SP-AG40DT / SPARKLE
Graphic Acceralation Chip:GeForce 6800(NV40:コアクロック 325MHz) / nVIDIA
RAM:DDR-SDRAM 128MB(700MHz 256bit)
Port:AGP (32bit 66MHz 8x 1.5V)
動作確認マシン:PC/AT互換機(MS-6508 860D Pro + MS-6942)
2004年4月にデビューしたGeForce 6800シリーズの下位モデルであるGeForce 6800を搭載するAGP対応カード。
AGP 8x対応という事でHSI(High Speed Interconnect)チップ無しで直接NV40チップがポートに接続される設計となっており、その点ではPCI-Express版と比べて有利であるが、AGP版は規格上8x転送が上限となるため、転送レートでは16x相当で動作するPCI-Express版より不利であるので、カード単体では実質的にほぼ同等かやや劣る、という程度の性能(無論こちらはSLI非対応なので、将来的な拡張性の点では不利である)となっている。
GeForce 6800系については既にELSA GLADIAC 940 PCI-E 256MBの項で記した通りであるので詳細は省くが、共にリファレンス通りのカード本体はともかく、クーラーについては何故かこちらは上位のGeForce 6800GT/Ultraと同じヒートパイプで熱をヒートシンクに効率良く分散させる大型タイプの物(リファレンス仕様品)が奢られており、そのせいかカードの上部エッジにクーラーの重みでしなりが生じるのを防ぐ真鍮製補強バーがはめ込んで固定してあるのが目を引く。
性能的には例え下位とはいえ何しろGeForce 6800系であるので、これまで使用してきたRADEON 9800PROとは比較にならないほど高速で、しかも動画再生支援機能が非常に充実しており、更に上位機種と比べて発熱が小さくファンの音も比較的静かでもあるので、満足度はかなり高い。
無論、PCI-Express版GeForceシリーズの2005年秋の段階における最上位機種であるGeForce 7800GTXを搭載するWinFast PX7800 GTX TDH MyVIVOと比較すれば、3Dグラフィック描画性能では明らかに劣る(ほぼ半分程度の性能しか出ない)が、動画再生の品質は同等(7800系は6800系と同じヴィデオプロセッサコアを実装しているのであるから、それで当然であるが)であり、通常の画質もRAMDAC回りの改善で昔のGeForce系とは比較にならないほどに良くなっている(GeForce2あたりのひどい出力信号を知っている人間には感慨深い)ので、3Dゲームのプレイ時以外にこれらの性能差を意識する局面はかなり少ないと思われる。
なお、実装されている出力端子はS Video・コンポジット複合とDVI-I、それにアナログRGBの3種だが、GLADIAC 940同様にアナログRGB周囲にDVI-I端子用のパターンが存在しており、DVI-I*2という構成が可能であった事が判るが、本製品についてもその様な構成のモデルは提供されていない。
一応、当ページの内容の無断転載等を禁止します