ADAPTEC SCSI CARD 19160 (ASC-19160) / Adaptec


インターフェイス:Ultra 160 SCSI (68pin LVD 160MB/s) / Ultra SCSI (50pin SE 20MB/s)

転送モード:Bus Master

Bus:PCI Rev.2.2 (32bit 33/66MHz 3.3/5V)

SCSIコントローラ:AIC-7892 / Adaptec + AIC-3860Q / Adaptec

対応機種:PC/AT互換機

動作確認マザーボード:FW-6400GXR/150/WSS1846S TsunamiATXS2885ANRF-T Thunder K8W


 Adaptec社製Ultra 160 SCSI対応アダプタカードシリーズの最下位に位置づけられる機種。

 但しカードそのものはASC-29160Nと共通で、公式にサポートされるOSの範囲がこちらの方が狭くなっており、事実上Windows系OS専用(無論、昨今流行のLinuxに代表されるUNIX互換OSの大半で動作する筈であるが、そのドライバはAdaptecからは提供されず、またドライバの提供されないOSについてはサポートも当然無い)と考えて良い。

 カードの基本レイアウトはAHA-2930U2とほぼ同一で64bit PCIには対応しておらず、ASC-29160N/19160はこれの直接の後継機種である事が判る。

 32bit PCIでは性能的に今一つだったASC-29160の32bit PCIバス専用版という事で性能に不安があったが、いざ動かしてみるとフルに性能を発揮している時の29160程では無いにせよ、バス性能相応の速度はマークしており、BIOSの最適化が行われている事が判る。

 AHA-2930U2のUltra 160 SCSI版という事で印象や使い勝手はほぼ同じだが、同じHDDで比較する限りでは32bit PCIバスでもUltra 160 SCSIにはそれ相応の速度向上がある(転送レート上限の引き上げはそれなりに効果がある様だ)事と、最大速が得られる32bit 66MHz駆動時でもASC-29160を64bit 66MHzのPCIバスに挿して使用する場合と比べると性能的に明らかに見劣りする事が判明しており、見事に製品としてのポジショニング通りの性能が出ている。

 メーカーサイドで公式サポートされるOSが限られるという制約はあるがその範囲で、しかも利用可能なPCIバスの転送能力の上限を正しく理解して使用する分には廉価かつ充分な性能の出るカードである。


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