|
国産メーカーとしては日本で最初に発売されたマウス、ということになっているはずです。1983年当時、アップルのLisaの登場で「マウス」と呼ばれる新しいデバイスが世に出たということを雑誌などで知るに及び(もちろん最初はその前にAltoとかStarってのがあって…なんて話は知りません(^_^;))、そういう「わくわくするようなパソコン」がいつ出てくるか期待していました。石田晴久氏などは「今後数年は現れないだろう」なんて予想していましたが、早くもその年の暮れに、それもシャープから出てきたということでひじょうにびっくりしたことを憶えています。ちなみに、日本で最初に標準添付したのはNECのPC-100ですね。確か製品発表はわずかにシャープのほうが早かったと思います。
まぁ一番最初だけあって、スタイルはほぼ直方体だし、ボタンが上面についてるし、あまり使いやすそうではありません。それに気づくのは触ってからだったりするものですが…。
そしてこの時期のマウスの最大の特徴は、ボールが鉄球であることです。さらにはマウスを支えるものが現在のテフロンフットではなくてこれまたベアリングのような小さな鉄球なのです。このスタイルのマウスはPC-100添付のものと、アスキーがPC-9801用に出したものと、このMZ-1X10の三つだけです。いずれも支持ボールの位置とか鉄球の感じとかが同じなので、実はどこかのOEMメーカーの製品なのかもしれません(そういえばそれぞれのマウスの登場時期がほぼ同じですしね)。
マウスのI/Fにはシリアル式とバス式がありますが、MZのマウスはシリアル式のI/F方式を採用しています。調歩同期式のTTLレベル信号で、要はレベルコンバーターを通さない普通のシリアル信号です。ちなみに、MSXはバス式ですね。このMZマウスの方式がシンプルだと判断したか、あるいは新しいのを考えるのが面倒だったか、X1turboやX68000も全く同じI/Fを採用することになります。おかげで、例えばMZ-2500のユーザーが「マウスが欲しい」と思ってもMZ用をわざわざ取り寄せる必要もなく、X68k用のマウスを買えばいいということにもなりました。
ちなみに、このマウスはMZ-6500に添付されていたものです。
|