PC-1360K

 一時出先でいろいろ文章を書こうと思った時期がありまして(出先でものを書ける環境を備えておきたいとは今でも思っているしすでにあるけど)、なにかないかと考えたのが漢字の使えるポケコン。さすがにPC-1600Kは高いのでPC-1360KとCE-130T(RS-232C I/F)で我慢しておきました。
 実際にどれだけ使ったかというと、結局は標準以上のメモリを増設せず、それゆえのメモリ不足とTEXTモードといっても行番号があるための使いづらさで持ち歩くのはやめてしまいました。でも世の中にはUNIX USER誌のMaRO氏のように読者はがきの入力にPC-1600Kを電車の中で使うという強者もいらっしゃいますので、要は環境の設定次第だったのかな〜てね。
 今は漢字が使えるという利点はほとんど生かしていません。一時は仕事で必要なプログラムのメッセージを日本語化していましたが、そのプログラムも使ってませんし、どのモードで電源を切ってもスイッチオンで日本語モードになるようにARUNを仕掛けていつも2行表示にしています。表示速度が速くないせいで全体の動作が遅く感じます。SC61860の限界を思い知るマシンでしたね。
 PC-1360KはPC-1600Kと同時期に現れたポケコンで、PC-1600Kが単体では単漢字変換しかできなかったのに対してあらかじめ文節変換辞書ROMを内蔵していたのが特徴でした。まぁPC-1600KでのオプションCE-1650MはMZ-2500なんかと同じ9万語クラスの辞書容量だったのに対してPC-1360Kでは5万語とかなり控えめだったのですけどね。おかげで、時々変換してくれない単語があってちょっと面倒なこともありました。
 PC-1350以降RAMカードによりメモリ増設が可能になったポケコンシリーズですが、いくつかその極端な構造のものがあって、このPC-1360Kもそのひとつでした。何が極端かと言うと、メモリの全てをRAMカードにもとめてRAMカードなしには動かないようにしてしまったんです。
 さらにRAMカードをハーフサイズに変更して、2枚装着できるようになったりもしました。32KBのサイズのカードまで対応してましたから、計64KBもの容量があったわけです。すごいですよね。
 ちなみに、本体の電池は左側のカードの下にあります。
 右側のカードの下には、端子に触るなという意味の絵があるのですが、これがどうも妙。なにかの穴をふさいでいるようなのです。それに、左側のカードの端子の側にはわざわざ「A」「B」と刻印がありながらそれ以外何もない穴が。
 …その種明かしは、PC-1365Kのページをご覧ください。

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