Sound BLASTER Audigy2(SB0350 for DELL) / Creative
接続バス:PCI Bus (32bit 33MHz 3.3/5V)
サウンドコントローラ:Audigy2(CA0102-ICT) / Creative + CS4382-KQ / Crystal Semiconductor + STAC9721T / Sigmatel
対応機種:PC/AT互換機
動作確認マザーボード:S2466N-4M Tiger MPX,S2885ANRF-T Thunder K8W
Sound BLASTER Audigyの後継機種のDELL向けOEM版。
DELL向けOEM品には必ず実装されている10ピン専用コネクタが搭載され、各コネクタが色分けされている他、AD_EXT・SPDIF_IO拡張コネクタのピンヘッダが未実装となっているという大きな特徴がある。
実はこのカード、SB0350という型番でお気づきの方もおられるかと思うが、本来はAudigy 2ZS用として設計された基板(つまり製造時期はリテール販売品がAudigy 2がAudigy 2ZSへ切り替わった2003年夏以降となる)で、それをDELLのオーダーに合わせてデチューンしてAudigy 2相当としたものであった。
ちなみにドライバはOEM向けに専用版(Windows XP/2000対応)が用意されているが、これは必要最低限の機能に絞った簡素なもので、リテール品でサポートされていた機能の一部が省略されるなどしており、それなりの差別化が図られていることが判る。
DELL向けOEM版は伝統的に内部拡張コネクタ省略と、自社製PCのフロントパネル部に設けられた端子との接続のための専用コネクタの追加を基本とし、ドライバもその基本方針に従うような実装となっているのだが、その一方でAD_EXT・SPDIF_IO拡張コネクタ以上に使いそうにないSB1394コネクタは当然のように残されており、同社のコネクタの取捨選択についての基本方針には疑問が残る。
アナログ部の性能・音質について言えばリテール品のAudigy 2・2ZS系と大差なく、IEEE1394端子も問題なく動作しているので問題らしい問題はなく、無難な出来と言えそうである。
だが、DELL特有の10ピンコネクタについてはリテール品のSound BLASTER Audigy2 ZSなどでも実装例があり、その他の拡張性等を考えると、DELLマシンであってもわざわざこのカードを指名買いする理由はないように思う。
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