MZ-8BP5I
(MZ-80B/80A/80B2/2000/2200用プリンタI/Fボード)

 MZ-80B系列用プリンタI/Fボードです。機能的にはMZ-80K/C用のI/FであるMZ-8KP4Iなんかと変わりなく、普通にパラレルのプリンタI/Fボードになっています。

 MZ-80B系列とMZ-80K/Cとは互換性という点でかなり割り切った仕様になっているわけですが、実はプリンタI/Fに限ってはアドレスもビット配置も全く同じになっています。まぁユーザーとしてそれが同じだと嬉しいポイントなんて何もないんですけど…。

 MZ-80AではMZ-80K系列でありながら拡張ボードは80B系列と同じになったこともあり、プリンタI/Fにはこのボードを使うことになっています。



 コネクタ部。80B系列のボードの外部開口部は基本的にD-Subサイズのコネクタを想定しているようで、プリンタには25ピンのコネクタが使われています。

 MZ-8BP5Iと同時期にMZ-80P4B接続用ということで「MZ-8BP4I」というI/Fボードが存在したようなのですが、どうも確認できません。MZ-8BP5IはそもそもMZ-80P5接続用ということでMZ-80Bの発売開始当初から広告などに掲載されていた製品なのですが、その時点ではMZ-80P4(B)は発売予定となっており、追番としては先行するはずのMZ-8BP4Iとセットで後回しにされています。

 MZ-80P4のパンフを確認する限りはMZ-8BP4Iが接続用として提示されており、あまり大きくありませんが写真まで掲載されています。しかしその写真、どう見てもMZ-8BP5Iそっくりなんですが…。

 拡大してみたら意外に鮮明な写真だったな…。

 それじゃあ誤記だったのか? というと、MZ-8BP4Iの価格が12500円とされているのに対してMZ-8BP5Iは17400円と違いがあることから、その可能性もあまり高くないように思うのですよね…。

 ちょっと謎です。MZ-8BP5I登場直後の廉価版I/Fのアナウンスということになるわけで、それが可能なら最初から下げておけという話になるし、結局MZ-80P4Bの接続にもMZ-8BP5Iを使うように案内されて、カタログからはMZ-8BP4Iは落ちてしまいます。いったいなんだったんでしょうね?

所蔵品一覧に戻る