで、前世代のGeForce3系で1基搭載だったプログラマブルバーテックスシェーダーを2基に、内蔵RAMDACも2基にそれぞれ倍増したものである。
機能・性能面では、ATi TechnologiesがGeForce3 Tiシリーズと同時期に発表されたRADEON 8500で大きくシェアを伸ばしたこともあってか、これに対抗、あるいは凌駕することを至上命題とした節が散見され、特に動作クロック面ではかなり無理をしている(注1)。これは製造プロセスがGeForce 3系と同じ0.15μmに留まり、トランジスタ数も5700万から6300万へ1割強しか増やせなかった(注2)ことが影響しているが、そのためDirect X 8.1サポートなどドラスティックな機能の拡張を実施したRADEON 8500に比して、機能面では極めて保守的な印象が強い。
(注1):GeForce4 Ti4600搭載モデルでは、一般に搭載メモリとして2.8ns品のDDR SDRAMが採用されたが、これがライバルのATi製品で一般に使用されるようになるのは、2002年8月発売のRADEON 9700系以降の話で、半年先行している。
(注2):直後のRADEON 9700(R300)系も0.15μmプロセスだが、ダイサイズの大型化を承知でトランジスタ数1億7000万とし、劇的な高性能化を実現した。
一応、当ページの内容の無断転載等を禁止します