PC-1270
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フタはPC-1360Kにあるような立派なものではなく、薄いプラスチック板でできています。とりつけははめ込み。あ、シールをはがすのがもったいなかったので右に開いてますが、ほんとはシールをとって完全に外してしまえるものです。 |
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海外では今でもPC-1270にソフトを仕込んで売っているところがあるようです。PROM Softwarelというのがそれなんですが、ローンやリースの計算ソフトの他、天候を元にヘリコプターや水上飛行機のフライトプラン作成を補助するソフトなんかも売っているようです。自ら開発ソフトを作ったりRAMカードではなくフラッシュメモリカードを作ってそこにソフトを入れるようにするなどなかなかすごいです。商売を続けるために、いらないPC-1270を譲ってくれるよう呼びかけています。いやはやなんとも。 |
マニュアルもなければ開発ベース機もない(PC-1250/1251で開発できるという話もあるようですが)んであまり解析してません。ほぼ同じだろうということで「仮」の情報を掲載することにします。
電卓機能
プログラムを止めても、電卓モードに戻ります。 |
内蔵プログラム実行機能
10:"A" CLEAR などとプログラムが書かれていたとき、RUNモードにおいてDEF,Aの順に押すと"A"と書かれたラベルの場所から実行する機能です。カシオのポケコンでは10個のプログラム領域があって、それぞれを独立したプログラムとして扱うようになっていますが、シャープのポケコンではプログラム領域はひとつです。そこで、複数のプログラムを一本にまとめる代わりにそれらを行番号で管理しなくてもいいようにラベルジャンプできるようにしてあるわけです。ちなみに、ラベルは複数文字や予約語もOKです(文字列なんだから予約語が含まれたって関係ないでしょ、と思うなかれ。ポケコンはプログラムが入力されると予約語については中間コードに変換するけれども、その後は予約語を一文字として扱うのだ。つまり、例えばエラー処理ルーチンのラベルに普通に"ERROR"と書くより、一度予約語として認識させてからダブルクォーテーションでくくるほうが4バイト節約できるというわけ。ちゃんと表示もできるから、少ないメモリをできるだけ有効に使うためによく使わせていただきました、この技)。 |
プログラムの入出力について
プログラムはもちろんPC-1270で作成することは不可能ですから、PC-1246/1247で作成したものを転送する必要があります。EA-128Cというケーブルを使うとポケコンどうしで直接転送が可能です。私も昔は似たようなケーブルを使ってPC-1251とPC-1250との間でデータをやりとりしていたものです…。 ちなみに、CAキーは事実上BREAKキーと同じ働きをします(プログラムを停止し電卓モードに戻る、節電機能でOFFになった時のONボタンになる)。 |
その他のキー
ENTERキーは普通どおりデータ入力用のキーですが、実行専用機で最も特徴的なのはYESとNOのキーでしょう。これはそのまま入力されるわけではありませんが、INKEY$なんかではちゃんと識別できますので、ユーザーに判断を促したいときなどに有効に利用できます。
プログラムの注意点
主に操作上の違いから、次の点に注意してプログラムを作成するようにする必要があります。
キー | コード | キー | コード | キー | コード | ||
A | 65 | 0 | 48 | ÷ | 47 | ||
B | 66 | 1 | 49 | × | 42 | ||
C | 67 | 2 | 50 | - | 45 | ||
D | 68 | 3 | 51 | + | 43 | ||
J | 74 | 4 | 52 | CL | 82 | ||
K | 75 | 5 | 53 | CE | 83 | ||
L | 76 | 6 | 54 | = | 61 | ||
M | 77 | 7 | 55 | CM | 84 | ||
YES | 79 | 8 | 56 | RM | 85 | ||
NO | 78 | 9 | 57 | M- | 86 | ||
ENTER | 80 | . | 46 | M+ | 87 | ||
% | 81 |
カナが使えるようですが、どのように指定するかは不明です。