ULTRA SCSI CARD 2940U (AHA-2940U) / Adaptec


インターフェイス:Ultra SCSI (50pin SE 20MB/s)

転送モード:Bus Master

Bus:PCI Rev.2.1 (32bit 33MHz 5V)

SCSIコントローラ:AIC-7880P / Adaptec

対応機種:PC/AT互換機・PC-9821シリーズ

動作確認マシン/マザーボード:PC-9821Xa7/C4,PC-9821Xa9/C8PC-9821Xv13/W16Power Macintosh 8500/132GA-586HX2MS-5164GA-586SGTI5VG+GA-686BXSY-6BA+S1837UANG ThunderboltS2460 Tiger MP / TYANFW-6400GXR/150/WS


 外部/内部共に50ピンコネクタのみのPCIバス対応Ultra SCSIカード。

 系統的にはAHA-2940の上位あるいは後継機種という扱いの製品で、後期のAHA-2940と基板を共用している。

 BIOS ROMチップの供給元変更に備えてか3種類のROMチップ用回路パターンが基板上に描かれているのが目を引く程度で特に奇異な所の無い、非常にプレーンな設計のPCIバス対応SCSIカードである。

 ウチでは駄目だったSC-UPCIの後釜として大枚3万円を支払って(泣)正規国内版(AHA-2940UJというシールがAIC-7880Pに貼られていた)を購入。

 当然ながらこれもPC-9821/PC/AT互換機両対応のBIOS(Version 1.23J)を搭載していた。

 このカードにはWindows 95とNT、OS/2、それにSCO UNIXとかのドライバは付いていても肝心のWindows 3.1/MS-DOS用ASPIドライバは何故か付いてこなかった(爆)。

 要するにDOS環境で使いたくば別売りのEasySCSI(それもWindows 3.1/MS-DOS用のVer.3.xx)を買えという事だったらしいのだが、とんでもない殿様商売もあったものである(苦笑)。

 それでもPC-98で使う分にはDOS用ASPIドライバは特になくても困らないし、そもそも純正採用品を供給しているメーカーの製品だけにソフト的に見てもBIOSがPC-9801-55/92系のボードの物と殆ど完璧に同じ挙動を示す様に作られていて、55/92ボード用に作られたフリーのASPIドライバであるhenrry.sysが動いてしまったりもした。

 PC-98での動作を保証するPCI SCSIカードでもこの辺の動作が完全なカードは少なく、専用ASPIドライバが付属していても、例えばある特定のMOドライブを繋ぐとフォーマットはおろか読み書きさえ安定動作しない、等という例は結構多いので、何を持ってきても取りあえずは動く、という点でこのAHA-2940UやAHA-2940UW(但し正規日本語リテール版同梱のAHA-2940UJ/UWJ限定)は利用価値が高い。

 このカードに搭載されていたSCSIコントローラはAIC-7880Pで、先代のFast SCSIカードであるAHA-2940搭載のAIC-7870の改良版に当たる。

 ちなみにこの7880Pはチップ自体はUltra Wide SCSI対応で、実際AHA-2940UWとAHA-2940Uは全く同一仕様のBIOSがROMに書き込まれていた。


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